切られお富!

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ジョージ・マイケル、男性と結婚

2005-12-01 19:12:11 | アメリカの夜(映画日記)
クリスマスシーズンといえども、我が家では絶対に「ラスト・クリスマス」はかからないということもあって、G・マイケルが同性愛者だって知らなかったんですよね。エルトン・ジョンやエイズで死んだフレディ・マーキュリーは有名だから知ってたけど。しかし、ゲイでもないのに「ハードゲイで~す!」っていってる芸人がいる国とは随分違うますよね、欧米の同姓婚制度って。

ジョージ・マイケル、「恋人」と同性婚へ=英 (時事通信) - goo ニュース

もちろん、ヨーロッパなんかとは違う形で存在してきた、日本の男性の同性愛。その歴史の一端は、森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」に出てくる寄宿舎の様子や稲垣足穂の「少年愛の美学」でも垣間見れるし、日本の少女マンガの表現というのも特殊な文化といえるかもしれない。

ただ、例によって映画の話に持っていくと、印象深かった作品は『マイビューティフル・ランドレット』と『真夜中のパーティー』。前者はダニエル・デイ・ルイスの濡場がなかなかエグかったし、後者は異色のディスカッションドラマではらはらする。

でも、全編ワンシーンワンカット撮影という映画史の技術的な側面でもっぱら語られる傑作、ヒッチコック監督の『ロープ』が、じつは製作当初から明確に登場人物を同性愛者のコンビと位置付けてヒッチコックが演出していたとは、DVD特典のメーキングではじめて知った。(もちろん、1948年の作品だから、あからさまには出てこないのだけど。)

そして日本でも、古くはピーター主演・松本俊夫監督の『薔薇の葬列』、近年では、自身カミングアウトしている映画監督・橋口亮輔の一連の作品(特に、無名時代の浜崎あゆみが出ていた『渚のシンドバット』という映画の、男の子が教室で男の子に告白するシーンの息詰まる感じは忘れられないナァ~。)が印象深いけど、本でいえば井田真木子の『もうひとつの青春』っていうのが興味深かった。

さて、話をG・マイケルに戻すと、記事の中の次のくだり

>結婚式ではウエディングドレスは使用しないと述べ、「ジミ婚」になることを明らかにした。

というのもわけがわからないし、ニュースの画像も狙いすぎで、レイザーラモンHG同様、ゲイのひとたちをバカにするみたいなやり方ってよくないんじゃないってことだけがいいたかった記事でした。
(なんか迂回し過ぎか?!)

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