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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

悲劇のヒロイン性を排除した『ベイビーティース』

2021年03月12日 23時45分58秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:27/45
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ラブストーリー
ヒロインが病気
不良少年との恋

【あらすじ】
病を抱える16歳の女子高生ミラ(エリザ・スカンレン)は、
ふとしたことから孤独な不良青年モーゼス(トビー・ウォレス)と出会い、
恋に落ちる。

両親のアナ(エシー・デイヴィス)とヘンリー(ベン・メンデルソーン)は、
ミラの初めての恋を心配し猛反対するが、
ミラは怖いもの知らずで自分を特別扱いせずに接してくれるモーゼスに惹かれ、
彼との刺激的でカラフルに色づいた日々を駆け抜けていく―。

しかし…。

【感想】
病気の少女と不良少年のラブストーリー。
邦画でもありそうな設定だけれど、
この映画、意外と他のラブストーリーとは違う雰囲気を持ってた。

ヒロインが病気ってことでね、
邦画のそういう映画だと、
自分の運命を呪いながらも
「愛し合えて幸せでした」みたいな展開が目立つ。

この映画もそういう方向性は持ちつつも、
他と違うなって思ったのが、
ヒロイン自身がそこまで自分の病気を気に病んでないのよ。
いや、実際は気にしているのかもしれないけど、
明確にそういうシーンがない。

それに加えて、他のキャラクターもみんな何かしら問題を抱えていて。
モーゼスは親から勘当されてるし、
ミラの母親は精神不安定だし、
父親は新しく越してきた妊婦の隣人と何かしてるし。

だから、ヒロインだけが悲劇真っただ中っていう見せ方じゃなくて、
この映画の登場人物は等しくみんな闇があるっていう点で、
同質化されてる気がした。

その分、ヒロインが病気であるっていう事実がマイルドになっているというか、
彼女だけを特別視しなくて済むんだよね。
そこがこの映画の魅力なんだろうなーって感じる。

恋愛自体はオーソドックスな感じだけど、
全体的に色使いが綺麗で、
小説的な雰囲気もあったから、
好きな人は好きだろうなって思う。

まあ、自分も歳を取ったせいか、
昔だったらミラやモーゼスの気持ちを応援しただろうけど、
今となっては親目線でミラがモーゼスと付き合うのは反対したい。
彼はちょっと危うい(笑)

なお、ミラを演じたエリザ・スカンレンは
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で、
三女エリザベスを演じた人です。

映画『ベイビーティース』オフィシャルサイト

恋してる。生きている。/監督:シャノン・マーフィー 出演:エリザ・スカンレン、トビー・ウォレス、エシ―・デイヴィス、ベン・メンデルソーン/原...

映画『ベイビーティース』オフィシャルサイト

 

親近感と臨場感、その2つが『ブレイブ -群青戦記-』を面白くした!

2021年03月12日 21時44分25秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:16/44
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
タイムスリップ
青春
歴史
戦国時代
流血

【あらすじ】
自分に自信が持てない弓道部の西野蒼(新田真剣佑)は、
部活にも力が入らず、
幼なじみの瀬野遥(山崎紘菜)と松本考太(鈴木伸之)も、
そんな蒼のことを気にかけていた。

いつもと変わらない日々が続いていたが、
ある日、一本の雷が校庭に落ちて、
彼らの日常が一変する。

学校の外の見慣れた風景は、
見渡す限りの野原となり、
校内には刀を持った野武士が襲来して、
学校中がパニックに!

次々と生徒が倒れていく中、
歴史オタクの蒼は、
学校がまるごと戦国時代、
かの有名な「桶狭間の戦い」の直前まで
タイムスリップしてしまったことに気づく。

果たして彼らは戦国時代を生き抜いて、
平和な現代に戻ることができるのか?!

いま、歴史上で決して語られることのなかった、
前代未聞の高校生アスリートVS戦国武将による戦いが始まる!

【感想】
時空を超えた超絶青春歴史バトル!
現代人が戦国時代にタイムスリップって、
まさに『戦国自衛隊』(1979)と同じ設定なんだよね。
あれはオリジナルもリメイクも、
個人的にはあんまりハマらなかったから、
正直この映画もそんなに期待していなかったのだけど、
いい意味で裏切られた。

ちなみに、『戦国自衛隊』(1979)の主人公は千葉真一で、
今回の主人公はその息子の新田真剣佑だから、
まさか親子で同じ設定の映画をやるとは思わなかったけど(笑)

で、今回の映画の何がよかったかって、
2つあるんだけど、1つは設定が高校生ってところ。
自衛隊が戦うのは「まあそうだよね」って思うんだけど、
スポーツ強豪校の生徒たちが、
自分の専門競技を武器にガチバトルしていくってのが、
親近感湧くからハマりやすいのよ。
特に、学生時代にスポーツ系の部活をガチでやってた人は、
より強くそう感じそう。

でも、こういうとき役に立つのって、
対人競技なんだよな。
作中にはなかったけど、
水泳部とかマジでクソの役にも立たなかったと思う(泣)

もう1つは、表現のグロさ。
けっこうな勢いで血は出るし、
ブシュブシュグチャグチャ音はするしで、
さっきまで普通の高校生だった彼らが、
いきなり残酷なまでに命を奪われるってのが、
『バトル・ロワイアル』っぽくもあって臨場感あるんだよねー。

これ、昭和の邦画だったり、
ハリウッド映画だったりしたら、
もっといろいろエグかったと思うなー。
流血のシーンやら、捕虜にされた女子生徒の扱いやら。
ほどよく綺麗さを残してあるから、
幅広い層に受け入れられそう。

『戦国自衛隊』内のセリフでもあったけど、
「力だけでのし上がれる」っていう
シンプルな社会構造に惹かれる人っているんだよね。
今回の敵となる人物もまったく同じこと言ってて、
戦国時代が物語の舞台になりやすいのも、
そういうところが影響しているんだろうなって思った。

ただ、敵がそういうところに惹かれた経緯ってのが、
映画を観るだけではわからなかったから、
そこだけちょっと引っ掛かってはいるんだよね。
とはいえ、そういう気になる部分をカバーするぐらいの
勢いとテンポのよさがあって、
非常に観やすい作品だと思った。

しかもね、その敵役を演じた渡邊圭祐がかっこよすぎるのよ。
『仮面ライダージオウ』で、
仮面ライダーウォズ役をやってるときから思ってたんだけど、
中二病が憧れるような、
二次元感ある雰囲気を持ったイケメンってのが刺さる(笑)
生まれ変わったら渡邊圭祐になりたい。

映画『ブレイブ -群青戦記-』公式サイト

大ヒット上映中!突如、戦国時代に放り込まれた高校生たちが、部活のスキルを駆使して、織田信長や徳川家康と戦うことに!?桶狭間の戦乱の中で、仲間...

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