日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

クモマグサ(雲間草)

2023-03-11 07:00:00 | 植物

数日前、ホームセンターの園芸コーナーに寄った時「クモマグサ(雲間草)」の鉢植えがたくさん並んでいたのを見つけた。

やっぱりそれを買い求めた人がいたようで、ウォーキング中に数軒のお宅で「クモマグサ」の鉢植えを見かけた。

梅の花のような形で、小さく可愛いクモマグサ、花が咲いている鉢植えを見たらやっぱり欲しくなるのが分かる気がする。

 

 

本来の「クモマ」は高山植物で、高い山の岩場に自生しているもの。

雲の上の植物ということでクモマグサという名前。

こうしてホームセンターなどで普通に売られているものはヨーロッパ原産種から改良された品種で、「洋種クモマグサ」といわれている。

だから、日本の高山に自生しているものとは別物。

ちなみに日本のクモマグサは北アルプス、御岳山で自生しているのを見ることができるらしい。

 

 

ホームセンターでは1年草と書いてあった。

係員によると、高山に咲く花なので寒さには強く、逆に暑さには弱い。

だから、夏を乗り越えるのが難しいので、ほとんどの人が夏に枯らしてしまう。

そのため春先に1年草として売り出しているとのことだった。

 


 

学名:Saxifraga rosacea

英名:Irish saxifrage

別名:洋種雲間草(ようしゅくもまぐさ)、西洋雲間草(せいようくもまぐさ)

科名・属名:ユキノシタ科 ユキノシタ属

原産地:ヨーロッパ

 

 

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アセビ(馬酔木)

2023-03-09 07:00:00 | 植物

「アセビ(馬酔木)」が咲き出した。

春、どの花よりも真っ先に咲く花。

2月末には陽当たりの良い場所で、ほんの少しだけ開いていたのに、3月に入ったらもう満開になっていた。

アセビの釣り鐘型の花は春が来たことを告げてくれるようで、それを見ながらのウォーキングも楽しい。

 

 

薄紅色のアセビもあった。

これはクリスマス・チアーかな?

 

濃い赤花も咲いていた。

赤花はアケボノアセビと呼ばれている。

そのうち、よりピンク色が濃いものがベニバナアセビ、薄いピンク色のものはウスベニアセビ。

その他にもピンク系はたくさんあり、品種の見極めは難しいらしい。

 

自生種のアセビはほとんどが白い花。

でも現在では品種改良が重ねられ、ピンクや赤なども多い。

名前の由来はこの木を食べた馬の足がしびれたから、アシシビレ→→アセビ(アシビ)、馬がフラフラして酔ったように見えたから→→馬酔木ということらしいけれど、本当かどうか。

ただ、アセビの木全体にはアセポトキシンという有毒成分があるので、全くの作り話ではないと思う。

また地方によってはアセビのことを「シシクワズ」とも呼んでいるらしい。

毒があるのでシシ(鹿、猪)が食べないからというのがその理由だとか。

 


 

学名: Pieris japonica

英名: Japanese andromeda

別名:アシビ、アセボ

科名・属名:ツツジ科 アセビ属

原産地: 日本

 

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アカシア(ミモザ)

2023-03-07 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースはいくつかあり、同じ場所を歩くのは1週間に1度くらいになる。

春先は気温の上下が激しいので、ちょっと暖かい日が続いたりすると、1週間前に通ったときは違った風景と出会えることがある。

この日に目に入ったのが大きな「ミモザアカシア」の木。

明るい黄色の花が木全体を覆っているように咲いていた。

確か先週までは銀色の葉だけしかなかったのに、たった1週間でこんなにも違って見えるとは・・・

 

鮮やかな黄色の花「ミモザアカシア」、銀色に光る葉っぱとこの花は春を感じさせてくれる。

この花にはやっぱり青空が似合う!

