Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

敵が濃すぎて主役が食われてた感ある『レッドアイズ 監視捜査班』

2021年03月27日 23時55分18秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:7/10
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
刑事ドラマ
アクション
復讐劇

【あらすじ】
婚約者を失ったことがきっかけで、
警察を辞めてしまった元敏腕刑事の伏見響介(亀梨和也)。
今では浮気調査専門の探偵事務所を開いて暮らしている。

彼が警察を離れてから3年。
神奈川県警に、全国の監視カメラや防犯カメラのデータをリアルタイムで解析し、
事件解決に役立てる組織「神奈川県警捜査分析センター」、
通称「KSBC」が発足された。
伏見はかつての上司である島原(松下奈緒)から、
そこに加わって欲しいとオファーを受ける。

彼は探偵事務所の仲間もKSBCの捜査官として受け入れることを条件に出すが、
そのメンツは元犯罪者ばかり。

データと元犯罪者の能力を駆使した捜査が始まる中で、
伏見は婚約者を殺した犯人に近づいていくが……。

【感想】
これで僕が観てる今季のドラマはすべて終了。
一仕事終えた感(笑)

このドラマは観るほどに面白さが増していく感じだったかなー。
第1話の時点では『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』や
『ボイス 110緊急司令室』と似通ってて、
過去ドラマの寄せ集めって印象が強かった。

でも、その後から話がどんどん膨らんでいって。
1話完結型の事件と見せかけて、
それらがすべて最後までつながっているという仕掛けで、
復讐の連鎖という納得しやすいストーリーでわかりやすかった。

しかも、最近の刑事モノの中では、
珍しくメチャクチャアクションしてるし、
躊躇なく人殺してるし、
なかなかにバイオレンスなのも見どころだった。
最終回は特にすごかったね。
坂口拓の超絶スピードアクション。
日本であそこまでアクションできる俳優さん、
そうはいないのでは。

それと、高嶋政伸のサイコっぷりね!
あれ、ハマりすぎでしょ。
いつからだろう、あの方、
マジでそういう悪役がとても似合うようになってきたと思う(笑)

ただ、KSBCのメンツはもうちょっと個々人の能力に差が欲しかったなー。
小牧のハッキング技術はいいけど、
湊川(シシド・カフカ)は伏見と戦闘能力がかぶってたし、
山崎(木村祐一)の犯罪心理学の知識は、
ウィキペディアの紹介してるだけで、
そこまで役に立っていなかったような、、、?(笑)

それにしても、このドラマ、
なぜか場所を示すテロップが、
脚本の「柱」の書き方と同じだったのは気になったw
同じ場所のとき、「同」って書くの、
普通の視聴者に伝わるのだろうか。

あと、ちょいちょいラッパーの人が出てるんだよね。
般若とかZeebraとか、調べたら7~8人ぐらい出てた。

シーズン2ありそうな予感もするけど、どうだろうか。


長尺のクライマックスが凄まじい『アウトポスト』

2021年03月27日 21時06分50秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:16/56
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
戦争映画
アフガニスタン紛争
カムデシュの戦い
陸軍
銃撃戦

【あらすじ】
アフガニスタン北東部に位置するキーティング前哨基地。
米軍の補給経路を維持するための重要拠点とされていたが、
派遣されてきたロメシャ2等軍曹(スコット・イーストウッド)ら兵士たちは、
その地をひと目見て驚愕する。

そこには基地として致命的な欠陥が存在していたのだ。
四方を険しい山に囲まれた谷底に位置しており、
敵に包囲されれば格好の的となる。
つまり、防御面からすると圧倒的に脆弱なのだ。
いつタリバン兵の銃弾が撃ち込まれてもおかしくはない。

案の定、日々襲いくる攻撃の中、
誰かが命を落としてゆく。
「もし圧倒的多数の敵に囲まれたら…」
彼らの日常は文字通り死と隣り合わせだった。

そして、ついに恐れていたタリバン兵の総攻撃が開始された。
それは後に「カムデシュの戦い」と呼ばれる、
アフガニスタン紛争で最も過酷な激戦の幕開けだった。

【感想】
久しぶりの戦争映画。
2009年に起こったアフガニスタン紛争におけるカムデシュの戦いを題材にしているため、
戦争映画の中でもかなり直近のものと言える。

この舞台となっている前哨基地、
映画を観るとわかるんだけど、
もう開いた口が塞がらないってぐらいの状況にあって。
四方が山に囲まれていて、
敵から狙われ放題なんだよ。

かといって、防御設備が十分かというとそうでもなく、
ここへの赴任がそのまま死を意味するんじゃないかってぐらい、
機能面が弱すぎる。
なんでこんなところに基地作ったのか不思議で仕方ない。。。

