予想以上に感慨深い番組だったNHK特集「再現!こんぴら大芝居」の再放送。第一回のこんぴら芝居の成功が今日に続いていることを考えると、大変な実験だったんだなということを改めて実感しました。しかし、それにしても、若くて情熱的な播磨屋!
以前観た澤村藤十郎のインタビュー番組で、「あの時は、播磨屋が大乗り気だった」とは聞いていたんだけど、映像で観ると吉右衛門がいかにチカラを入れて、舞台をつくっていっていたのかがわかりました。
実際に、金丸座で芝居を観た人ならわかると思いますが、木戸を閉めて真っ暗にする瞬間というのは、手際がよくて、アっという間なんですよね。それが、第一回以来の、琴平町の人たちの努力によってなされたものだってことが、最初の練習風景で理解できました。
それにしても、番組中登場した、澤村宗十郎(舞台に出演)、大地喜和子(観客だった!)など、亡くなっている人もいるし、舞台から遠ざかっている澤村藤十郎の元気な頃の姿も出てきて、感動とともに寂しさも感じましたね~。
因みに、第一回の演目「再桜遇清水」(さいかいざくらみそめのきよみず)は、第20回で再演され、その舞台をわたしは観ているんだけど、吉右衛門が松貫四の筆名で書き下ろしたいい作品なんですよね~。(どっちかっていうと、こっちを歌舞伎座でもやってもらいたいくらいなんだけどなあ~。)
簡単に言えば、「清玄桜姫物」を清玄の立場(男の立場)から描いたストーカー的恋愛物。同じ書下ろしの「日向嶋景清」もそうだけど、吉右衛門の創作って、タテマエを生きる男が、タテマエから解放され、みっともなくても本音で生きようとするという方向に向かっているとわたしは分析しているんだけど、「これは本人の抱える何かと繋がっているのかな」、なんて考えるのは勘繰り過ぎかな・・・。
とにかく、自然光にこだわった演出で始まったこんぴら歌舞伎。そんな復活芝居の演出の伝統が今後も続くことを祈ります。
以前観た澤村藤十郎のインタビュー番組で、「あの時は、播磨屋が大乗り気だった」とは聞いていたんだけど、映像で観ると吉右衛門がいかにチカラを入れて、舞台をつくっていっていたのかがわかりました。
実際に、金丸座で芝居を観た人ならわかると思いますが、木戸を閉めて真っ暗にする瞬間というのは、手際がよくて、アっという間なんですよね。それが、第一回以来の、琴平町の人たちの努力によってなされたものだってことが、最初の練習風景で理解できました。
それにしても、番組中登場した、澤村宗十郎(舞台に出演)、大地喜和子(観客だった!)など、亡くなっている人もいるし、舞台から遠ざかっている澤村藤十郎の元気な頃の姿も出てきて、感動とともに寂しさも感じましたね~。
因みに、第一回の演目「再桜遇清水」(さいかいざくらみそめのきよみず)は、第20回で再演され、その舞台をわたしは観ているんだけど、吉右衛門が松貫四の筆名で書き下ろしたいい作品なんですよね~。(どっちかっていうと、こっちを歌舞伎座でもやってもらいたいくらいなんだけどなあ~。)
簡単に言えば、「清玄桜姫物」を清玄の立場(男の立場)から描いたストーカー的恋愛物。同じ書下ろしの「日向嶋景清」もそうだけど、吉右衛門の創作って、タテマエを生きる男が、タテマエから解放され、みっともなくても本音で生きようとするという方向に向かっているとわたしは分析しているんだけど、「これは本人の抱える何かと繋がっているのかな」、なんて考えるのは勘繰り過ぎかな・・・。
とにかく、自然光にこだわった演出で始まったこんぴら歌舞伎。そんな復活芝居の演出の伝統が今後も続くことを祈ります。
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