七十二候(二十四節気)の一つ、半夏生は夏至の日から数えて11日目にあたる日、もしくはその日から5日間のこと。
その年によって違うが、だいたい7月2日頃になる。
昔から田植えは半夏生に入る前に終わらせなければならないと言われ、この頃から梅雨が明ける。
読み方は「ハンゲショウ」または「ハンゲショウズ」。
なぜ半夏生なのかと言うと、その頃には「半夏」という植物が長く伸びるから「半夏生ず」。
半夏はサトイモ科の「烏柄杓(カラスビシャク)」という薬草のこと。
[半夏(烏柄杓)]
仏炎苞を「柄杓」に見立て、人が使うには小さく、烏が使うくらいの大きさだからこの名がついたらしい。
また、別の説では「半夏生(ハンゲショウ)」の花が咲く時期だからというもの。
[半夏生]
半夏生は7月頃に花を咲かせ、その頃になると花のすぐ下の数枚の葉が、付け根の部分から先端にかけて白く変色し、花が終わる頃には緑に戻る。
またその様子が、半分だけ化粧をしているように見えるので「半化粧」となり、それが転じて「半夏生」となったらしい。
葉の白くなるのは表面だけで、裏側は緑のままなので、「片白草(カタシロクサ)」とも言われている。