で、この映画、クライマックスがすごくて。
他の戦争映画同様、
敵との激しい銃撃戦っていうところに目新しさはないんだけど、
特筆すべきはその尺の長さ。
40分以上ずっと撃ち合ってて。
それもね、武力が拮抗しててとかそんなんじゃない。
先に書いた通り、
敵から狙われ放題だから、
もう一方的に米軍が蜂の巣にされてるんだわ。

大勢のタリバン兵による一斉銃撃で、
味方が次々に殺され、
いつ全滅してもおかしくない状況。
それを限りある人員と武力で、
空爆支援が来るまで必死に耐え忍ぶっていう構図。
その緊張感と危機感が凄まじくて。
時間が過ぎるのを忘れるぐらい圧倒されてしまった。
どのセリフも必ず"f〇ck"が入ってて、
それぐらい追い詰められている状況なんだ。。。

ここで亡くなった兵士たちってのが、
みんな自分より年下で、
その多くがまだ20代前半でね。。。
アフガニスタン紛争の件はニュースとかで知ってはいたけど、
こんな戦いがあったんだっていうことは初耳で。

日本にいると、身近には感じられないけれど、
戦闘で若くして命を落とす人がいるんだっていうことを改めて知れる意味で、
とても有意義な映画となりました。

それにしても、軍人の日常会話って下ネタしかないのかなっていうぐらい、
みんな話が下世話だよね(笑)

映画『アウトポスト』公式サイト|3月12日公開

映画『アウトポスト』公式サイト|3月12日公開|アフガニスタンで最悪の戦闘と言われた衝撃の実話を映画化!今語り継がれるべき戦場のリアルを観る...

https://klockworx-v.com/outpost/

 

"さようなら"がない『ノマドランド』

2021年03月27日 17時20分42秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:26/55
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ロードムービー
ドキュメンタリー風
ノンフィクションベース
ノマド
キャンピングカー

【あらすじ】
企業の破綻と共に、
長年住み慣れたネバタ州の住居も失ったファーン(フランシス・マクドーマンド)は、
キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、
〈現代のノマド=遊牧民〉として、
季節労働の現場を渡り歩く。

その日その日を懸命に乗り越えながら、
往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、
誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく──。

【感想】
広大な土地を行き交うロードムービー。
何も知らずに観に行くと、
自由気ままな生活のようにも思えるが、
現実はそうではない。

これは『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』 という
ノンフィクション本を映画化したもの。
2000年代後半から2010年代初頭に起きた
グレート・リセッション(世界的な経済衰退)を原因に、
生活が苦しくなり、
職を求めて各地を転々とせざるを得なくなった人たちの話だ。

ファーンたちはキャンピングカーに乗って、
様々な場所に出向き、
安い賃金で過酷な肉体労働に従事しており、
もはやドキュメンタリーに近い内容と言える。

しかし、その不安定な状況を嘆く様子はなく、
新しい出会いや助け合いをある意味楽しんでいるようにも見られ、
彼女らのたくましさを感じられる作品だった。

いわゆる「ノマド」のような生き方を目の当たりして、
作中のファーンたちは生活のためにそうせざるを得ない状況ではあるのだけど、
リモートワークが当たり前となってきた今の時代、
モノや場所にこだわらないのであれば、
こういう生き方もアリなのかなと思わせる。

出演している人たちも、
現実にノマドとして生活している人が多いのも特徴。
アメリカにはまさにこういう人たちがいるから共感されやすいだろうけど、
日本だとどうだろうね。
海を越えた地での話だと、
現地の人よりは現実感薄いかもしれない。

あと、この映画、リアルな描写も印象的で。
フランシス・マクドーマンドが野ションしたり、
簡易トイレで用を足したり、
素っ裸で川で泳ぐ姿など、
露なシーンを惜しげなく映し出しているところにリアリティを感じるし、
そこまでやる彼女のスタンスにも驚かされた。
邦画でここまでやってる映画、観たことないかも。

そんな彼女だけど、
ずっと観ていると大竹しのぶに見えてくるんだよね。
髪型のせいだと思うけど(笑)

現代のノマドの現実を知りたい方はぜひ。
彼らには「さようならがない」ってのもいい。
別れるときは「またどこかで」。
だから、死んだ人ともまたどこかで会えるっていう考え。

広大な土地を感じるために、
映画館で観ることをオススメします。

ノマドランド|映画|サーチライト・ピクチャーズ

2021年3月26日公開『ノマドランド』公式サイト。(原題:Nomadland)21世紀の路上のサバイバーたちを描く、ロードムービー。映画作...

