Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

優しさがあふれる『天国と地獄 〜サイコな2人〜』

2021年03月22日 00時43分43秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:3/6
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
刑事ドラマ
サスペンス
ヒューマンドラマ
入れ替わり

【あらすじ】
望月彩子(綾瀬はるか)は、
真面目な反面、慌てん坊な刑事。
思い込んだら一直線で失敗も多いため、
周囲からは煙たがられている。

「自分を馬鹿にする周囲に一矢報いるためには、
 大手柄をあげ、目にものを見せるしかない!」
そう意気込んでいたある日、
独自の捜査でかき集めた証拠を手に、
ある殺人事件の容疑者となる男(高橋一生)を、
自らの手で逮捕するチャンスが到来する。

しかし、そんな矢先に彩子は、
なんとその男と魂が入れ替わってしまうのだった……。

殺人事件の真相は……。
また、入れ替わった彩子の運命は……。

【感想】
終わりましたね。。。

これまで日本のドラマでも"入れ替わり"
というシチュエーションは数多くあったけど、
刑事と殺人犯(容疑者)というのは面白かった。
特に、入れ替わった後の高橋一生の演技がメチャクチャ面白くて、
彼(彼女)の自分の股間を見たときのリアクションは爆笑だった(笑)

サスペンス感ある雰囲気だったけど、
結局はいろんな人がいろんな人を守りたい、
愛のあるヒューマンドラマだったのかなって思う。
特に日高ね。
自分の兄だけでなく、彩子まで守ろうとしてて。

本来、容疑者が刑事を守る義理なんてないんだろうけど、
もともと日高自身は優しい人だったし、
入れ替わったことでわかるお互いの事情もあったのかもしれない。

河原さんも急にいいやつ感出してきてねw
印象かなり変わったわー。

しかも、ラスト。
スペシャルドラマか映画で続きがありそうな予感なのがまたよかったなー。

日曜劇場『天国と地獄 〜サイコな2人〜』

TBSテレビ:日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』の公式サイトです。日曜よる9時放送。

TBSテレビ

 

移民家族のたくましく生きる姿を描いた『ミナリ』

2021年03月20日 21時31分51秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:38/50
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
移民
農業

【あらすじ】
1980年代、農業で成功することを夢見る韓国系移民のジェイコブ(スティーヴン・ユァン)は、
アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。

荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカ(ハン・イェリ)は、
いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じている。

一方、しっかり者の長女アン(ネイル・ケイト・チョー)と好奇心旺盛な弟のデビッド(アラン・キム)は、
新しい土地に希望を見つけていく。

やがて、毒舌で破天荒な祖母のスンジャ(ユン・ヨジョン)も加わり、
デビッドと一風変わった絆を結ぶ。

だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、
思いもしない事態が立ち上がる──。

【感想】
『ミッドサマー』のA24と、
ブラピの会社プランBが製作した映画。
ってことで、これは面白いんじゃないかと期待していたのだけど、
個人的には「うーん?」っていう感じだったなー。

韓国系移民がアメリカで農業を生業にして生きていく話で、
『ビッグ・リトル・ファーム』(2018)を彷彿とさせる雰囲気なんだけど、
物語にほとんど動きがないんだよね。。。

前半は特にそれが顕著で、
夢と野心を抱く夫とそれを危ぶむ妻の口喧嘩や、
祖母と孫のクスッと笑えるやり取りなどはあるものの、
それが物語に抑揚をつけるぐらいのインパクトがあるかといったら、
あんまりそうは思わなかった。
基本的に牧歌的な世界が続いていくだけなので、
むしろちょっと退屈(笑)

後半に起こる"思いもしない事態"と、
責めるに責められないもどかしさに、
ようやく映画らしい展開が来たかなって感じたけど、、、
遅すぎた。。。

慣れない土地で懸命に生きる家族の姿をたくましく思うし、
物語の設定も興味深さはあるんだけど、
いかんせん話のアップダウンが少なく平坦だったので、
個人的にはそんなに。。。
多分、映画にエンタメ性を求める人はハマらないと思う。
多くの映画賞を受賞して、
世界のメディアが絶賛してはいるようだけど。。。(笑)

以下、映画の内容とは全然関係ないのだけど、
本作は監督の自伝的映画で、
主人公を演じたスティーヴン・ユァンも
アメリカに移住した経緯もあるようだから、
キャスティングの親和性って意味ではいいのかもしれない。

また、25日で撮影を終えなければならず、
予算もあまりなかったそうだけど、
そういう背景って、
多くの映画賞を受賞するに当たって関係あるのだろうか。

あと、アジア人が出る映画を観ていつも思うんだけど、
母国語と英語で話す基準って何かあるのかな。
けっこうシーン関係なく入り混じってるよね。
今回は子役2人もネイティブで英語を話せるから、
世界を見据えると、やっぱり語学は大事だと思った。