この花は葉っぱが銀色だから和名では「ギンヨウアカシア」

 

「えっ、ミモザじゃないの?」と思うかもしれない。

実は「ミモザ」というのはフランス語でアカシア属の総称のこと。

だからミモザ=○○アカシア、ギンヨウアカシアだったりフサアカシアやモリシマアカシアなどもすべてミモザ。

庭木として見られるミモザは、日本ではギンヨウアカシアがほとんどで、ヨーロッパなどではフサアカシアが多いらしい。

どちらも同じような花(木)なのだけれど、フサアカシアのほうが高木になるからというのがその理由だとか。

 

 3月8日はミモザの日 

3月8日は「国際女性デー(International Women’s Day)」に制定されている。

女性の地位向上を訴える日、国際女性デーのシンボルカラーは黄色、ミモザも黄色、その繋がりでミモザの日になったようだ。

イタリアではこの日に男性から女性に感謝を込めてミモザを贈る習慣があるらしい。

 


 

ウォーキング中には別のアカシアも2種類見つけた。

両方ともミモザアカシアよりもちょっと開花が遅いのか、まだ蕾だった。

これもみーんな「ミモザ」。

[パールアカシア]

正式名はアカシア・ ポダリリーフォリア。

パール(真珠)にも例えられる白みを帯びた丸い葉が特徴。

 

[アカシア・ブルーブッシュ]

正式名はアカシア・コベニー。

青みがかったシルバーリーフが特徴で、よく茂るから「ブルーブッシュ」という愛称になっている。

 

 

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シュロガヤツリ(棕櫚蚊帳吊)

2023-03-05 07:00:00 | 植物

ウォーキング中に門の外に大きな鉢に入った「シュロガヤツリ」が置いてある家があった。

ちょっと季節外れのような、これはやっぱり夏に見る植物じゃないのかな? 

そう思ったけれど、冬は緑が少ないから目立っていいのかも。

 

 

普通、カヤツリグサは水辺などに自然に生えている。

でも、この大型品種の「シュロガヤツリ」は観賞用として栽培されているものらしい。

とても立派に育っているようで、背丈は1mくらいもあった。

手のひら状に広がっているのが苞葉で、その元から花序が出て花火のような小穂が付いていた。

 

シュロガヤツリという名前は、葉っぱがヤシ科のシュロに似ているから、また別の名前はアンブレラパピルス。

これはシュロガヤツリが古代エジプトの紙の原料として有名なパピルスと同属なことと、広がった葉を傘に見立てたことかららしい。

 


 

学名:Cyperus alternifolius

英名:Umbrella Papyrus、Umbrella Sedge

別名:シペラス

科名・属名:カヤツリグサ科 カヤツリグサ属 

原産国:マダガスカル

 

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サイネリア

2023-03-03 07:00:00 | 植物

「サイネリア」と聞くと花屋さんやホームセンターなどで売っている、鉢いっぱいに丸くなって広がっている豪華な花をイメージします。

ところがウォーキング中に見つけたサイネリアはおとなしく、素朴な花でした。

 

パンジーなどと一緒に、花壇の隅に植えてあった、サイネリア。

鉢植えの豪華なものとはイメージが全く違って見えました。

 

 

サイネリアは英名では「シネラリア」

でもこの「シネ」という文字が縁起が悪いので、サイネリアと呼ばれるようになったらしいのです。

日本語には忌み言葉というものがあって、縁起が悪いと言い換えられてしまうようです。

他にもありますね。

例えば水辺に生える葦(あし)は「悪し」に繋がるから「良し」となり---葭(よし)

アシとヨシは同じ植物なんですね。

果物の梨の実は「なし」が縁起が悪いので「あり」となり---「ありの実」

日本語って難しい・・・

 

サイネリアはずっと以前から品種改良がなされていて、花色も豊富だし、咲き方も一重咲きやグラデーション咲き、蛇の目咲きなど様々なようです。

日本では「フキザクラ(蕗桜)」。

葉っぱが蕗に似ているかららしいのですが、どうでしょうか? 

その蕗を「富貴」という文字に替えて「富貴菊」とも呼ばれています。

英名のシネラリアのイメージから180°変わっておめでたい花になったようですね。

 


 

学名:Pericallis x hybrida

英名:Florist's Cineraria

和名:富貴菊(ふうきぎく)

科名・属名:キク科 ペリカリス属

原産地:北アフリカ、カナリア諸島、マデイラ諸島

 

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