落語ネタの映画って最近いろいろありますが、これもそのひとつ。立川志の輔の新作落語を映画化したというこの作品、志の輔はもちろん、談志家元もゲスト出演しています!それに、映画もなかなか面白かったなあ~。
小林薫演じる市営ホールの主任が、大晦日のママさんコーラス二組のスケジュールをダブルブッキングしてしまったことから起きるひと騒動。
といったところが、この映画のあらすじですが、話自体はコーラス(合唱)の話なんですよね。
で、合唱ネタの映画といえば、最近は『うた魂♪』というのもあったけど、『うた魂♪』が学校の合唱部の話だったのに対して、コチラはご年配(!)が話の中心。なので、青春物ではなく、人情物って感じではありました。
(実際、客層は中高年の女性が多くて、彼女たちには随分ウケてましたね~。)
さて、ここからはわたしの感想。
まず、小林薫はうまいなあ~ってつくづく思ったのと、久々の映画出演、安田成美が絵になってましたね~。
何しろ新作落語の主人公なので、リアルな人物というより誇張された人物像という印象の役だったんだけど、小林薫は嫌味になり過ぎず好演してましたし、妻役の浅田美代子もいい味出してました。(特に最後!)
昔はカマトトっぽくてあんまり好きじゃなかった安田成美だけど、不思議さんっぽいキャラの元学校の音楽教師役が、とってもナチュラル。日本のジュリエット・ビノシュはこの人だったんだなあ~なんてことも、今更思ったりもして・・・。
・ジュリエット・ビノシュ自らを語る
監督の松岡錠司って、『東京タワー』のときも思ったけど、ちょっと撮り方が変わったというか、昔は成瀬巳喜男フォロワーっぽい、ミディアムショットの表情中心のカットバックという印象だったのが、ちょっと引いた画を取るようになりませんかね?
それと、最後の方で『バタアシ金魚』に出ていた筒井道隆が出てきたくだりは、個人的には、ちょっとほほえましかった!
ただ、ちょっとだけ苦言をいうなら、大晦日前後の話にしては、画面に季節感がないというか、雪が降らなきゃ大晦日には見えなかったですね。それに、事務所のシーンの撮影は、キーライトの位置が高くて、とても冬の光には見えないし、季節をあらわす小道具もあんまりなくて、このあたりに低予算の匂いが漂ってはきましたけど・・・。
とはいえ、非常に楽しめる映画でした。『フラガール』のシネカノン製作ですし、大手映画会社が抑えまくっている有名原作でなく、人気落語家の新作落語の映画化という手法もなるほどって感じ。
というわけで、役者もうまい人が揃っているし、なかなかの佳作でした。
志の輔の新作落語の方も聞いてみようかな?
小林薫演じる市営ホールの主任が、大晦日のママさんコーラス二組のスケジュールをダブルブッキングしてしまったことから起きるひと騒動。
といったところが、この映画のあらすじですが、話自体はコーラス(合唱)の話なんですよね。
で、合唱ネタの映画といえば、最近は『うた魂♪』というのもあったけど、『うた魂♪』が学校の合唱部の話だったのに対して、コチラはご年配(!)が話の中心。なので、青春物ではなく、人情物って感じではありました。
(実際、客層は中高年の女性が多くて、彼女たちには随分ウケてましたね~。)
さて、ここからはわたしの感想。
まず、小林薫はうまいなあ~ってつくづく思ったのと、久々の映画出演、安田成美が絵になってましたね~。
何しろ新作落語の主人公なので、リアルな人物というより誇張された人物像という印象の役だったんだけど、小林薫は嫌味になり過ぎず好演してましたし、妻役の浅田美代子もいい味出してました。(特に最後!)
昔はカマトトっぽくてあんまり好きじゃなかった安田成美だけど、不思議さんっぽいキャラの元学校の音楽教師役が、とってもナチュラル。日本のジュリエット・ビノシュはこの人だったんだなあ~なんてことも、今更思ったりもして・・・。
・ジュリエット・ビノシュ自らを語る
監督の松岡錠司って、『東京タワー』のときも思ったけど、ちょっと撮り方が変わったというか、昔は成瀬巳喜男フォロワーっぽい、ミディアムショットの表情中心のカットバックという印象だったのが、ちょっと引いた画を取るようになりませんかね?
それと、最後の方で『バタアシ金魚』に出ていた筒井道隆が出てきたくだりは、個人的には、ちょっとほほえましかった!
ただ、ちょっとだけ苦言をいうなら、大晦日前後の話にしては、画面に季節感がないというか、雪が降らなきゃ大晦日には見えなかったですね。それに、事務所のシーンの撮影は、キーライトの位置が高くて、とても冬の光には見えないし、季節をあらわす小道具もあんまりなくて、このあたりに低予算の匂いが漂ってはきましたけど・・・。
とはいえ、非常に楽しめる映画でした。『フラガール』のシネカノン製作ですし、大手映画会社が抑えまくっている有名原作でなく、人気落語家の新作落語の映画化という手法もなるほどって感じ。
というわけで、役者もうまい人が揃っているし、なかなかの佳作でした。
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