『妻は告白する』や『大地の子守唄』で知られる増村保造監督が、イタリアに渡りイタリア人スタッフで作ったという異色の作品。増村ファンでも観た人少ないんじゃないかな?わたしは某有名レンタル店で発見!借りて観ました!簡単に感想!
増村監督に関する本というと、『映画監督 増村保造の世界』(ワイズ出版)や『増村保造―意志としてのエロス』(山根貞男著)が有名だけど、二冊ともこの映画に関しては、「監督が撮影中に体調を崩し不本意な作品」というような書き方をしてますね~。
なので、期待しないで観はじめたのですが、特に後半がよいです。
話は、『くちづけ』や『遊び』みたいな、若いカップル物。
泥棒一家の息子と深窓の令嬢の恋なんだけど、女の子がだんだん本気になって、力強くなっていくところが、まさに増村調!
わたしが一番感心したのは、若干ネタバレながら、最後の、刑務所の窓に向かってヒロインが叫ぶシーンで、『妻は告白する』や『清作の妻』のヒロインの力強さを思い出しました!
また、この映画について監督自身が語った文章(『映画監督 増村保造の世界』に収録。)も、とても興味深いですね。
日本人は裸とセックスをいっしょにして考えるが、ヨーロッパ人は分けて考えているという内容で、確かに彫刻の肉体美や裸婦像にセックスの匂いはないですよね。
増村監督といえば、イタリアで撮影された八千草薫主演の映画『蝶々夫人』でも助監督として参加。
イタリアの映画実験センターに留学経験のあるひとでもあるし、もうちょっと長生きして、イタリアと日本の映画界の架け橋になって欲しい人でしたよね。
というわけで、見逃していた人も見る価値あります。
ただし、増村ファンならね!という条件付きだけど!
増村監督に関する本というと、『映画監督 増村保造の世界』(ワイズ出版)や『増村保造―意志としてのエロス』(山根貞男著)が有名だけど、二冊ともこの映画に関しては、「監督が撮影中に体調を崩し不本意な作品」というような書き方をしてますね~。
なので、期待しないで観はじめたのですが、特に後半がよいです。
話は、『くちづけ』や『遊び』みたいな、若いカップル物。
泥棒一家の息子と深窓の令嬢の恋なんだけど、女の子がだんだん本気になって、力強くなっていくところが、まさに増村調!
わたしが一番感心したのは、若干ネタバレながら、最後の、刑務所の窓に向かってヒロインが叫ぶシーンで、『妻は告白する』や『清作の妻』のヒロインの力強さを思い出しました!
また、この映画について監督自身が語った文章(『映画監督 増村保造の世界』に収録。)も、とても興味深いですね。
日本人は裸とセックスをいっしょにして考えるが、ヨーロッパ人は分けて考えているという内容で、確かに彫刻の肉体美や裸婦像にセックスの匂いはないですよね。
増村監督といえば、イタリアで撮影された八千草薫主演の映画『蝶々夫人』でも助監督として参加。
イタリアの映画実験センターに留学経験のあるひとでもあるし、もうちょっと長生きして、イタリアと日本の映画界の架け橋になって欲しい人でしたよね。
というわけで、見逃していた人も見る価値あります。
ただし、増村ファンならね!という条件付きだけど!
映画監督 増村保造の世界―「映像のマエストロ」映画との格闘の記録1947‐1986増村 保造,藤井 浩明ワイズ出版このアイテムの詳細を見る |
妻は告白する [DVD]角川映画このアイテムの詳細を見る |
くちづけ [DVD]角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
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でも、教えたくなるような訊き方じゃないので、教えてあげません。