日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ユーフォルビア「ダイアモンド・フロスト」

2021-08-19 07:00:00 | 植物

公園の花壇にグランドカバーとして植えられていたのが「ダイアモンド・フロスト」

トウダイグサ科のユーフォルビア属の花。

花壇が一面の白い花に覆われていた。

 

 

 

花を見ると繊細な雰囲気なのに、性質は強く、夏の暑さや乾燥にも負けず、春から晩秋まで咲き続けるので、お得感満載。

しかも、手のかからない花なので、花壇やコンテナの主役を引き立てる脇役の花として最近では人気になっている。

 

 

小さい花だけど、さすがにトウダイグサ科、ポインセチアやショウジョウソウなどによく似ている。

 


 

学名:Euphorbia hypericifolia Diamond Frost

英名:Euphorbia Diamond Frost

和名:雪華草(ゆきはなそう)

科名 ・ 属名:トウダイグサ科  トウダイグサ属(ユーフォルビア属)

原産地:熱帯~亜熱帯

 


 

ユーフォルビアとは、トウダイグサ科の中の一つの属名で「ユーフォルビア属」、この属に入っている品種は2000種類以上もあるらしい。

そして、その2000種ものユーフォルビアはそれぞれがユニークで個性的な姿になっている。

一番身近な形が「トウダイグサ」や「ポインセチア」など。

この形の花については以前に取り上げた。------トウダイグサ科の花

そのほかに、この属の中にはサボテンのような多肉植物や、観葉植物があったりと幅広い。

どういう基準で同じ属になるのか良く分からないが、茎や葉、幹の切り口から白くて粘着質のある液体が出るということが特徴の一つになっている。

この白い液体には少しだけ毒性があって、触れると皮膚がかぶれることもあるようだ。

 

[ショウジョウソウ]

同じトウダイグサ科、トウダイグサ属の花。

 

 

 

 

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ハス(蓮)

2021-08-18 07:00:00 | 植物

「ハス(蓮)」の花は朝早く行かないと見られない。

以前住んでいた近くに大きな沼があり、そこにはハスの群落があった。

そしてその沼には『ハス見舟』というのが運航されていた。

朝早く行ってそれに乗り、船頭さんのガイドを聞きながら群生している場所まで行き、一回りして帰ってくるというコースだった。

風情があると好評だった。

 

 

でも、今ではそれは運航されていないようだ。

どうしてそうなったのか。

それは、このまま群落が拡大していくと水質や生態系への影響が懸念されるので、沼の水質保全委員会なるものが「ハスの生育抑制をしよう」、ということを決めたのだった。

ところが、それを決めたとたん、原因不明だがハスの群落が縮小し始めてしまったらしい。

人間がしようとしたことを察知したのかどうか分からないが、今ではほとんどのハスが枯れてしまって、もう見ることができなくなってしまったようだ。

もちろん、ハス見舟も運航をやめてしまっている。

 

 

ハスは、水底の土中に塊茎をつくり、そこから葉と花茎を水面に伸ばす。

塊茎はレンコンとして食用にされている。

でも、主に食用にされる系統と、花を楽しむ系統に分かれていて、花を楽しむ系統の塊茎は、あまり太くならず、食用には向かない。

 

 

 

花は早朝開き、お昼には閉じる、そのサイクルは4日間で、4日目になると花びらは開き切り、花芯の黄色の部分が見えるようになってくる。

その後、花びらを落として散る。

 


 

学名:Nelumbo nucifera

英名:Lotus

別名:池見草(イケミグサ)、水の花(ミズノハナ)、蓮華(レンゲ)、ハチス

科名・属名:ハス科 ハス属
原産地:インド、中国、オーストラリア、日本

 


 

---- ハスとスイレンの違い ----

 

水面すれすれの位置に葉と花を広げ、葉に切れ込みがあるのがスイレン。

水面から高く茎を伸ばして花や葉を付け、葉に切れ込みがないのがハス。

 

[スイレン]

 

 

 

 

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サルビア

2021-08-17 07:00:00 | 植物

ずっと昔、昭和の時代のフォークソングブームのころに「サルビアの花」という歌があった。

歌っていたのは「もとまろ」という女子大生の3人グループだったと思ったけれど、その後は多くの歌手にカバーされて歌い続けられていた。

やっぱり名曲だったのだと思う。

当時は好きな歌だったので、よく聞いたのを思い出した。

でも、どうして「サルビア」だったのだろうか?

