Diary

渡辺家のファミリー日記です。

「バンジョーの響き-その誕生から現在まで」

2015年12月20日 20時58分19秒 | ブルーグラス

12月19日(土) 明治大学リバティアカデミー オープン講座「バンジョーの響き-その誕生から現在まで」を受講してきました。

フレイリング・スリーフィンガー・フラットピッキング----それぞれの奏法の第一人者の素晴らしい演奏を楽しみながら、興味深いお話をいろいろうかがうことが出来ました。

司会・進行とフレイリング奏者として演奏してくださったのは石川修次先生。6本のバンジョーを持参されて、お話をいろいろ織り交ぜながら演奏を聴かせてくださいました。用意された資料は写真がたくさん載っていてとてもわかりやすかったです。また、大西洋を中心とした地図はアイルランドとアメリカが海をはさんで向かいあっており、こんなに近いんだと実感することが出来ました。
 




続いてはスリーフィンガー奏者の原さとしさんとフラットピッキング奏者の青木研さん。
違う奏法のお二人がぴったり息のあった“Dueling Banjos” を弾いて会場後方から登場されました。

原さんは「黒船ペリーのミンストレル・ショー」の再現をライフワークにされているそう。文献として残っている公演のプログラムと同じ日に同じ曲を演奏するというこだわりようです。曲の演奏だけでなく、プログラムにあるお芝居まで再現したら・・・いつかNHKのBSあたりで番組になるかもしれませんね。



すみません、青木さんのソロのお写真はぽやけてしまったので御紹介できません。。。m(__)m
フラットピッキングを使って4弦バンジョーで弾いた“アルハンブラ宮殿の思い出”はお見事でした。

最後は講師3名揃っての演奏 “箱根の山は天下の険” 。

 奴隷貿易が盛んだった17世紀、奴隷船に乗って渡ってきた西アフリカの民族楽器「アコンティング」をルーツとするのでは・・・というところから始まって
1830年代、ミンストレル・ショーの流行と、南北戦争で北軍勝利の後のミンストレル・ショーの衰退。
1920年代になってディキシーランドジャズが流行るとテナーバンジョーが登場し、1940年代 スクラッグスがスリーフィンガーでブルーグラススタイルのバンジョーを弾き始めます。
そんなバンジョーの歴史をざっくりとたどりながら、オールドタイムやブルーグラス、そしてジャンルを超えた素晴らしい演奏を生でたっぷり楽しめるという
とても中味の濃い充実した2時間半でした。参加して良かったです。全体をコーディネイトして演奏もしてくださった石川先生、そして原さん、青木さん、どうもありがとうございました。

 

 

 


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2 コメント

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バンジョーって、面白い楽器ですね! (石川 修次)
2015-12-20 23:19:21
「世界の民族音楽を聴く『バンジョーの響き…その誕生から現在まで』レクチャー&コンサート」にご参加くださり、ありがとうございました。また、早速ご丁寧な報告をいただき、感謝しております。小生の話の前半部分は、佐々木仁さん主催の小平でのオールド・タイム・ミュージックのコンサートの折、順子さんにも聞いていただいているだけに、ぜひとも後半の「バンジョーの装飾の特色・特徴と社会的・文化的背景」を紹介したかったのですが、実現できてなによりでした。日本を代表するプロのバンジョー奏者の原さとしさん・青木研さんとの明治大学でのL&C出演はこれで4回目ですが、今までお二人はバンジョー演奏が主でした。ところが今回の原さんの「黒船とミンストレル・バンジョー」のお話や、青木さんの「バンジョーが登場するさまざまな音楽」のお話も、普段はめったに聞くことのできないお二人の熱のこもった内容で、受講生の方々からも好評でした。こうした音楽に造詣の深い順子さんらにとっても満足していただけたらこの上ない喜びです。本当に「バンジョーって面白い楽器ですね!」小生もゴード・バンジョーやミンストレル・バンジョーをはじめ日頃なかなか目にすることのできないさまざまなバンジョーを6本も持っていってみなさんに聴いていただけたことが嬉しくて、3回にわたって大学まで持参した苦労がすべて消えました。そして、順子さんの心のこもった報告に接し、またまたバンジョーの面白さを伝え続けたい気持ちになりました。本当にありがとうございました。
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面白かったです。 (junko@お針部屋)
2015-12-21 00:54:33
6本ものバンジョーの持ち運び、本当にお疲れ様でした。お帰りも3往復されたのでしょうか・・・。
ガーゴイルやライオン頭部の装飾やネックのほぼ全域に施されたインレイは楽器というより芸術工芸品ですね。興味深いお話、面白かったです。
こちらこそありがとうございました。
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