切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

その時歴史が動いた「歌舞伎スタア誕生」(1月5日放送)

2005-01-07 01:30:00 | かぶき讃(トピックス)
帰国後、最初に見た番組がこれというのもちょっと出来すぎの様だが、たまたま見てしまった。

だいたい、おとそ気分の年始番組の類というのは生理的に受け付けない方だし、そもそもテレビ自体あんまり見ないのですが、テレビガイドで見つけてテレビを点けたら、出てるじゃないですか、團十郎が!病後の坊主頭がちょっと痛々しいが、良くも悪くも鷹揚な團十郎節健在でしたね。だまっててもしゃべりまくりそうな幸四郎や勘九郎と違って、團十郎の場合は話を引き出す人がうまくないといけないのですが、松平アナ(どうもこのひと苦手なんですよね。)とのやりとりはいまいちの印象。

内容も、まあ歌舞伎ファンなら大体知ってる内容だし、NHKらしく無難にまとめたなあという感じ。本当は江戸時代の歌舞伎役者たちが男娼なりホストみたいなこともやっていたという事も江島生島事件の裏にはあると思うんですけどね…。さすがにNHKはそんなネタ振らないよな。

なんでこの時期に歌舞伎ネタだったのかよく分からないけど、とりあえず團十郎が珍しくテレビに出てたんで良しとしますか!今月の新橋演舞場の宣伝も兼ねてるのかな?

※再放送の時間帯は以下の時間帯で再放送されています。
毎週金曜日(本放送の翌週)午前0:15~0:58 総合テレビ(木曜日の深夜)

★注:「江島生島事件」
大奥の局・江島と歌舞伎役者・生島新五郎の交際が発覚し、関係者200人あまりが処罰された事件。歌舞伎存亡の危機にまで発展した。詳しくは、「痛快!歌舞伎学」(講談社)や「歌舞伎は裏舞台の方がおもしろい」(ワニの本)をどうぞ。因みに、松竹映画に『江島生島』(大庭秀雄監督。大島渚の一応、師匠。)というのがあり、この映画では江島=淡島千景、生島=市川海老蔵(後の十一代目團十郎)という豪華な配役になっている。

・「痛快!歌舞伎学」(私が選んだ、歌舞伎入門のためのブックガイド)
・「その時歴史が動いた」 公式HP
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