歌から連想されるのは真っ赤な「サルビア」、真っ赤な花ならばバラとかでも良かったのに、使われたのは「サルビア」。

この花に作詞家の思い入れがあったのでしょうね。

 

 

[サルビア・スプレンデンス]

 

 

それからは花壇に植えてあるサルビアの花が気になった。

しばらくしてからブルーのサルビアも出回り始めた。

一般的には赤い花に対して「ブルーサルビア」と呼んでいるが、実際には「サルビア・ファリナセア」という名前になっている。

 

[サルビア・ファリナセア]

 

 


 

学名:Salvia

英名:Sage,Salvia

科名・属名:シソ科 サルビア属

原産地:南米・北米

 


 

[紫色のサルビア・スプレンデンス]

 

この品種には他にピンクもあるが、やっぱりサルビアは赤でしょう!

 

 

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ニチニチソウ(日日草)

2021-08-16 07:00:00 | 植物

暑さにも、照り付ける日差しにも負けず、毎日毎日花を咲かせている「ニチニチソウ」

名前負けしていない花。

 

 

 

 

園芸品店ではビンカという名前で売っている。

どうしてでしょうね?

ビンカとは「ツルニチニチソウ属」の学名のこと。

 

[ツルニチニチソウ]

 

花はよく似ているがこちらはつる性で寒さに強い花。

それに比べて「ニチニチソウ」は高温と日照りを好み寒さには弱い、つる性ではない。

全く正反対の花なのに、かつては両方ともビンカ属という同じ属に分類されていたらしい。

でも、研究が進むうちに間違っていることに気づいたらしく、今ではビンカ属とニチニチソウ属に分けたのだけど、園芸品店では以前からの名前を使って売っているということだった。

花を売るのに学術的なことは関係なく、有名になってしまった流通名の方が通りがいいからなのでしょうね。

 


 

学名:Catharanthus roseus 、Vinca rosea

英名:Madagascar periwinkle

科名・属名:キョウチクトウ科 ニチニチソウ属

原産地:マダガスカル、インド

 


 

現在ではキョウチクトウ科に分類されている「ニチニチソウ」、科名の元になっているキョウチクトウ(夾竹桃)といえば強力な毒を持つことで有名。

と言うことは……やはりニチニチソウにも毒があった。

「ビンカアルカロイド」という毒で、全草に含まれているようだ。

これも毒性がかなり強く、嘔吐・下痢、場合によっては命にかかわることもあるという。

最近はエディブルフラワーブームなので、それに乗って食べないように!

キョウチクトウ科の植物は全部毒草だと思った方がいいのかも。

でも、いつもそうなのだけど、毒は逆に薬にもなって、この毒は抗がん剤にも使われているということだった。

 

 

[キョウチクトウの花]

ニチニチソウにはあまり似ていない。

 

 

 

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サルスベリ(百日紅)

2021-08-14 07:00:00 | 植物

今、盛んに咲いているのが、夏の代表的な花木の「サルスベリ」

 

 

元々「サルスベリ」という名前は「猿も木から落ちる」という諺(ことわざ)から、猿が木から滑り落ちそうな木というところから付いたのは有名な話。

それは、樹皮がツルツルしていて、猿ですら滑り落ちてしまいそうな木だから。

その他に、この木の花は百日間も長く咲くため、それに当てた文字が「百日紅」で、読み方を無理に「サルスベリ」としたようだ。

 

中国・北京に7月に行ったことがある。

通りはピンクに染まっていた。

街路樹に「サルスベリ」が使われていて、ちょうど開花期に当たったようだ。

他にもエンジュやイチョウなども植えられていたが、この時期に咲いていたのはサルスベリだけだったので目立ったのかもしれない。

中国では唐時代の長安の宮殿を紫微(しび)と呼んだ。

その宮殿に「サルスベリ」がたくさん植えられていたので、サルスベリの中国名は「紫薇(しび)」。(微にはくさかんむりを付けた)

そんな昔から中国では好まれていた花のようだ。

中国原産というのも好まれた要因になっているのかもしれない。

 

 

-----  様々な色のサルスベリの花  -----

 

 

 

 

 


 

学名:Lagerstroemia indica

英名:Crape myrtle

別名:猿滑(サルスベリ)、紫薇(シビ)、怕痒樹(ハクヨウジュ)

科名・属名:ミソハギ科 サルスベリ属

原産地:中国

 


 

ちょうど1年前、「シマサルスベリ」の花に出会った。

鮮やかなサルスベリの花に比べて清楚な感じのする花。

どちらかと言うとこっちの方が好みかな。------「シマサルスベリ」の記事

 

[シマサルスベリ]

 
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