コロナが流行する前年、桜の時期に京都に行った。
京都は好きな場所なので良く行く。
この年は嵐山から小倉山に沿ってお寺などが点在している地域の嵯峨野を歩いた。
京都駅から山陰本線に乗り、「嵯峨嵐山駅」まで行き、ここから歩き始めた。
最初は嵐山のシンボル「渡月橋」。
「渡月橋」は155mの長さがある木製の橋で、この橋を境に上流は大堰川、下流は桂川になっている。
桜は散り始めていたが、相変わらず観光客は多く、賑やかだった。
[渡月橋]
「渡月橋」からお土産屋さんをのぞきながら歩き、「常寂光寺」へ。
このお寺は後ろに「百人一首」で知られる小倉山を背負っている日蓮宗のお寺。
元々は藤原定家の山荘だったらしい。
伏見城の客殿を移築した本堂や多宝塔などがあり、見どころは、苔の緑の「末吉坂」、「仁王門」など。
[常寂光寺]
[仁王門]
苔の緑も素晴らしかったけれど、このお寺は紅葉の頃の方がきれいかもしれない。
この後はすぐ近くにある「落柿舎」に向かった。
嵯峨野にある草庵の「落柿舎(らくししゃ)」は、松尾芭蕉の弟子、向井去来の別荘として使用されていたところ。
周囲にあった柿が一夜ですべて落ちてしまったからこの名が付いたらしい。
芭蕉も数回訪れているとか。
[落柿舎]
向井去来の「去来抄」には「さびは句の色なり」とある。
ここは寺社とはまた違った、侘び寂びを感じられる場所だと思う。
「落柿舎」のそばにあった向井去来のお墓に寄り、杉林の中を通り、「二尊院」の山門に着いた。
「二尊院」は、その名前の通り、阿弥陀如来と釈迦如来の二尊を安置することから名付けられた立派なお寺。
境内の本堂と「紅葉の馬場」と呼ばれる参道の景観が見どころとなっている。
[二尊院]
一通り境内を回ってみたが、やはりこのお寺も有名なのは紅葉なので、紅葉の時期の方が良かったのかもしれない。
以前に「そうだ京都、行こう。」のポスターで勅使門の向こう側に見える紅葉が素晴らしかった記憶がよみがえってきた。
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