映画『ミナリ』公式サイト

アカデミー賞(R)最有力! 世界の映画祭席捲!! 映画『ミナリ』3.19 Fri 東宝シネマズシャンテほか全国ロードショー

映画『ミナリ』公式サイト

 

80年経っても変わらない『トムとジェリー』

2021年03月19日 21時19分39秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:26/49
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アニメ
トムとジェリー
実写とアニメの融合

【あらすじ】
とあるニューヨークの一流ホテルで、
世界中が注目するセレブカップルのウェディングパーティーが行われることに。
ホテル中が準備に追われる中で、ある事件が起こる。

あのいたずら好きネズミのジェリーがホテルに引っ越してきて大騒ぎ!
新人スタッフのケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)は急遽"ネズミ対策"として猫のトムを雇うも、
ふたりはホテル中を巻き込んだ壮絶な追いかけっこを繰り広げ、
ウェディングパーティーを台無しにしてしまう。

その責任を取らされる形でクビになったケイラを助けるため、
そして新郎新婦のため、
トムとジェリーはタッグを組むことになるが――。

【感想】
80年続く猫とネズミのドタバタケンカムービー。
「ケンカするほど仲がいい」の世界で最も有名な代表例だろうね。

小さい頃観た『トムとジェリー』が
実写とアニメの融合で甦るというので期待していたのだけれど、
まあ『トムとジェリー』だったよねっていう。
それ以上でもそれ以下でもないって感じ(笑)

彼らの物理法則を完全に無視した
ハチャメチャなドタバタ劇が好きな人なら楽しめると思う。
けど、大人よりは子どもの方がハマるかなっていう印象。
キュートだけどね。
トムもジェリーもこの上なくキュートだけど、
映画だからと言って、
特に何か新しいことはなかったし、
物語性も強いわけじゃないから。

実写と融合した見事な映像は圧巻だったけど、
今の時代だったらそこまで新鮮味はないかも(笑)
実写とアニメの融合なら、
『ロジャー・ラビット』(1988)の方が今観ても驚きがある
(あの時代であのクオリティという意味で)。
普通に2Dアニメーションだけでよかったような気もするなー。

このシリーズ観ていつも思うんだけど、
ネズミって本当にそんなにチーズが好きなのかってのと、
ゾウって本当にそんなにネズミが苦手なのかな(笑)

それにしても、クロエ・グレース・モレッツが尊い。尊すぎる。
あんなにグレーのスーツが似合う人、いるのだろうか。

映画『トムとジェリー』 2021年3月19日(金)全国公開!

映画『トムとジェリー』2021年3月19日(金)全国公開!ケンカばかりのふたりが今度は命がけでタッグを組む!ふたりの友情が起こすまさかの《奇...

映画『トムとジェリー』オフィシャルサイト | 2021年3月19日(金)公開

 

アイロンがかけられない夫にツッコミを入れたくなる『知ってるワイフ』

2021年03月19日 00時31分50秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:2/5
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブストーリー
タイムスリップ
人生やり直し
プロポーズ大作戦

【あらすじ】
『あおい銀行』に勤務する剣崎元春(大倉忠義)は、
妻の澪(広瀬アリス)との関係に悩んでいた。
澪は、家事・育児に非協力的な元春に苛立っているのだ。

ある日、急な仕事で保育園に子供を迎えに行けなかった元春は、
怒った澪に物を投げつけられ、家から追い出されてしまう。

澪と離婚したいと思う元春だが、そんな矢先、
学生時代に想いを寄せていた江川沙也佳(瀧本美織)と再会。

昔、ひょんなことから彼女とのデートができず、
結果、澪と結婚することになった元春。

人生の選択を誤ったとうなだれる彼の前に、
奇妙な男・小池良治(生瀬勝久)が現れ、過去に戻る術を教わる。

過去に戻った剣崎は、
新しい生活をスタートさせるが、
そこで自分の犯した過ちに気づき始める。

【感想】
「アイロンぐらい自分でかけろよ」
と最後の最後でツッコミを入れてしまうドラマだった。
けど、泣けたよね。・゜・(ノД`)・゜・。

日本の連ドラではめずらしくタイムスリップモノというから、
どんなドラマかと思ってたけど、
メッチャいいドラマだった。

第1話で妻の澪に嫌気がさした剣崎。
「沙也佳と付き合ってたら……」なんて言い出すもんだから、
過去に戻ったら絶対そっちと結婚するだろうって思ってたさ。
美人で金持ちだし、そりゃわかるよ。

でも、生活を共にしたら、澪は自己中だし、
向こうの家族を優先するという条件付きで結婚してて、
何やら窮屈な様子。
綺麗なバラにはトゲがあるじゃないけど、
そうそうおいしい話ってないんだなって。
これ、過去に戻ってもいいことないじゃんって。

