嬉しい来客

「明日の夕方に遊びに行ってもいいですか？」

昨夜遅くに、元教え子から連絡をもらった。

彼は、私が今の勤務校に来て、初めて持った学年の教え子。
ＬＩＮＥでつながっており、時折連絡をくれる子だ。

「大丈夫だよ！ただし、会議が入ったときには、連絡するね！」
そういって、昨夜は終了した。

夕方というから、６時前後なのだろう。
でも、総体前で練習も目いっぱいやっているだろうし、そんなに早く来るわけはないか・・・と
思いながら、彼の到着を職員室で待っていた。

５時半過ぎ。
「わだじゅん先生、お客さんです。」と。
待っていた教え子だった。

久しぶりに会った彼は、既に私の身長を追い抜き、成長しているのが分かった。
ジャージ姿での来校を想像していたのだが、私服のそれが、彼を大人っぽく見せていたのかもしれない。

何でも、修学旅行から帰宅したばかりだそうで、お土産を届けに来てくれたのだ。

「つぶあん、こしあん、どっちも食べられますか？」
何でも、苦手な人がいる・・・ということで、３色のものを買ってきてくれたんだとか。
いつからそんな気遣いができるようになったのだろう。。。
５年前の教え子である。

今の様子。
友達たちの様子。
勉強のこと
部活動のこと
中学校の先生のこと
高校受験のこと

そんなことを話しているうちに、４０分の時間があっという間に過ぎていった。

私を驚かせたことがあと一つ。
所用を済ませた、教え子の母親も登場してくれたのだ。

あの頃の思い出話で盛り上がり、高校受験の話でまじめになり・・・
楽しいひと時だった。
１時間があっという間に感じた
教師冥利に尽きる・・・そんな幸せな時間を過ごすことができた。




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