Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

サイコパスすぎる『ハウス・ジャック・ビルト』

2019年06月26日 22時59分08秒 | 映画


2019年公開映画99本中79位。

軽い気持ちで見に行くと後悔する映画。
殺人鬼の話だってのは何かで見たのだけど、
ちょっと量が多すぎたよ、、、死ぬ人のね。。。(笑)

実話ベースの話らしいけど、
ストーリーはほぼなく、
静寂の中でひたすら人を殺しまくるサイコパスな話。

殺す相手はほぼ女性だったのだけど、
ジャッキで顔面を執拗に殴打したり、
首を絞めたり、ライフルで家族を銃殺したり、
トラックで背後から轢き殺したり。
一番痛々しいのは豊満で綺麗なおっぱいを
生きたままナイフで切り取るところ。
しかも、そのおっぱいを財布がわりに使うという狂気。

で、遺体はすべて冷凍倉庫にて保管。
意味がわからない(笑)

ただ、意外とコメディなシーンもあって。
犯人は潔癖症なところがあるから、
2人目を殺して車に戻った後、
「あれ、カーペットの下に血痕あるかも、、、?」
と思って、戻って確認するけど何もなく、
安心して車に戻るも「あれ、あそこにも、、、?」
と何回も同じ行動を繰り返すのがお茶目だった(笑)

「殺人鬼×潔癖症」とか面白い掛け合わせだなと、
その一瞬だけ思ったんだけど、
本当にそこだけで、後はもうぐっちゃり。

そんな内容だけど、
意外にも建築や芸術と結びつけているのが印象的だったりする。

最後はけっこう精神世界的なところに入って行くから
(僕はあれは死後の世界か本人の内なる世界だと思ってるけど)、
わからない人にはわからない世界観だろうなと思った。

他人の命を奪うことに何の躊躇もないどころから、
むしろ呼吸するように人を殺す人っているんだな。

現実でもよく12年間も捕まらなかったな。。。

主役のわがまま甚だしい『パーフェクトワールド』

2019年06月26日 12時42分16秒 | ドラマ
公式サイト

「いつかこのドラマが、ただのありふれたラブストーリーになりますように」
って始まりだったけど、いいドラマだった。
今期2番目に面白かった。

障害者と健常者の恋物語だけど、
映画版より断然よかったね。
尺が長い分、登場人物の秘められた想いや
葛藤・対立が数多く描かれていて、
より人物が深掘りされてるから感情移入しやすかった。

映画だと、メインの杉咲花と岩田剛典にしか焦点が当たらずに、
物語に大した起伏も感じられなかったけど、
今回はそれに加えて、
幼馴染役の瀬戸康史や、
ヘルパー役の中村ゆりもフィーチャーされまくってて、
それぞれが届かぬ想いを抱えていたから、
すごく見ごたえがあった。

だからこそ、最後よかったねえなんて全然思わなかったわ(笑)
誰かの幸せは誰かの不幸せの上に成り立つものだということを示していたから。

瀬戸康史が切なすぎるだろ。。。
山本美月に30年片想いで、
ようやく婚約までいけたのに、
結局破断という。。。
それも山本美月と松坂桃李のわがままだし。
さらに、そこから飛び火して岡崎紗絵も切ないというね。

というか、ラブストーリーって、
大体は主人公の幸せのために、
他の脇役が不幸せになる構図か(笑)

それでも、今期一番泣いたわ。
瀬戸康史の切なさや、
松坂桃李が山本美月と別れを決めるときのやるせさや、
松重豊がずっと反対してた結婚を認めるところは、
ぐっときた。

あと、主題歌を歌ってる菅田将暉が最後チョロっと出てた(笑)

両親や親友との絆が泣ける『SANJU/サンジュ』

2019年06月26日 00時16分38秒 | 映画


2019年公開映画98本中37位。

ボリウッドのスター俳優サンジャイ・ダット(通称サンジュ)
の半生を綴った映画。
陽気なインド映画を想像していったら、
確かに笑えるシーンはあるものの、
陽気さはあんまりなく、
どちらかというとシリアス寄りな映画でした。

サンジュは日本では知名度は低いけれど、
インドでは有名らしく、
彼が薬に溺れたり、
1993年のボンベイ連続爆弾テロ事件との関与を疑われたりと、
かなり踏んだり蹴ったりの人生の中、
彼を支えた両親や親友との絆を描いた話。

流れとしては、
サンジュが武器の不法所持で有罪判決を受けてしまい、
収監されるまでの間に、
彼の本当の姿を伝記にして欲しいと、
妻が有名作家に依頼するのが始まり。

その作家がいろいろ調べていくうちに、
サンジュと父親の関係、
薬に手を出した背景、
親友との出会いから決別、
武器を所持した理由などが明らかになるんだけど、
親友とのエピソードが一番泣けた。。。
いろんな経験を共に乗り越えたからこその、
最後のあのシーンはずーんとくる。

彼は薬物依存に陥ったり、
308人もガールフレンドがいたり、
親友の狙っている女性を食べちゃったり、
なかなかクズなところが多いんだけど、
それゆえか、ちょっと真面目なことをするだけで、
好感度上がるんだよね。
普段怖い人がちょっと優しくするだけで、
メチャクチャいい人に思えちゃうアレ。
ある意味ズルい。

ただ、サンジュ自身もそうだし、
テロ事件についても、
日本ではなじみがないから、
インドの内輪的な感じにも映るんだけど、
この映画の記録がけっこうヤバイ。

この作品は2018年のものだけど、
インド国内では『バーフバリ 王の凱旋』や
『パドマーワト 女神の誕生』、
そして『バンジュラギおじさんと、小さな迷子』を抜き、
ボリウッドの歴代の映画興行成績の中で第2位になったらしい。

確かに笑いと涙の両方があって感情の振り幅が大きいし、
インドにおいてスターの伝記映画ともなれば、
国内の盛り上がりはすごそうだ。

あと、やっぱりインド人の女優さん、メッチャ綺麗。