ここからなんだよね、このドラマの面白いところは。
過去に戻っても、
「つながりのある人間たちは変わらない」
という法則があるらしく。
結果、澪ともまた再会するんだけど、
沙也佳との生活を通じて、
「澪を鬼にした元凶が自分だったんじゃないか」
って気づくんだよ。

うーわ、気づくんだ、そこ気づくんだって、ズシンときた。
怖い妻から逃げて、
別の人と結婚して終わりじゃなくて、
その妻を怖くしてしまった原因は自分にあったというのを、
過去に戻って、
しかも全然違う人生を歩んで気づかせる。
意外な展開だったわ。

こうなったらもう止まらないよ。
恋が走り出したら君は止まらないって福山雅治も歌ってるしね。

しかも、未来での出来事を澪に伝えたら、
澪自身は「私にも悪いところがあったんじゃないかな」
って健気なことを言うじゃない。
こんな子を鬼にした剣崎ってどんだけクズ野郎なんだ。
確かに第1話時点での彼は、
世の中の妻を敵にまわしそうなキャラだったけどね(笑)

まあ、運命の人とはどんなことがあっても離れない
っていう結論ではあったけど、
タイムスリップというファンタジーな設定を取り入れて、
それを表現したのは個人的には好きだったなー。

あと、関ジャニ∞の主題歌もよかった!
今季のドラマでは『ボス恋』のキスマイと並んでいい歌だったよ!

ただ、気になるのはタイムスリップの設定。
剣崎が過去に戻ったら、
現在にいる剣崎ってどういう扱いなんだろう。
存在がなくなってしまうのか。
それとも、タイムスリップした時点で、
もう現在の世界は消滅するっていうことなのか。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』みたいに、
並行世界が生まれているわけじゃなさそうだし。
SF好きからすると、
そういうところは気になった。

韓国映画の方は観てないけど、
多分そっちの方がもっと面白そうな気はする(笑)

知ってるワイフ - フジテレビ

知ってるワイフ - オフィシャルサイト。毎週木曜よる10時放送。大倉忠義,広瀬アリス

フジテレビ

 

病気をとことん肯定した『にじいろカルテ』

2021年03月19日 00時29分05秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:3/4
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
医療ドラマ
ヒューマンドラマ
Dr.コトー診療所

【あらすじ】
東京の大病院の救命救急の現場で、
夢と誇りを持ちながら働いていた紅野真空(高畑充希)は、
ある日突然病に倒れる。

勤めていた病院を休職扱いになった彼女は、
偶然知った山奥の小さな村の診療所で病を隠して働くことに。

ちょっとヘンテコな外科医の浅黄朔(井浦新)と
看護師の蒼山太陽(北村匠海)の3人でシェアハウスをしながら、
村唯一の診療所で生活することになるが……。

【感想】
いい歳した大人3人が小学生みたいなノリで
村の診療所を運営するローカル医療ドラマだった(笑)

医療モノなのに、すんごい牧歌的だったね。
いつもだと1話完結型で、
毎週いろんな役者がゲスト出演して患者役をやって、
緊迫感ある展開ってのが定石だけど。

でもこれは、地方の村でのんびり(たまに緊急事態あるけど)暮らす、
箱庭感ある世界で。
これまでの同ジャンルのドラマと比べると
まったく異なる雰囲気。
空撮された風景もミニチュア風になっているから
余計にそう感じる。

このドラマのよかったところは、
新参者の真空先生をきちんと受け入れてくれたことだよなー。
コミュニティが小さいと、
他所からやって来た人には警戒心を抱きそうなものだけど、
これはもう最初からウェルカムだったから。
まあ、誰か一人ぐらい心を開かないキャラがいてもよかったかなとは思うけど。

真空先生は自分も病気を抱えているからこそ、
患者の気持ちを誰よりも理解できる人物だったと思うけど、
「病気だからこそ感じられる幸せ」ってのを常に考えていたように思う。

だから、痴呆症で何ヶ月かに一度自分のことも夫のことも忘れてしまう
雪乃(安達祐実)に対しても、
「何回も結婚式を挙げられること」を肯定できたのかなって。

僕はいつも観るような緊迫感にまみれた医療ドラマの方が好きだけど、
こういうのもアリだとは思った。

それにしても、最終回、
救急車の中でほっぺにキスしすぎじゃね?(笑)


ラブコメじゃなくてまさかの家族ドラマだった『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』

2021年03月17日 23時42分06秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:3/3
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブコメ
家族ドラマ
オタク美少女
流木

【あらすじ】
恋愛小説の女王・水無瀬碧(菅野美穂)は、
自分の娘の空(浜辺美波)に彼氏ができないことを嘆いていた。
でも、理由は明らか。
娘は筋金入りのオタクだからだ。

空も恋愛してみたい気持ちはあるものの、
オタク活動が忙しく、なかなかいい縁がない。
それどころか、雑誌の連載を打ち切られ、
いい歳して世間知らずな母のことが心配だった。

母は新しい恋愛小説を書こうとするも、
自身が久しく恋をしていないため、
まったくもって筆が進まない。
そこで、「自分ががんばって恋愛をするから、それをネタにして」
と提案する娘。

そんなとき、母にも娘にも突如として恋の春一番が吹きつける。
少女のような天然母としっかり者のオタク娘による
エキサイティングラブストーリーの幕開け……かと思いきや!

