切られお富!

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元大蔵官僚の世界観。

2007-02-07 22:32:11 | 政治少女死なず(反アベ宣言!)
柳沢厚労相の「生む機械」発言に続けて、今度の「健全」発言について、"揚げ足取り"という批判をしている人たちがいるんだけど、わたしはちょっと違うんじゃないかって考えている。野党サイドの古典的な「女性蔑視」発言という捉え方も狭すぎると思うけど、要は、古典的な大蔵官僚の人間観がよくわかる話で、「女は生む機械」で、「男は産ませる機械」、「国民は納税する機械」で、「子供を生むことのできる性別・年代の人間は国歌繁栄のために子供を生むべき」で、「出生率向上に貢献する、二人以上の子供を持つ夫婦は"健全"」だってことなんでしょ?

「結婚・子供2人 極めて健全」 柳沢厚労相が発言(朝日新聞) - goo ニュース

役人が国民を煙に巻くためによく使う統計数字だって、結局は、「だから消費税UPが必要」とか、「年金切り下げが必要」という官僚が<ためにする論拠>として使われているだけ。野党が本気で柳沢氏を攻撃するのなら、こうした役人的な世界観を批判してくれないと、"女性の敵"なんていう矮小化ではセンチメンタルでルーティーンな批判にしか見えないのは確かですよね。(社民党さん!)

だいたい、厚生労働省というところは、いい加減な統計数字、推計数字をこね回すことで年金を崩壊させてきた官庁でしょ。

だからこそ、大雑把な統計数字でしか人間の行動を判断できない、東大法学部出身元大蔵官僚が担ってはいけない省庁が、厚生労働省なんだって思いますね。

個人的にはあんまり好きではないけれど、菅直人がここの大臣をやったのって、画期的な出来事だったんだって思いますね。(だから、年金未納の濡れ衣を仕掛けられた?)

ところで、たまたま観たんだけど、わたしの大嫌いな細木数子が、「謝っているんだから、もう責めるべきでない」というようなフォローをテレビでやっていたんだけど、これって、簡単に鵜呑みにしちゃあいけないですよね。

細木数子が昔たらしこんだ安岡正篤っておっさんの葬式には、福田元総理も参列していたわけで、右翼の親玉と現政権との関係、そして細木、というものにも注意を払う必要があるんじゃないですか?

・詳しくはこちら→細木数子と「丁半コロコロ」

さて、話が脱線しちゃったんで柳沢厚労相のことに戻すと、大蔵官僚によるマクロな国家設計のセンスが、わたしたちの生活実感と程遠いものになってきているということに注意を払うべきで、先日の朝生に出演していた大村秀章、片山さつきも似たようなものだって思ったほうがいいんじゃないですかね?(なにしろ、あの二人は、格差社会なんて存在しないと言わんばかりの論戦を張っていましたよね。さすが、東大・大蔵出身!!)

・朝生の「格差社会」!

というわけで、いまこそ野党が言うべき柳沢批判、安倍批判は、「保守型官僚オヤジ的世界観からの脱却」「説教臭いばかりで、実用性のない、生活感のない政治ではダメ」(なにしろ「美しい国」ですから!)という視点だと思いますね。そして、かつての革新官僚・岸信介がやった中央集権的な国家設計スタイルともじつは繋がっているという意味で、これこそが"本質的"な批判なんだとわたしは思うんだけどなあ~。
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