切られお富!

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今月の国立劇場のカレンダーは河内山宗俊だ~!

2005-06-04 10:11:14 | かぶき讃(トピックス)
我が家には国立劇場カレンダーと歌舞伎座カレンダーが飾ってあるのだけど、今月の国立劇場カレンダーの写真は河内山宗俊(幸四郎)の最後の場面。

先月は文楽の「吉野川」の舞台写真が使われていて、これも良かったのだけど、「河内山」の最後の場面の色使いって、スカッとするというのか、気持ちがいいんですよね。

ところで、歌舞伎の衣装でいうと、「吉野川」で後室定高が花道から出てくるときの着物とか、舞台装置でいうと、忠臣蔵九段目の濃い緑の襖なんかがわたしは好きです。

芝居でも映画でも、こういうシンプルでスッとした気分になれる視覚効果ってないですね。無闇にごちゃごちゃした色使いとか、けばけばしい色調ばかりで。辛うじて、鈴木清順さんぐらいかなマシなのは。

そもそも、花見だって、昔の人は緋毛氈を敷いていたわけで、青いブルーシートを敷いて場所取りしてるサラリーマンがいるような今の日本では、美意識なんか育つわけないってことかな?(でも、「河内山」の初演は明治14年だから、そんなに大昔でもない。戦後が急速に駄目になったってことですか?)

歌舞伎座のカレンダーは毎年恒例の芝居絵(浮世絵)でこれも味があって良いのですが、やっぱり、毎月の舞台写真を使ったカレンダーが欲しいよなと思っているのはわたしだけかな?(卓上カレンダーでもいいから。)

因みに、一昨年の国立劇場の幸四郎の「河内山」は一向にわたしの趣味ではないので(ただ、仁左衛門が歌舞伎座でやった「河内山」は結構良かった。)、ここではわたしの好みで播磨屋(吉右衛門)の画像を使ってます。

仁左衛門の河内山の感想。


歌舞伎名作撰 天衣粉上野初花 河内山

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