それだけじゃない。
母と娘の揺るぎない家族の絆という、
もうひとつのドラマがここにはある!

【感想】
最終回、よかった。
でも、全体を通して見ると、
個人的にはあまりハマらなかったかな(笑)

第1話のときは、
母親と娘で同じ男を取り合う話かと思って、
どんなラブコメになるのかと思ってたさ。
でも、そんな思惑は早々に外れ、
ラブコメ感は徐々に薄くなり、
むしろ母と娘を中心とした家族の話だったっていう。
いや、子離れできない母親の方が強かったかな(いい意味でだけど)。
なので、途中からタイトルと中身がだいぶ乖離していったよね(笑)

キャラクター設定もちょっと違和感があって、
空も光もオタクという設定なのに、
ドラマ全体を通じてオタク要素はほとんどなく、
オタクという概念が客寄せパンダ的に使われている感じは否めなかった。

そういう設定のボヤッとした感じや、
タイトルと中身のギャップがハマらない理由だったのかも。
あと、空のセリフのしゃべり方があんまり好きじゃなかったってのもある。
「かーちゃん」って(笑)

でも、一ノ瀬風雅(豊川悦司)が出てきて、
空の出生の秘密が明らかになってきたあたりから、
家族ドラマとして面白くなってきたんだよねー。
最終回も、ゴンちゃん(北村一輝)と一ノ瀬さんでケンカしちゃうところはハラハラしたから、
こういう対立構造はもっと早くから欲しかったかも。

[Alexandros]の川上洋平が、
この3ヶ月で演技がうまくなっていってるのも、
ちょっとした楽しみだったな(笑)

しかし、最終回で別れのシーンはいくつかあったけれど、
今の時代、LINEやZoomでいくらでも繋がれるから、
別れに対する寂しさや悲しさって昔より薄くなるよね。
今後のドラマや映画で、
死以外での大きな別れってどうやって作るんだろうなってふと考えた。

脚本が北川悦吏子ということで、
『あすなろ白書』(1992)や『愛していると言ってくれ』、
『ロングバケーション』(1996)といったドラマを思い出すけど、
今作はそれらとはだいぶ違う雰囲気。
とはいえ、豊川悦司や矢田亜希子が出てきて、
まさに『愛していると言ってくれ』を彷彿とさせたのは、
当時のドラマを知る人からしたらホクホクしただろう(笑)

それにしても、豊川悦二、かっこよすぎた。
あの歳でロン毛似合う人いないよ。
流木も欲しい。


金を選ぶか友を選ぶかが悩ましい『国際捜査!』

2021年03月17日 16時23分37秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:37/48
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
韓国映画
アクション
コメディ
刑事モノ
フィリピン

【あらすじ】
人生初の海外旅行でフィリピンを訪れた
田舎警察の刑事ビョンス(クァク・ドウォン)。
楽しい日々も束の間、
ビョンスは地元の犯罪組織が起こした事件に巻き込まれ、
殺人事件の容疑者になってしまう。

濡れ衣を晴らすため、
ビョンスはフィリピンで観光ガイドになっていた
故郷の後輩マンチョル(キム・デミョン)と共に真相を追う。
そこに、フィリピンでまさかの再会を果たした
かつての親友ヨンベ(キム・サンホ)が参入し、
捜査は予期せぬ方向へ…。

果たしてビョンスは濡れ衣を晴らし、
再び故郷の地を踏むことができるのか!?
コリアン・ポリスの意地と威信を賭けた国際捜査が幕を開ける!

【感想】
韓国映画らしいコミカルなキャラクターは笑った。
けど、物語自体は正直そこまで。。。

韓国映画の刑事モノでコメディ色あるっていうから期待したんだけどねー。
これまでの同ジャンルの作品と比べると、
かっこいいアクションがほとんどなかったのと、
犯人逮捕に至るまでが間延びしてて、
いまいちのめり込めず。。。

終盤で「友を取るか、金を取るか」みたいな選択があったけど、
ビョンスとヨンべは小さい頃からいっしょだったという割には、
あんまり強い友情がないように見えたし、
おじさん同士でわちゃわちゃしているだけの映画だった印象。

アクションや肉体美がないのなら、
もっとコメディに寄せた方がよかった気がするな。
刑事モノのかっこよさとコメディの笑いが
うまく混ざっていなかったので、
ちょっと拍子抜け。

