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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

今度のコクーン歌舞伎は「佐倉義民伝」なんだってね。

2010-02-24 19:30:00 | かぶき讃(トピックス)
コクーンっぽくない、地味な演目がきたなあ~。演出で派手にするんですかね?

「佐倉義民伝」って、歌舞伎には珍しい農民劇で、領主の暴政に苦しむ農民たちを救うために、名主(木内宗吾)が将軍への直訴を敢行するというストーリー。

(佐倉って、成田空港に行く途中の佐倉ね!)

ある種、社会主義リアリズム的な解釈も出来る題材だから、映画なら、今井正とか山本薩夫、今だと『郡上一揆』や『草の乱』の神山征二郎あたりが監督しそうな感じですよね。

で、近年では幸四郎が歌舞伎座でやっていたけど、わたしはその前に見た前進座の舞台が忘れられないなあ~。

というのも、幸四郎がやるといかにも芝居っぽくて、リアルじゃない。様式的なお芝居の悲劇という感じ。(名門の役者がやっても庶民っぽくにならない?!)

一方、前進座の舞台のほうは、妙に生生しい、土着の群像劇、群集劇みたいな雰囲気がありましたね~。

ところで、今週はBSで夭折した映画監督山中貞雄を特集してますね。

山中作品には黎明期の前進座のメンバーが出ているので、山中貞雄の演出はもちろん、役者の芝居にも注目してもらいたいところです。

さて、話を戻してコクーンのほうですが、串田和美はどう演出するんでしょうか?

「夏祭浪花鑑」的な熱狂の芝居にするのか、去年の「桜姫」みたいなモダンな形にするのか?

ミスマッチっぽい演目だけに楽しみになってきました。

<以前書いた記事>
・前進座 五月国立劇場公演

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