切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『イケダ先生の世界―青い目の記者がみた創価学会』 ベンジャミン・フルフォード 著

2006-11-19 14:50:22 | 超読書日記
大阪からの帰り、読む本がなかったのでターミナルの本屋さんで平積みになっていたこの本を手に取ったんだけど、一気に読み切ってしまった! これは勇気ある快著で、今年必読の一冊です。筆者は、このブログでも何度か紹介している"サムライ"ジャーナリスト・ベンジャミン・フルフォード。彼は取材後、六本木の街頭で「人間のウンコ」(!)を投げつけられるという今どき考えられない嫌がらせまで受けているというし、この本自体、速攻で回収されかねないので、お早めにお手元へ!

この本では、アメリカ創価学会やアメリカ創価大学への取材をきっかけに、この不可思議な団体に鋭く切り込んでいるわけだけど、戦争花嫁と創価学会の関係など、初耳の話も多く、興味深い点も少なくない。(詳しくは、本書をお読みください。)

なかでもわたしが興味深いと思ったのは、著名な歴史学者アーノルド・トインビーの孫娘の驚くべき手記で、まるでどこかの近隣国の訪問記みたいな恐ろしい内容のもの。

そして、この団体の最大の問題はカネと政治の問題で、莫大な資金が宗教法人ということで税金を免れる一方、中選挙区制度が復活されれば日本征服も夢ではないといわれる集票能力・・・。

個人的には、この団体が政治に関わっていなければ、わたしもさして興味はないのだけど、いまや政治のキャスティングボードを握り、莫大な預金額ゆえ金融機関も容易にはこの団体に逆らえないという状況、そして視聴率や購読数を盾にされ批判できなくなった大手マスコミ・・・。というわけで、見過ごすことはできないし、この「青い目」を通じてでも、日本人は非難の矛先を向けるしかないとわたしは思うんですけどね・・・。

本の最後に筆者が、「莫大な資産を世界中の不幸な人々のために気前よく投じてくれたら、私はノーベル委員会に直談判してでも、あなたを受賞者にしてあげたいと思っている」といっているのだけど、わたしにいわせれば、国家財政破綻のこの国のために税金を納め、福祉のために寄与するというのであれば、なかなかの人物だって、褒めてあげてもいいかなとは思っている。

ただ、そういう以前に、企業減税、サラリーマン増税、消費税UPを提案する政府税調の本間正明は、宗教法人課税を提案するのが筋だってわたしは言いたいですね!たとえ、「人間のウンコ」を投げつけられても!!

そんなわけで、繰り返すようですが、絶対推薦!お早めにお手元へ!!

<ベンジャミン・フルフォード関連の過去の記事!!>
・雑誌[REAL JAPAN]が記事にしていた、村上のインサイダー取引!
・元気出せ、反小泉派!『さらば小泉 グッバイ・ゾンビーズ』を読むべし!

イケダ先生の世界―青い目の記者がみた創価学会

宝島社

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2 コメント

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Unknown (ニン)
2006-12-02 13:48:50
今、回し読みしてますが、もう待ちきれないから買いに行こうかなあ。マジで良さそう。
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コメントありがとうございます。  (切られお富 )
2006-12-16 23:57:17
この本、あんまり見かけなくなりましたね。

ベンジャミンさん、きっとウンコを投げつけられてるんじゃないかな?
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