映画『国際捜査!』公式サイト|3月12日公開

映画『国際捜査!』公式サイト|3月12日公開|韓国警察史上最大?の国際捜査が幕を開ける!

https://klockworx-asia.com/goldenholiday/

 

ワークラブバランスが7:3だった『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』

2021年03月16日 23時53分54秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:2/2
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ラブコメ
トレンディドラマ
ファッション誌の編集部
鬼上司と新人
恋はつづくよどこまでも
プラダを着た悪魔
三角関係
ワークラブバランス

【あらすじ】
鈴木奈未(上白石萌音)は「仕事も恋愛もほどほどに。人並みで普通の幸せを手にしたい」
という安定志向の持ち主。

片想いの幼馴染を追いかけるために
東京の出版社で働くことになったが、
配属されたのは希望の備品管理部ではなく、
ファッション雑誌編集部。

そこで出会った編集長の宝来麗子 (菜々緒)は、
まさに「バリキャリ」であり、
「超敏腕」「毒舌・冷徹」な鬼上司だった。

また、ひょんなことから知り合った子犬系御曹司にも振り回され、
何事も「そこそこ」でよかった奈未の運命は大きく変わり始める。

果たして、彼女の仕事と恋愛はどうなっていくのか。

【感想】
第1話の劣化版『プラダを着た悪魔』を見たときは、
「大丈夫かこれ」と思ったりもしたけど、
2話以降は日本のラブコメらしさ全開だったね。
いや、ラブコメというより、
これはもう令和のトレンディドラマだったかな(笑)

トレンディドラマあるあるの、
「タイミングよく(悪く?w)見つかっちゃう」とか
「公共の場でそんなことしないだろ」とか、
けっこうそういうの多くて、
1990年代前半を思い出して懐かしさに浸ってた(笑)

特に、第7話で奈未が言った
「独り占めしたい。あたしのことだけ見てて欲しい」ってセリフ。
これがさ、『東京ラブストーリー』(1990)の第6話で、
赤名リカ(鈴木保奈美)が「ちゃんと捕まえてて。私だけを見てて」
と言ったセリフにかぶって見えたんだよなー。

ただ、昔のトレンディドラマと比べると、
個人的にキュン度はちょっと足りなかった(笑)

先の赤名リカとの比較で言うと、
『ボス恋』の奈未は、
それまでずっと自分の気持ちを伝えたこなかった中で、
第7話で初めて心の声を口にしたと。
それまでは何も言わなかったから、
ゼロからのスタートって感じ。

一方、赤名リカは日頃からわんわん言ってて、
たまにそうやって弱さを見せるから、
マイナスからのプラスっていう意味で、
振れ幅が大きくインパクトを残すのかなーって。

でも、『ボス恋』は昔のように完全な恋愛至上主義ではなく、
「普通が一番」だと思っていた奈未が、
雑誌編集の仕事を通じて、
仕事にやりがいを感じるようになっていく変化や、
「夢とどう向き合っていくか」と言ったメッセージ性もあって、
ワークラブバランス(仕事と恋愛の調和)をうまく表していたかなとは思う。
まあ、7:3ぐらいで恋愛寄りだったし、
いろいろツッコミどころは多いけど、
それも含めてトレンディなんだと思ってるw

また、ドS先輩とか実はいいやつなのが、
ハマる人多そうと思った。
奈未と同じ部屋に泊まるシチュエーションのとき、
「鈴木。もし、お前が俺の彼女だったら、俺はお前が他の男と泊まんのは嫌だ」
って言ってるのに誠実さを感じたわ。

あと、このドラマはキスマイの主題歌がすごくよかった!
『知ってるワイフ』の関ジャニもそうだけど、
やっぱりジャニーズの主題歌っていいよね。
というか、キスマイって意外といい歌あるから。

とはいえ、いい歳した玉森に
犬の着ぐるみ着せるなよとは思ったけど(笑)

綺麗な終わり方だったし、
ほっこりするという意味では、
癒し系のドラマでした。

TBSテレビ「火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』」

TBS 火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』公式サイトです。2021年1月12日スタート。毎週火曜よる10時〜放送。

TBSテレビ

 

学園モノと刑事モノを見事に合わせた『青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー』

2021年03月16日 23時12分06秒 | ドラマ
『青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー』

【個人的な評価】
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:1/1👑
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
学園ドラマ
刑事ドラマ
炎上
薬物
マタハラ
セクハラ
パワハラ
LGBT
いじめ
貧困
毒親

【あらすじ】
学校内に警察官が常駐し、トラブル対応や予防活動を行う
「学校内警察(スクールポリス」制度。
この制度が試験導入されることとなった赤嶺中学校に、
主人公・嶋田隆平(藤原竜也)は自ら志願して配属される。

表向きは何の変哲もない公立校に見える赤嶺中学だが、
スクールポリス・嶋田の登場によって、
SNS、薬物、盗撮、さらにはマタハラやセクハラなど、
様々なトラブルがあぶり出されていくことに。

法に触れれば、教師であろうが生徒であろうが容赦無く逮捕!
常に冷静で毒舌な嶋田が、
校内にはびこる“悪”を痛快に成敗しつつ、
恋人の死の真相を追っていく!

