病気なんかに負けない!わだじゅんの乳癌日記

病気のこと,職場のこと,家庭のこと・・・
その日のつれづれを記していきます。

「ここだけの話」

2016-06-12 20:35:27 | 日記
「相手が〇〇さんだから言うけど、ここだけの話にしてね・・・」

ここだけの話

本当に、ここだけの話になっているのだろうか???

「ちょっとちょっと、○○さんから聞いたんだけど、○○さん癌なんだって・・・」

次から次へと話が回り、知らないはずの人も知る羽目になるという・・・

そんなことが、近所で起こっている・・・

私の住む地域は、年寄りが多い。
母もその一人なのだけど、母の年齢ではまだ若僧の部類。
もうすぐ90歳になるおばあさんは、畑仕事が大好きで、
朝起きると自宅前の畑に出て、草取りや野菜の収穫をしていた。
しかし、ここ数週間姿を見かけない。
どうやら、入院しているらしい。
余命3か月だという噂を、もうだいぶ前に母から聞いた。


「〇〇さんなんだけど、余命10日くらいって医者から言われたって
 息子さんが言ってたわ。でも、調子がいいみたいで、少し食べられるようになったそうよ。
 本人が▽さんに会いたいって言ってるって。ここだけの話にしてね・・・」

そんな話を、まわりに回って母のところにも届いた・・・
この休み、特別な用事もなく家にいた私に伝えたかったらしい・・・

病状のことも、余命のことも、当家にしてみれば、それ以外の人に知ってほしかったのだろうか。。。
私はそうは思わない・・・

私の父が、白血病で入院していた時は、知っているのは私たち家族。
そして、父と母の兄弟たち。父の会社関係の一部。
それから、父の親友とその奥様だけのはずだった。

緘口令とでも言うべき措置を、私たち家族は守っていた。
聞かれれば、「ちょっと体調を崩してね・・・病院にいた方が安心だから入院してるのよ」と。

でも、近所の人は、病名や病状を言わないことにしびれを切らして、私の子供たちにまで聞いてきた。

言わないってことは、そっとしてほしいってことなの
あなたが病状を知ったって、役に立つことがある???


でも、父の病名が近所に知れ渡ることになった。
面会謝絶のはずだった父の病室に、当時、父と交友関係にあった近所のおじちゃんが入ったことがきっかけだ。
田舎だから、「お見舞い」をするのだ・・・
本当に迷惑な話。



今回の海老蔵さんの奥さまのこともしかり。
1年8か月もの間、黙って治療を続けてきたわけを察して、静かに見守ろうよ。
余命がどうの、ステージがどうの・・・
海老蔵さんの受け答えがどうの・・・
そんな話を知ってどうする?
生活するうえで役に立つのか?
マスコミはそれが仕事なのだから・・・といえば、話は終わってしまうが、
私が当事者だったら、本当に迷惑な話だと思う。

お願いだから、そっとして・・・だ。



私がまた病気になったら、「ここだけの話」で噂が広まるのかな・・・
ここだけの話は、ここだけであってほしいものだ。




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コメント (4)
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