切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、歌舞伎座(夜の部)を観てきました。

2016-01-23 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
悪天候の予報で帰ってこれるのか心配でしたが、なんてことはなかったです。でも、歌舞伎座の中も寒かったなあ~。ということで、簡単な感想のみ。

最初が「猩々」で、梅玉、橋之助、松緑。次が幸四郎の「二条城の清正」。幸四郎は孫の金太郎と共演ということで、前半なんかはいつになく若々しい。でも、後半は「泣きの爺」って感じでしたね~。金太郎は年の割にはしっかりしてた。左團次の家康は狸オヤジな感じがはまってましたね。

次が、鴈治郎・玉三郎コンビでは初の「吉田屋」。仁左衛門とのコンビばかりが印象に残る玉三郎の夕霧だけに、まだまだこのご両人は手探り感が・・・。でも、花道の出からの形なんか、鴈治郎はよかったですけどね~。

そして、最後は染五郎&芝雀の「雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)」。これは芝雀がよかった。雀右衛門はいかにも雀右衛門の世界って感じの三千歳だったし、福助、時蔵は鼻にかかった感じの調子だったけど、芝雀のこの役はリアルな薄幸の女という風で、独特の良さがありました。しかし、この役が芝雀の名前での最後の舞台って、配役した人が粋です。

染五郎の直侍は顔だけなら十一代目團十郎を思わせるよい男。ただ、十一代目團十郎とか十五代目羽左衛門とこのひとが違うのは、染五郎には微妙にスイートなニュアンスがあるということか。このあたりをどう見るかで、観る人の評価が変わるんじゃないのかな~。でも、近年、菊五郎くらいしか演じ手のいない役だっただけに、音羽屋調じゃない直侍というのはよいのかなと。

ということで、この芝居を観るとそばが食べたくなりますね~。でも、歌舞伎座隣の富士そばには入らずに、まっすぐ家に帰りました。

詳しい感想は、またそのうち・・・。

PS:直侍といえば、山中貞雄監督の映画『河内山宗俊』もご参考に。前進座&原節子出演!


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