【感想】
うおおおお、やべええええ、
これメチャクチャ面白かったじゃないか!
今季一発目の最終回だけど、
個人的にはこれが一番面白いドラマだった!
まさに、あ!く!ま!てきなああああ!インパクト!
とにかく、内容が激しかったのがツボ!

第1話:SNSを使った炎上
第2話:妊娠した教師への嫌がらせとニセ教師問題
第3話:薬物と妄想恋愛
第4話:女性教師から男子生徒へのセクハラとLGBTの生徒
第5話:生徒間のいじめ
第6話:教師のブラック勤務
第7話:親のネグレクトと貧困
第8話:闇部活
第9話:子供に価値観を押し付ける毒親
第10話:小川先生の死のきっかけの真相

1話につき1〜2個ぐらいの問題が起こるんだけど、
従来の学園モノで見られるような話と、
現代だからこそ出てくるような話をうまく織り交ぜていて、
リアルさの中に共感できるポイントも多かった。

しかも最終回は、
岡部(遠藤雄弥)が3Dプリンターで作った拳銃で発砲しまくるという
他の刑事ドラマですらなかなかない激しさを見せてくれて、
まさに学園モノと刑事モノの面白いところを見事に掛け合わせた
興奮と緊張と感動のドラマだった。

その中で、嶋田の容赦なさすぎるキャラがすんごい立っててよかったんだよなー。
生徒だろうが先生だろうが構わず逮捕するし、
校長先生には馬乗りになって殴りまくるし、
その校長が刺されて入院しているときは、
傷口を開く勢いで拷問するし、
警察というよりヤクザかよって(笑)

これだけスクールポリスの必要性を感じさせながらも、
学校の本来あるべき姿を提示し、
スクールポリスのいない世界を目指そうとする終わり方もよかったなー。

この枠のドラマでここまで面白かったのは初めてかもしれない。

青のSP | 関西テレビ放送 カンテレ

「守ってやるが、容赦はしない」学校内警察(スクールポリス)が事件に立ち向かう学園エンターテインメント!

青のSP

 

あのハリー・ポッターがクソリプからの殺し合いに巻き込まれる『ガンズ・アキンボ』

2021年03月14日 14時36分55秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:24/47
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
クソリプ
銃撃戦
流血
グロ

【あらすじ】
ゲーム会社のプログラマーであるマイルズ(ダニエル・ラドクリフ)は、
ネットのコメント欄に過激な書き込みをする
“クソリプ”で日々の鬱憤を晴らしていた。

ある日、殺し合いを生配信する闇サイト「スキズム」で
クソリプ祭りをしていたマイルズは、
闇の組織に襲撃されてしまう。
目を覚ますと、
マイルズの両手にはボルトで拳銃が固定されていた!

さらに、「スキズム」に参加し、
最凶の殺し屋ニックス(サマラ・ウィーヴィング)と戦って
24時間以内に勝てと命令される。
恋人のノヴァ(ナターシャ・リュー・ボルディッゾ)も人質にとられてしまい、
逃げ場なし!

果たしてマイルズは、
二丁拳銃(=アキンボ)を武器にこの無理ゲーを攻略し、
彼女を救うことができるのか―!?

【感想】
ハイスピードクソリプガンアクション!
この設定が秀逸だった。
邦画だったら、クソリプが元で命を一方的に狙われる
サスペンスかホラーにしかならなそうじゃない?
それを両手が二丁拳銃に固定された上に、
ド素人が殺し合いに参加するっていうのが
いかにも洋画らしい。

マイルズは両手が拳銃になっているから、
日常生活を送るにも四苦八苦するっていう面白さと、
ニックスとの激しい撃ち合いやカーチェイスのド迫力アクションが、
この映画の魅力だねー。
人がドンドン撃たれて、
血がバッシャバシャ出るっていう、
ポップで爽快な大量殺人も見どころ(笑)

それらの様子がネット配信され、
視聴者が歓喜しているっていうのが、
『NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』(2016)と雰囲気が似ているけど、
今作の方がよりアクションに特化している。

で、ニックスがいいキャラしてるのよ!
演じているのはサマラ・ウィーヴィング。
『マトリックス』でエージェント・スミスを演じた
ヒューゴ・ウィーヴィングの姪なんだけど、
彼女のロックでクレイジーでデストロイなキャラが
最高にアニメキャラ感あってツボ!
あんな人にならハチの巣にされてもいいかもしれない(笑)

ダニエル・ラドクリフは『ハリー・ポッター』以降、
その染みついたキャラを払拭するかのように、
いろんなジャンルの映画に積極的に出ているけど、
もはや当時とは顔も雰囲気も違うから、
全然ハリポタ感なかった。

てわなけで、スピード感あふれる爽快な銃撃戦を楽しみたいなら
オススメできる映画でしたー。

映画『ガンズ・アキンボ』オフィシャルサイト

ダニエル・ラドクリフ主演!目覚めたら両手に拳銃?!?圧倒的火力で放つエクストリーム・ガン・アクション!2021年2月26日(金)TOHOシネ...

