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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『ホームレス中学生』、読みました!

2007-11-22 02:04:44 | 超読書日記
先日、品切れを話題にした『ホームレス中学生』ですが、アマゾンで入手、早速読みました。話題になりすぎているのでどうかなという不安もありましたが、意外にも良い本で感心しましたね。簡単に感想です。

麒麟・田村の貧乏時代を綴ったこの本。メディアでは、本人もギャグにしている中学時代のホームレス体験(公園での生活)ばかりにスポットが当っていますが、実際に公園で生活していた期間は案外短くて(そりゃ、長かったらいままで生きてないんだろうけど!)、兄弟だけで育った青春時代の話がメインです。

母親の病死と父親の失踪のあと、ホームレス生活を経て、友達の家に厄介になったり、兄、姉との三人で生活をしていた田村少年。

わたしが感じたのは、確かに田村少年は親と別れて不幸だったかもしれないけど、そのかわり、随分周りの人たちに恵まれていたんだなということ。
(因みに、クラスの人気者で、スポーツもできて、真っ暗な青春でもないじゃんって思ったのは、わたしだけかな?)

親のいない兄弟を面倒みた近所の人たち。彼らを気遣う学校の先生。本の最後に、お世話になった人たちへの謝辞が述べられていますが、世の中捨てたもんじゃないなという読後感が残ります。

そして、何より感心したのは、田村少年をちゃんと面倒みた実のお兄さんの立派さ。本の中では、亡くなったお母さんへの思慕が繰り返し語られていますが、ちょこちょこ出てくるお兄さんの立派な態度のほうが、わたしには印象に残りました。

彼はお兄さんに感謝したほうがいいんじゃないかなというのが、わたしの率直な感想です。(いわれなくても、感謝しているとは思いますが。)

しかし、この本を読んじゃうと、芸人・田村を見る目が変わるなあ~。これって、芸人にとってはいいことなのかどうか、多少疑問も残りますが、まあ、いいか…。

とりあえず、読みやすいので子供にもお奨め。芸人本としては、悪くない一冊です。

麒麟・田村がホームレスから億万長者!印税9000万円(サンケイスポーツ) - goo ニュース

ホームレス中学生
麒麟・田村裕
ワニブックス

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