南房総ドライブの途中、いすみ市にある「行元寺」に寄った。
このお寺には鴨川市で生まれた彫刻師「武志伊八郎信由」の欄間彫刻、「波に宝珠」という有名な作品がある。
伊八郎は大小に関わらず多くの波を彫っていて「波の伊八」と呼ばれている。
[波に宝珠]
写真は禁止だったので、ポスターから。
葛飾北斎が取材でここに来た時、この彫刻に出合い、後年、富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」を描いたとされている。
ここからが本題の「タツナミソウ」のこと。
タツナミソウという名は、北斎に描かれている波頭に似ているから、というのが由来になっている。
それは元をただせば「伊八の波」ということ。
タツナミソウの仲間には多くの種があり、分類が難しい植物として知られている。
コバノタツナミ、シソバタツナミ、ナミキソウ、コガネバナなど。
花冠や萼に腺毛があり、下唇の中部分だけに濃色の斑紋があるものがタツナミソウらしいが、区別がむずかしい。
白花もある。
学名: Scutellaria
英名: skullcap
和名 : 立浪草
科名・属名: シソ科・タツナミソウ属
産地: 東アジア