映画『ガンズ・アキンボ』オフィシャルサイト

 

人生のロスタイムをどう生きるかが問われる『ワン・モア・ライフ!』

2021年03月13日 17時34分31秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:36/46
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
コメディ
突然の事故死
人生のロスタイム
家族の大切さ
浮気

【あらすじ】
中年男パオロ(ピエールフランチェスコ・ディリベルト)はスクーターで通勤途中、
身勝手な運転が仇となり交通事故に遭ってしまう。
死の瞬間、脳裏によぎったのは愛する妻と子供たちのこと……
ではなくて、かつて恋人に告げられた深すぎる一言や、
客待ちタクシーの列の謎など、
取るに足らないことばかり。

しかし、予想外に短い寿命に納得できないパオロは、
天国の入口で「健康のためにスムージーを飲んでいたのに!」と猛抗議。
すると、前代未聞の計算ミスが発覚し、
92分間だけ寿命が延長され、
地上に戻れることに!

傷心のパオロは、
タイムリミット寸前まで愛する家族と一緒に過ごそうとするが、
家族はしらけきっている。
来る者拒まずで火遊びを繰り返し、
妻に家事と子育てを押し付けてきた
しっぺ返しに気づいたパオロは、
最期の時が迫る中、
家族の絆を取り戻すと一念発起。

92分一本勝負の人生やり直しが始まった!

【感想】
設定の面白さと中身のつまらなさに
ものすごいギャップのある映画だった。
人生のロスタイム92分を生きるとか
メッチャ期待できる内容だったのに。。。
蓋を開けてみれば、、、なんという、、、コレジャナイ感。

人生やり直しのはずなのに、
話の9割は過去の回想。
パオロの女性関係のクズっぷりが露呈されるのみ。

で、それを受けて現代で何かするかと言えば、
「家族の大切さに気づいたよ」と言うだけだから、
一応の心境変化はあるものの、
いかんせん現代パートの尺が短すぎて印象に残らない(笑)

しかも、過去の回想と現代パートが
何の脈絡もなく入れ替わりで流れてくるから、
時系列が非常にわかりづらいんだよね。
子どもが映ってると、
時代によって成長度合いが変わるからわかりやすいんだけど、
パオロのみだと見た目がいっしょだから、
現代なのか過去なのか判断がつきづらいのよ。

さらに、ラストの終わり方が非常に雑。
それやったら、もうこの映画の意味なくない?っていう(笑)

そもそも生き返ったパオロって一体どういう存在なんだろうか。
事故現場の遺体が動き出すとか、
あの世から霊体でやって来るとか、
そういうシーンが一切ない上に、
あの終わり方だから、
ものすごく腑に落ちなかったなー。

設定的にディズニーやジム・キャリーの映画っぽさを思わせるけど、
むしろそっちなら、主人公の心境変化とテンポのいい展開で、
涙必至の感動超大作になりそう。

パオロのどうでもいいことを気にしちゃうキャラクターは魅力的ではあったけど、、、
ストーリーはけっこう残念(笑)

映画『ワン・モア・ライフ!』公式サイト

人生のロスタイムを手に入れたダメおやじの92分一本勝負!愛と感謝と懺悔のイタリアン疾走コメディ!3月12日(金)よりヒューマントラストシネマ...

映画『ワン・モア・ライフ!』公式サイト

 

悲劇のヒロイン性を排除した『ベイビーティース』

2021年03月12日 23時45分58秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:27/45
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ラブストーリー
ヒロインが病気
不良少年との恋

【あらすじ】
病を抱える16歳の女子高生ミラ(エリザ・スカンレン)は、
ふとしたことから孤独な不良青年モーゼス(トビー・ウォレス)と出会い、
恋に落ちる。

両親のアナ(エシー・デイヴィス)とヘンリー(ベン・メンデルソーン)は、
ミラの初めての恋を心配し猛反対するが、
ミラは怖いもの知らずで自分を特別扱いせずに接してくれるモーゼスに惹かれ、
彼との刺激的でカラフルに色づいた日々を駆け抜けていく―。

しかし…。

【感想】
病気の少女と不良少年のラブストーリー。
邦画でもありそうな設定だけれど、
この映画、意外と他のラブストーリーとは違う雰囲気を持ってた。

ヒロインが病気ってことでね、
邦画のそういう映画だと、
自分の運命を呪いながらも
「愛し合えて幸せでした」みたいな展開が目立つ。

この映画もそういう方向性は持ちつつも、
他と違うなって思ったのが、
ヒロイン自身がそこまで自分の病気を気に病んでないのよ。
いや、実際は気にしているのかもしれないけど、
明確にそういうシーンがない。

