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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

<訃報> 俳優 高松英郎

2007-02-27 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
最近、WOWOWで大映映画『黒の~』シリーズをやっていて、よせばいいのに、久々にチラ見していたら、引き込まれて増村監督の三本(試走車、報告書、超特急)を最後まで観ちゃったんだけど、面白かったなあ~。どれも傑作なんだけど、『黒の試走車』の高松英郎は特に鮮烈。増村演出の申し子みたいな俳優だったなあって気がします。そんなわけで、ご冥福をお祈り致します。

じつは、一度だけ高松英郎さんご本人にお会いしたことがあるんだけど、意外と小柄で腰の低いひとでしたね。旧大映関係者(スタッフ、役者)に会うとうれしそうにしていたのが印象に残ります。

若い頃のこのひとって、『巨人と玩具』や『黒の試走車』に見られる猛烈サラリーマンとか、あとは検事役なんていうのも多かったような気がします。(『妻は告白する』とか)

その厳しい口調と、大映作品独特のビンタの効果音(ちょっと重い感じのビシャって音。)があいまって、刺すようなビシビシ感がありましたよね。

因みに、突拍子もない感じかもしれないけど、民主党の元代表・前原氏ってちょっとイメージ近いんだけど、いかがでしょうか?(もっとも、前原氏は全然弱弱しいけれど!)

それと『黒のシリーズ』再見の感想で言えば、この時代の映画って、脇役が恵まれていたなあって思いましたね。上記三本の悪役・菅井一郎、小沢栄太郎、加藤大介が凄かったし、船越英二や上田吉二郎なんてあたりもよい。

大映作品独特の人間臭さは、キャスティングのリアリティによるところが大きかったと思うんだけど、近頃の映画やテレビは…。

(尚、日活映画の悪役・金子信雄や艶っぽい役の白木マリは、リアリティとは違う定番の面白さがあった。)

田宮二郎や川口浩はとうに亡くなっているし、全盛期の大映東京撮影所を知る役者って少なくなって来ているんでしょうね~。(あと目ぼしいのは、本郷功次郎と江波杏子あたりなのかな?)

PS:ご指摘があり、部分修正しています。切られお富

高松英郎さん死去、前日までドラマ収録(日刊スポーツ) - goo ニュース

黒の試走車

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