切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

クリスマスに観る映画はやっぱり『素晴らしき哉人生』なんだけど・・・。

2012-12-25 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
このブログでは、例年、「クリスマスといえば『素晴らしき哉人生』だよね」という趣旨の記事を書いているんですが、じつは今年も、観ました。でも、年賀状作りながらだったんで、今回はいまいち入り込めなかったなあ~。というわけで、あっさり、雑感。

フランク・キャプラ監督って、もうちょっと再評価されてもいい人だと思うんだけど、斯くいうわたしも、「蓮実重彦大センセイが嫌いといっている」という情けない理由で長らく敬遠してました。

でも、あるときまとめて観たらよいんですよね~。アメリカの監督なんだけど、イギリスの作家ディケンズみたいな感覚があるでしょ、正義感の部分でというのかな~。それに、よ~くみると、じつに映像作家としてテクニシャン。雨のシーンの演出(『群集』とか、『素晴らしき哉人生』の結婚のくだりとか)しかり、この映画の雪のシーンの雪の降り方しかり!

トリュフォーもキャプラの長回しは研究していたという話しだし、そういう理屈を抜きにしたところでも、『スミス都へ行く』なんか素朴かつストレートでよいですよ。

というわけで、クリスマスが過ぎたとしてもキャプラ作品は年末年始に観る価値あります!なお、新書の山田洋次の序文も良い文章!

あらためて、オススメします。ハイ。

なお、下記は去年のクリスマス記事。

『ブルークリスマス』 岡本喜八 監督
例年、クリスマスはフランク・キャプラ監督の『素晴らしき哉、人生』を観ることにしてたのですが、今年は趣向を変えて変化球!岡本喜八と倉本聡がタッグを組んだ異色作で、特撮が出てこないSF...


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