VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

自民党、国交部会長

2007年05月22日 | 住宅業界
自民党の政務調査会国土交通部会長である中野正志衆議院議員を、日本不動産ジャーナリスト会議が招き勉強会を行なった。
 
(三塚議員の秘書を経てH8年仙台市選出、59歳)

国交省関連の政策検討課題などについて説明頂いた。東北なまりも少しあるので議員さんの割りに威圧感は無い。
お話もまとまっていて、分かりやすかったし網羅された内容だった。

国土交通管轄と言えばやはり、運輸関連の空港・港湾の国際競争力の問題から。
羽田の国際線発着枠を含め5万回増になったが、アジア各国との利便性における差は縮まらないようだ。
とは言っても、米国方式の民営化・オープンスカイ方式が空港に導入されるのには否定的。(日本の航空会社と地方便を守る為と)

また港湾も巨大タンカーへの対応ができない日本の国土(バックヤードや入国後の道路)事情など、話を聞いていると太刀打ちできない感あり。
日本は国際‘競争力’というより、独自で次元の違う生き残り策を持たないと国際比較論では先が見えない。

そんな中ドメスティックには、「美しい国」づくりのインフラが札幌から九州までの“新幹線”とは・・・安倍首相いかがなものか?!

先週、仏人と日本を旅して感じた事は、時間をかけないと行けない場所だから“価値”があることを実感した。
新幹線や高速をバンバン通して、日本中何処へ行っても同じ風景に開発されてしまったら「美しい国」など残らない。
輸送速度を上げるより、輸送コストをどう下げるかを徹底して欲しい。

我々の関連する住宅政策について、一つは写真の【魅力ある地域へのガイドマップ】を紹介され
 
税源移譲により地方に計画をも委ねた上でバックアップする「まちづくり交付金(6120億円)」など
使い勝手の良い大きな支援金を付けていることを強調。
やる気・企画力のある自治体とそうでない所の差が出ているとも。(逗子市まちづくり課に、早速聞いてみよう・・・)

また福田康夫議員が中心になっている【200年住宅構想】について、
今月中に中間報告が宮沢議員によってまとめられるという事。
住宅・建材各社、団体にヒアリングが福田・宮沢氏から入ったと聞いていたが
200年耐久を達成するための金融システムや家歴書(メンテナンス)システムなどを盛り込まれるようで内容が楽しみだ。
(木造住宅でも200年耐久性を目指す、結構無理のあるビジョン。従来の枠を変えて目指すという強い意志)

H20年度の税制改正についてはそれも踏まえ、耐震・バリアフリーの次は省エネ性能をKeyにインセンティブを付けていくようだ。

最後に今年の消費税議論。安倍政権は歳出削減後・・というスタンスだが
「住宅については5%据え置き」を呼びかけ6月に20人ほどの勉強会をスタートさせるということ。
【200年住宅】となれば消費財ではなく、消費税‘0%’も含め検討に入ると意気込みを語られた。