切られお富!

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『ザ・デッド 「ダブリン市民」より』 ジョン・ヒューストン監督

2010-02-02 19:30:00 | アメリカの夜(映画日記)
『ユリシーズ』読了記念で、見逃していたこの映画を見ました。簡単に感想!

ジョン・ヒューストン監督といえば、『マルタの鷹』とか『アフリカの女王』みたいな派手目の作品の印象が強いんだけど、この作品はとっても地味ですね~。よく、こうい企画を映画にしようとしたなって感じ。それも、ハリウッド巨匠クラスの監督がね~。

しかも、遺作で、一番「らしくない」映画を撮るところが、ちょっとひねくれ者っぽいこの監督の性格を表しているのかもしれません。

作品に引き付けていうと、この映画の最後のアンジェリカ・ヒューストンのくだりなんて、突拍子もない例えかもしれないけど、ロメールの『満月の夜』みたいな、物憂いニュアンスで、素晴らしかったぁ~。この監督がこういうの撮るんだって感じで、驚いてしまいましたよ。

舞台は1904年の雪降るクリスマスを迎えたダブリン、そのホームパーティの一夜の話で、死者をめぐる思い出が交差する・・・みたいな、いたってシンプルなもの。

映画自体も80分くらいで短いうえに、最後の畳み掛けるような展開・・・。

これはクリスマスを感傷的に過ごすための映画ですね~。夏に観てはいけません。

おすすめ。

なお、関係ないけれど、ジョン・ヒューストンが映画『アフリカの女王』を撮ったときの逸話を描いたクリント・イーストウッド主演の映画『ホワイトハンター・ブラックハート』もわたしは好きです。これも、最後のカットが圧巻だ!

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