切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、国立劇場におりました。

2011-12-17 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
十二月歌舞伎公演『元禄忠臣蔵』を観ておりました。やっぱり、十二月は忠臣蔵ですね~。よ、播磨屋!年末にふさわしい、よい舞台でしたよ!

ここ何年か、「元禄忠臣蔵」は何度も舞台にかかるので、正直またかって感じだったけど、今回はよかったです。いや、今回も、か。

まず、なんといっても吉右衛門!綱豊と大石のニ役。どちらも渋くて深い~!

「御浜御殿」は仁左衛門&染五郎も爽やかでよかったけど、今回の吉右衛門&又五郎も別の妙味がありました!吉右衛門劇団らしい、篤実な舞台というのかな~。又五郎は襲名してからよいですね。本人も充実感あるんじゃないのかな。息子の歌昇くんもやる気があっていいし。

それと、久しぶりに故富十郎の子息鷹之資くんの舞台を観た。声変わりなんでしょうか?親子共演してたときの台詞の明朗さはなかったけど。きっとこれから。吉右衛門が今後面倒みるのかな。

さて、前も書いたけど、「元禄忠臣蔵」の舞台を観た人は、是非溝口健二監督の『元禄忠臣蔵』を観るように!「御浜御殿」の能舞台の幻想的なカット割りから、最後の切腹の声がかかる場面の緊張感!映画史的には失敗作ということになってますが、芝居を観た人なら、溝口が凄い演出家だってすぐわかる!映画関係者は歌舞伎なんか知らないから、平気で批判できるんですよ。というわけで、蛇足だったかな~。

ま、そのうち感想書きます。もちろん、舞台の。

・映画『元禄忠臣蔵』(前篇・後篇) 溝口健二監督(以前書いた記事)

あと、以下の本は、歴史好きにも歴史を苦手な人にもお勧め。わたし、歴史は得意なつもりだったけど、この本の詳しさには唸らされました!おすすめ。

忠臣蔵のことが面白いほどわかる本―確かな史料に基づいた、最も事実に近い本当の忠臣蔵!
山本 博文
中経出版
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