
これまた去年の年末に見た映画で、キネ旬の順位は第4位。わたしも見終わったときには感動してしまったので、一応感想を書き残しておこうかと。
リストラされたことを隠す父親とその家族の物語ってあたりが簡単な内容ですが、黒沢清の不条理漫画風のボケが効いていてよいんですよ。
(ところで、会社の総務を中国へアウトソーシングするためにリストラっていう設定は、「痛く」感じるひと多いんじゃないですか?)
それと、家族映画ということでダイニングが出てくるのですが、これがなかなか凝っていてよい美術。望遠気味のレンズで撮っているのでセットなんでしょうが、バラバラの家族の団欒をうまく描いていて、こういうのって森田芳光の『家族ゲーム』以来なんじゃないかしら?
出演者では、神経質っぽい父親の香川照之も悪くないのですが、小泉今日子と末っ子役の男の子が好演してましたね~。
そして、この映画の白眉はなんといってもラスト!
ネタばれになるのであんまり詳しくは書きませんが、ドビュッシーをあんなに効果的に使った映画の幕切れって、ちょっと思いつかないですね~、わたしは!
黒沢清の映画って、最後のはずし方を失敗した映画が少ないと思うんだけど(たとえば、『大いなる幻影』!)、これは大変うまくいっていて、最後にふっと救われた感じがするんですよ~。
というわけで、個人的には黒沢清作品のなかでも、『アカルイミライ』、『ドレミファ娘の血が騒ぐ』、『神田川淫乱戦争』と並ぶ好きな作品だな~。
オススメ!
・公式HP
(参考)
リストラされたことを隠す父親とその家族の物語ってあたりが簡単な内容ですが、黒沢清の不条理漫画風のボケが効いていてよいんですよ。
(ところで、会社の総務を中国へアウトソーシングするためにリストラっていう設定は、「痛く」感じるひと多いんじゃないですか?)
それと、家族映画ということでダイニングが出てくるのですが、これがなかなか凝っていてよい美術。望遠気味のレンズで撮っているのでセットなんでしょうが、バラバラの家族の団欒をうまく描いていて、こういうのって森田芳光の『家族ゲーム』以来なんじゃないかしら?
出演者では、神経質っぽい父親の香川照之も悪くないのですが、小泉今日子と末っ子役の男の子が好演してましたね~。
そして、この映画の白眉はなんといってもラスト!
ネタばれになるのであんまり詳しくは書きませんが、ドビュッシーをあんなに効果的に使った映画の幕切れって、ちょっと思いつかないですね~、わたしは!
黒沢清の映画って、最後のはずし方を失敗した映画が少ないと思うんだけど(たとえば、『大いなる幻影』!)、これは大変うまくいっていて、最後にふっと救われた感じがするんですよ~。
というわけで、個人的には黒沢清作品のなかでも、『アカルイミライ』、『ドレミファ娘の血が騒ぐ』、『神田川淫乱戦争』と並ぶ好きな作品だな~。
オススメ!
・公式HP
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(参考)
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ドレミファ娘の血は騒ぐ [DVD]パイオニアLDCこのアイテムの詳細を見る |
神田川淫乱戦争 [DVD]エースデュースこのアイテムの詳細を見る |
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