【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:3/3
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブコメ
家族ドラマ
オタク美少女
流木
【あらすじ】
恋愛小説の女王・水無瀬碧(菅野美穂)は、
自分の娘の空(浜辺美波)に彼氏ができないことを嘆いていた。
でも、理由は明らか。
娘は筋金入りのオタクだからだ。
空も恋愛してみたい気持ちはあるものの、
オタク活動が忙しく、なかなかいい縁がない。
それどころか、雑誌の連載を打ち切られ、
いい歳して世間知らずな母のことが心配だった。
母は新しい恋愛小説を書こうとするも、
自身が久しく恋をしていないため、
まったくもって筆が進まない。
そこで、「自分ががんばって恋愛をするから、それをネタにして」
と提案する娘。
そんなとき、母にも娘にも突如として恋の春一番が吹きつける。
少女のような天然母としっかり者のオタク娘による
エキサイティングラブストーリーの幕開け……かと思いきや!
それだけじゃない。
母と娘の揺るぎない家族の絆という、
もうひとつのドラマがここにはある!
【感想】
最終回、よかった。
でも、全体を通して見ると、
個人的にはあまりハマらなかったかな(笑)
第1話のときは、
母親と娘で同じ男を取り合う話かと思って、
どんなラブコメになるのかと思ってたさ。
でも、そんな思惑は早々に外れ、
ラブコメ感は徐々に薄くなり、
むしろ母と娘を中心とした家族の話だったっていう。
いや、子離れできない母親の方が強かったかな(いい意味でだけど)。
なので、途中からタイトルと中身がだいぶ乖離していったよね(笑)
キャラクター設定もちょっと違和感があって、
空も光もオタクという設定なのに、
ドラマ全体を通じてオタク要素はほとんどなく、
オタクという概念が客寄せパンダ的に使われている感じは否めなかった。
そういう設定のボヤッとした感じや、
タイトルと中身のギャップがハマらない理由だったのかも。
あと、空のセリフのしゃべり方があんまり好きじゃなかったってのもある。
「かーちゃん」って(笑)
でも、一ノ瀬風雅(豊川悦司)が出てきて、
空の出生の秘密が明らかになってきたあたりから、
家族ドラマとして面白くなってきたんだよねー。
最終回も、ゴンちゃん(北村一輝)と一ノ瀬さんでケンカしちゃうところはハラハラしたから、
こういう対立構造はもっと早くから欲しかったかも。
[Alexandros]の川上洋平が、
この3ヶ月で演技がうまくなっていってるのも、
ちょっとした楽しみだったな(笑)
しかし、最終回で別れのシーンはいくつかあったけれど、
今の時代、LINEやZoomでいくらでも繋がれるから、
別れに対する寂しさや悲しさって昔より薄くなるよね。
今後のドラマや映画で、
死以外での大きな別れってどうやって作るんだろうなってふと考えた。
脚本が北川悦吏子ということで、
『あすなろ白書』(1992)や『愛していると言ってくれ』、
『ロングバケーション』(1996)といったドラマを思い出すけど、
今作はそれらとはだいぶ違う雰囲気。
とはいえ、豊川悦司や矢田亜希子が出てきて、
まさに『愛していると言ってくれ』を彷彿とさせたのは、
当時のドラマを知る人からしたらホクホクしただろう(笑)
それにしても、豊川悦二、かっこよすぎた。
あの歳でロン毛似合う人いないよ。
流木も欲しい。