Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

後半が抽象的すぎてわかりづらかった『海獣の子供』

2019年06月09日 18時29分34秒 | Weblog


2019年公開映画84本中66位。

ハンドボール部に所属するヒロインと、
ジュゴンに育てられた2人の少年が触れ合うファンタジー系映画。
ジュゴンに育てられたって、
海中版『ジャングル・ブック』みたいだけども。

原作漫画は読んでないけど、
正直かなりわかりづらい。
不思議な少年と出会うまではよかったのだけれど、
その後がかなり観念的・抽象的な話になり、
映像も精神世界みたいなところに入り込んで行くので、
わからない人は完全に置いてけぼりになりそう。

人間の存在や生命の誕生を宇宙や海と結びつけていて、
ラスト30分なんか、
みんなどこにいるのかまったく謎すぎるので、
これは好き嫌い分かれるだろうな。

舞台のモデルとなったのは江ノ島だけど、
海の綺麗さは沖縄でした。
なので、とてつもなく綺麗な海に行きたくなる。
ある意味、これからの季節にはピッタリなシチュエーション。

ただ、僕は絵がちょっと苦手(笑)
目頭切開されすぎなのと、
デデが『AKIRA』に出てきそうなデザインで。

あと、ジムの声が田中泯なんだけど、
見た目からしてまんまだなと思った(笑)

暗いところで静かに話すだけなのに威圧感がすごすぎる『ゴッドファーザー』

2019年06月09日 18時26分30秒 | 映画


「午前十時の映画祭10-FINAL」にて。
1972年のアメリカ映画『ゴッドファーザー』。

今さらながら初めて見たけど、これはすごいな。
マフィアの抗争を描いた作品だけど、
日本のヤクザ映画とは違い、
どちらかというとビジネス映画に近い。
基本的には男たちが暗い場所で座って話すシーンが多く、
普通なら退屈してしまいそうな感じなのに、
役者の貫禄がありすぎて、3時間見入ってしまう。

『アウトレイジ』みたいに
「なんだテメーこのヤロー!!」つって、
ドンパチすることはなく、
ただ静かに、ゆっくりとした流れにも関わらず、
ここまでの緊張感と渋みが出せる作りは圧巻。

特にマーロン・ブランドがすごすぎる。
あの威圧感は凄まじい。
実年齢より上の役をやるために、
口に綿を詰めて老け感を出したとか。

彼は、よく台詞は覚えてこないし、
共演者の女性に手を出すし、
すぐキレてスタッフを困らせるし、
ものすごいトラブルメーカーだったがゆえに、
しばらく干されていたらしいけど、
この映画で再びトップに返り咲いたそうな。
「20世紀最高の俳優」と呼ばれるのも頷ける。
真に実力ある者は、素行の悪さを物ともしない。

僕は、男は筋骨隆々の方がカッコいいとは思いつつも、
マフィアのボスとなると、
少し太っててお腹も出ている方が迫力出るなと、
マーロン・ブランドを見て感じた。

アル・パチーノもかっこよかった。
当時32歳だから、今の僕とほとんど年は変わらないのだけど、
あの甘いマスクと組織を受け継ぐ実力者としての演技は、
実年齢以上に落ち着きと迫力を持たせ、
見ている人を圧倒するね。

なお、当時1歳に満たない
ソフィア・コッポラが出演しているのが驚き。

設定自体はとても面白い『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』

2019年06月09日 09時08分11秒 | 映画


2019年公開映画83本中42位。

設定はすごくよかった。
母の死をきっかけに、単身憧れのパリに乗り込んだ主人公アジャは、
お金がなくて家具ショップのクローゼットの中で寝ていたら、
そのクローゼットがイギリスに向けて搬出されてしまい、
世界を巡る大冒険をするハメに、、、という映画。

原作は『IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅』
という小説らしい。

勝手にインド映画だと思って、
陽気でダンスしまくりのハッピーな内容を想像してたんだけど、
それはちょっと違ったわ(笑)
そもそも、インド映画というよりも、
フランス・アメリカ・ベルギー・シンガポール・インドの合作で、
インドオンリーの映画と比べると、
そこまで陽気な感じではないです。

設定は面白いのだけど、
単に主人公が次から次へとトラブルに巻き込まれていくのみで、
あんまり人との対立や己の葛藤みたいなのがなかったから、
全体的にちょっと薄いかなあという印象。

歌も1曲だけだったし、
インド映画らしくもっと陽気にするか、
お笑い要素が強かったら、
より楽しめたと思う。

でも96分と尺は短めだから、
サクッと楽しむにはよいかも。