
二部続けてはちょっと疲れましたが、観に来てよかったという内容ではありました。ま、良くも悪くも、話題は野田秀樹演出の歌舞伎版「贋作 桜の森の満開の下」でしょうね。ということで、簡単な印象だけ。
先に第三部の「贋作 桜の森の満開の下」から。前半1時間15分、幕間を挟んで後半55分の舞台でしたが、前半-70点、後半の半ばまでが-30点、最後の展開が+185点で、トータル85点の舞台という印象でした。一応、夢の遊眠社の舞台のVHSは観ているんだけど、80年代の言葉遊びの感覚を今の役者、なおかつ歌舞伎の七五調でやるというのは、アニメ『うる星やつら』を声優全部を入替えでやってるくらいの違和感がありましたね。野田秀樹の感覚も古くなったのかな~と思えたほど。
でも、最後の展開、少し演出も変えてると思うんだけど、その美しさと芝居の空気感は勘九郎&七之助兄弟ならではのモノ。前半の不調を補って余りあるものでした。とはいえ、個人的には、かつての毬谷友子の夜長姫は玉三郎の桜姫と並んで、日本演劇史上とびきりのお姫様だと思っているんで、そこまでの域にはもう一歩か。さらなるブラッシュアップをした再演を期待したいですね。
第二部は、最初の「修禅寺物語」が意外とよくて、猿之助の桂は先月の「一本刀土俵入」のお蔦同様、ちょっと変化球タイプで、ツンツンしてない芝居が面白かったですね。彌十郎の夜叉王の口跡もよかったし。
次の「弥次喜多」は、個人的には去年よりよかったです。去年はラスベガスが出てきたりして、わたしとしては「遊びすぎ」に思えたんだけど、今回は義経千本櫻の四の切をうまく使った、歌舞伎座殺人事件という趣向。これをみると、四の切の仕掛けがよくわかって、歌舞伎ビギナーが今後四の切を観るのに役に立つと思いますよ。四の切を十八番にしている猿之助ならではの演出だと思いましたね。それと、竹三郎&寿猿の大ベテランコンビをいじる趣向もわたしはおおいに笑えました。役者では、児太郎が不思議な役で大健闘。
ということで、気が向いたら、もっと長い感想を書きます。
先に第三部の「贋作 桜の森の満開の下」から。前半1時間15分、幕間を挟んで後半55分の舞台でしたが、前半-70点、後半の半ばまでが-30点、最後の展開が+185点で、トータル85点の舞台という印象でした。一応、夢の遊眠社の舞台のVHSは観ているんだけど、80年代の言葉遊びの感覚を今の役者、なおかつ歌舞伎の七五調でやるというのは、アニメ『うる星やつら』を声優全部を入替えでやってるくらいの違和感がありましたね。野田秀樹の感覚も古くなったのかな~と思えたほど。
でも、最後の展開、少し演出も変えてると思うんだけど、その美しさと芝居の空気感は勘九郎&七之助兄弟ならではのモノ。前半の不調を補って余りあるものでした。とはいえ、個人的には、かつての毬谷友子の夜長姫は玉三郎の桜姫と並んで、日本演劇史上とびきりのお姫様だと思っているんで、そこまでの域にはもう一歩か。さらなるブラッシュアップをした再演を期待したいですね。
第二部は、最初の「修禅寺物語」が意外とよくて、猿之助の桂は先月の「一本刀土俵入」のお蔦同様、ちょっと変化球タイプで、ツンツンしてない芝居が面白かったですね。彌十郎の夜叉王の口跡もよかったし。
次の「弥次喜多」は、個人的には去年よりよかったです。去年はラスベガスが出てきたりして、わたしとしては「遊びすぎ」に思えたんだけど、今回は義経千本櫻の四の切をうまく使った、歌舞伎座殺人事件という趣向。これをみると、四の切の仕掛けがよくわかって、歌舞伎ビギナーが今後四の切を観るのに役に立つと思いますよ。四の切を十八番にしている猿之助ならではの演出だと思いましたね。それと、竹三郎&寿猿の大ベテランコンビをいじる趣向もわたしはおおいに笑えました。役者では、児太郎が不思議な役で大健闘。
ということで、気が向いたら、もっと長い感想を書きます。
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