サーチライト・ピクチャーズ 公式

 

こういう上司が身近にいたら仕事がスリリングになりそうな『騙し絵の牙』

2021年03月27日 16時59分57秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:24/54
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ミステリー
ビジネス
出版社
雑誌存続の危機
騙し合いバトル

【あらすじ】
大手出版社「薫風社」に激震が走った。
かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、
次期社長を巡って権力争いが勃発。
専務・東松(佐藤浩市)が薦める大改革で、
お荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)は、
無理難題を押し付けられ、廃刊のピンチに立たされる。

速水は新人編集者・高野(松岡茉優)と共に、
イケメン作家、大御所作家、人気モデルを軽妙なトークで口説きながら、
ライバル誌、同僚、会社上層部など次々と現れるクセモノたちと
スリリングな攻防を繰り広げていく。

嘘、裏切り、リーク、告発――
クセモノたちの陰謀が渦巻く中、
速水の生き残りをかけた"大逆転"の奇策とは!?

【感想】
こういう上司いたら仕事面白いだろうなって思える映画。
雑誌を作る上で緻密な(?)計算でコンテンツを集めて、
矢継ぎ早に世間に公表して、
他を出し抜いていく様は痛快。

タイトルにある「騙す」っていうと
大どんでん返しみたいなことを想定しがちだけど、
それよりは「先手を打ちまくる」っていう表現が的確かな。

それを、雑誌存続のために
みんなで協力して知恵を出し合うチームプレーっていうよりは、
頭の回転が速く、
相手の懐に飛び込むのが上手いひとりの編集長が
いろんな手はずや根回しを完了させ、
あとはそれに沿って現場が動くって形。

それを可能とさせる速水の情報取集力、行動力、
そしてリスクを恐れず賭けに出る覚悟と度胸は見習いたいねー。
ただ、それは彼がフリー気質だからってのもあると思う。
「まあ、ここがダメでも次行けばいっか」っていう。
ある意味、他人のことはあまり考えていない
っていうふうにも捉えられるけど(笑)

実際にこういう人と仕事すると
振り回されることが多くて心労が絶えなそうな気はする(泣)

映画やドラマだと、「売れるかどうか」よりも、
「面白いかどうか」って方が重視されるよね。
それは、「面白ければ売れる」
っていう考えが前提にあるからだろう。

実際の仕事だと、
どこまでいってもKPIを求められることも多かったりするからこそ、
こういうジャンルのストーリーは夢があって面白く感じるのかも。

話のテンポもよかったし、とても観やすい映画でした。

映画『騙し絵の牙』公式サイト | 3月26日(金)全国公開

塩田武士が「大泉洋」を主人公にあてがきし、世間の注目を集めたベストセラー小説「騙し絵の牙」がついに映画化!主演:大泉洋×監督:吉田大八×オー...

映画『騙し絵の牙』公式サイト | 3月26日(金)全国公開

 

まさかすぎる結末に全俺が泣いた『俺の家の話』

2021年03月27日 00時30分42秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:3/9
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホームドラマ
ヒューマンドラマ
プロレス
介護

【感想】
この最終回が今季一番泣いた。。。
意外すぎる展開だった。。。
全部親父のために用意していたものがね、、、まさか。・゜・(ノД`)・゜・。

あー、すごいわ、すごい。
最初から観直したらまた違って見えそう。

このドラマ、プロレスと能と介護っていうすんごい情報量で、
とっ散らかってるんじゃないのかって思うほどだったけど、
蓋を開ければド家族モノ。
特に、親父と息子のね。
父と子を扱った映画やドラマはたくさんあるけど、
最後の展開の意外性はさすがだった。
しかも、冒頭はそれを認知できない父親の視点から描いていたから、
余計にびっくりしたよ。

宮藤官九郎、天才なんじゃないかって。
ただのお涙頂戴にしかならなそうなところを、
勘当と笑いのバランスをうまく入れ込んで、
とても清々しい気持ちになれるドラマに仕上げてくれた。

本当にちょいちょい笑えるネタも多くてさ、
よくそんなところセリフに落とせるよなっていつも感心するんだけど、
今日のもすごかったね。
長州力の入場曲のリズムと、
中央線の阿佐ヶ谷と荻窪の車内放送のリズム、
よく結びつけられるよなって。
あれ、有名な話なのかな?(笑)

でもやっぱり、
このドラマは寿三郎を演じた西田敏行の演技と、
寿一を演じた長瀬智也のキャラがダントツだよ。

先週の危篤状態の寿三郎のあのリアルな演技はものすごく印象に残ってるし、
寿一の殺気立ちながらも、
さくらさんにはやけに誠実で、
他の兄弟からは何があっても
「まあ、アニキだしね」
で通せちゃう図太さというか愛嬌というか。
こんなアニキ欲しかったわ(笑)

最後、父親の介護と息子の子育てを残して先立ってしまったのは、
心残りだろうなー。

あー、いいドラマだった。

ぜあ!

金曜ドラマ『俺の家の話』|TBSテレビ

TBSテレビ 金曜ドラマ『俺の家の話』の公式サイトです。

TBSテレビ