ササめがね~NPO法人あそびそだちiLabo【運動あそび塾しらさん家】ササのブログ~

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2020「30kmオーバーナイトハイク」

2020-03-31 05:28:53 | 自然体験教室
開催がギリギリまで危ぶまれる中、今年も小学生たちがチャレンジしました。
数か所での体温測定や、消毒など、いつも以上に対策を強化して挑みました。

今回はスタート時から降り出した雨、そして終盤のみぞれが、大きな試練となりました。


半分の15kmまではいつもけっこう元気なのですが、
雨をしのげる場所にも限りがあり、しっかりとした休憩はとれないままでした。

中学生、高校生たちが今年も手伝ってくれて、
スタッフとしても年々力をつけていて、
大学生の年になって、リーダーとして歩いてくれる日が待ち遠しいです。



初のリタイヤが2名も出たということも、過酷な状況を物語っています。
それでも、この2名も、「やばい」と思ったところから本当によくがんばって、
自分が行けるところまで歩き切りました。



完歩した子たちも、泣いたり、愚痴を言ったり、怒ったり、
「班の仲間と一緒にゴールする」という明確な目標を知っていても、
試練を前にして、自分のことで精一杯でした。



それでも進むしかない。
この瞬間は、何かにチャレンジしている時、よく起きることです。



最終班は、ひとりが足の痛みで遅れ、グループ内で50mほどの距離が開いてしまいました。
前の子たち3名を何とか待たせ、遅れた子をサポートするように促すと、
両脇からふたりが腕を抱え、そしてひとりは後ろでリュックを手で支え始めました。
4名は、またひとつになって歩き始めたのです。



今回は、天候の心配に加え、感染症の問題がありました。
開催するかどうかは明確な基準を設けて準備を進めてきましたが、
それでも一般的に見たら、開催したことに違和感もあることと思います。

しかし、そこまでしてでも、
チャレンジしたいと思っている子たちにその機会を与えるため、
私たちも本気にならなくてはいけません。

そこまでしてでも、
自分の意志で、自分の身体で経験しなくては、
分からない痛みや、人の優しさがあるのです。

感情論だけでもいけません。
やらないという判断を下さなくてはいけない時もあります。

そのギリギリをいつも考えているから、
子どもたちにも何か伝わるのだと思います。

「あの時があったから」と言えるような経験を、
これからも続けていく。
それが私たちの役割です。
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