切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

なんかズレてきた、塾講師の事件。

2005-12-13 21:33:40 | 日日雑記
京都で大学生の塾講師が小六の女の子を殺してしまった事件について、メディアの論評がハズしまくっているので、一応ひとこと!

家庭教師&塾講師、いわゆるカテキョー&ジュクコーといえば、大学生にとっては時給の高いバイトの代表格。勉強、学校、ガキが大嫌いなわたしは、結局やらなかったけど、わたしのまわりには結構いたなあ~、やってる連中。

だいたい時給ランクは行ってる大学の偏差値で決まっていたりするから、塾講師の採用基準を厳しくしろって類は的外れでしょう。そもそも、教育者になろうと思ってジュクコーやってる人なんて聞いたことがないし、逆に説教臭くないから学校の先生よりジュクコーのほうが生徒に人気がある場合だってあるだろう。(だから、わたしの嫌いな「教育評論家」に論評の資格なし。)

今回の事件に引き付けて言えば、極めて特異な犯人の特異な事件。安全対策といったって、生徒からの苦情を学校側が吸い上げられるようにするってことぐらいしかないんじゃないかな?それに、防犯カメラをつけろなんて話も出てきているようで、そういう発想の方がなんだか怖い!

それと、この容疑者の前科を問題にして、前歴情報をわかるようにせよみたいな議論もあるけど、これって就職差別になる危険性大。常習性の高い性犯罪者なんかの場合なら、検討の余地もあるけど、この場合、常習らしいとはいえ窃盗ですから。窃盗でバイト先もみつけられないんじゃあ、裏社会で働くしかなくなっちゃうってもんでしょ!

あと蛇足ながら、法学部出身者が教職免許を取ろうとすると、確か社会の先生にしかなれないわけだけど、この塾講師は国語と英語を教えていて、授業はそれなりに評判よかったみたいだから、学部による教職免許の縛りって考えた方がいいんじゃあないかな…。というのも、一応わたしも大学で法律やってたんだけど、国語とか英語の先生なんていうのも悪くないななんて思っていたら、社会の先生にしかなれないと後でわかって、「そういうことは大学入る前に言ってくれ」って思ったものです。

最後にこの容疑者について思うのは、放火魔だったNHK記者に似たタイプの男かなってこと。特に幼児性ってレベルで。それと、ドメスティックバイオレンスの傾向もあったようだけど、やっぱり男の子って、一度親元はなれて一人暮しやんないと一人前にならないんじゃないかなって感じはある。(こういうこと書くと一部の知り合いに怒られるな~。)でも、新聞の拡張員やNHKの集金と闘わないと一人前じゃない!っていうのはちょっと違うか…。

一部のメディアでは、この男が大声を出しながら勉強していたことを指して、「危ない男」みたいないい方をしているようだけど、「大声勉強法(?)」って、確か鳩山ファミリーの勉強法でもあったはず。確かに、鳩山ファミリーもある意味"危ない"とは個人的に思うけど、「容疑者の異常性」みたいなストーリーを無理やりつくるのもどうかな?(でも、まあ最初に書いたとおり、この容疑者って特殊な男だとはわたしも思うけどね。)

それと「同大世論」ってスレッドはちょっと興味深かったけど、いわゆる私立大学でいう内部生、外部生問題ではないんじゃないかな、窃盗の処分に関しては。

とまあ、取りとめもなく書いてみたけど、「教育」ネタで出てくるコメンテイターや識者の発言って、説教臭いものが多くて、おそらく当の子供達もイヤになっちゃうものばかりだってなって印象。中には「教育の基本に立ち返れ」みたいな何言ってんだかわからない論評まであったけど、そういう空虚なことをいう老人コメンテイターのウザイ「教育」じゃあ誰も救われないだろうなって思うな、わたしは。

[京都小6女児殺害] 「口論」なく、すぐ刺殺か 女児恨み萩野容疑者 - goo ニュース
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