それに加えて、他のキャラクターもみんな何かしら問題を抱えていて。
モーゼスは親から勘当されてるし、
ミラの母親は精神不安定だし、
父親は新しく越してきた妊婦の隣人と何かしてるし。

だから、ヒロインだけが悲劇真っただ中っていう見せ方じゃなくて、
この映画の登場人物は等しくみんな闇があるっていう点で、
同質化されてる気がした。

その分、ヒロインが病気であるっていう事実がマイルドになっているというか、
彼女だけを特別視しなくて済むんだよね。
そこがこの映画の魅力なんだろうなーって感じる。

恋愛自体はオーソドックスな感じだけど、
全体的に色使いが綺麗で、
小説的な雰囲気もあったから、
好きな人は好きだろうなって思う。

まあ、自分も歳を取ったせいか、
昔だったらミラやモーゼスの気持ちを応援しただろうけど、
今となっては親目線でミラがモーゼスと付き合うのは反対したい。
彼はちょっと危うい(笑)

なお、ミラを演じたエリザ・スカンレンは
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で、
三女エリザベスを演じた人です。

映画『ベイビーティース』オフィシャルサイト

恋してる。生きている。/監督:シャノン・マーフィー 出演:エリザ・スカンレン、トビー・ウォレス、エシ―・デイヴィス、ベン・メンデルソーン/原...

映画『ベイビーティース』オフィシャルサイト

 

親近感と臨場感、その2つが『ブレイブ -群青戦記-』を面白くした!

2021年03月12日 21時44分25秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:16/44
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
タイムスリップ
青春
歴史
戦国時代
流血

【あらすじ】
自分に自信が持てない弓道部の西野蒼(新田真剣佑)は、
部活にも力が入らず、
幼なじみの瀬野遥(山崎紘菜)と松本考太(鈴木伸之)も、
そんな蒼のことを気にかけていた。

いつもと変わらない日々が続いていたが、
ある日、一本の雷が校庭に落ちて、
彼らの日常が一変する。

学校の外の見慣れた風景は、
見渡す限りの野原となり、
校内には刀を持った野武士が襲来して、
学校中がパニックに!

次々と生徒が倒れていく中、
歴史オタクの蒼は、
学校がまるごと戦国時代、
かの有名な「桶狭間の戦い」の直前まで
タイムスリップしてしまったことに気づく。

果たして彼らは戦国時代を生き抜いて、
平和な現代に戻ることができるのか?!

いま、歴史上で決して語られることのなかった、
前代未聞の高校生アスリートVS戦国武将による戦いが始まる!

【感想】
時空を超えた超絶青春歴史バトル!
現代人が戦国時代にタイムスリップって、
まさに『戦国自衛隊』(1979)と同じ設定なんだよね。
あれはオリジナルもリメイクも、
個人的にはあんまりハマらなかったから、
正直この映画もそんなに期待していなかったのだけど、
いい意味で裏切られた。

ちなみに、『戦国自衛隊』(1979)の主人公は千葉真一で、
今回の主人公はその息子の新田真剣佑だから、
まさか親子で同じ設定の映画をやるとは思わなかったけど(笑)

で、今回の映画の何がよかったかって、
2つあるんだけど、1つは設定が高校生ってところ。
自衛隊が戦うのは「まあそうだよね」って思うんだけど、
スポーツ強豪校の生徒たちが、
自分の専門競技を武器にガチバトルしていくってのが、
親近感湧くからハマりやすいのよ。
特に、学生時代にスポーツ系の部活をガチでやってた人は、
より強くそう感じそう。

でも、こういうとき役に立つのって、
対人競技なんだよな。
作中にはなかったけど、
水泳部とかマジでクソの役にも立たなかったと思う(泣)

もう1つは、表現のグロさ。
けっこうな勢いで血は出るし、
ブシュブシュグチャグチャ音はするしで、
さっきまで普通の高校生だった彼らが、
いきなり残酷なまでに命を奪われるってのが、
『バトル・ロワイアル』っぽくもあって臨場感あるんだよねー。

これ、昭和の邦画だったり、
ハリウッド映画だったりしたら、
もっといろいろエグかったと思うなー。
流血のシーンやら、捕虜にされた女子生徒の扱いやら。
ほどよく綺麗さを残してあるから、
幅広い層に受け入れられそう。

『戦国自衛隊』内のセリフでもあったけど、
「力だけでのし上がれる」っていう
シンプルな社会構造に惹かれる人っているんだよね。
今回の敵となる人物もまったく同じこと言ってて、
戦国時代が物語の舞台になりやすいのも、
そういうところが影響しているんだろうなって思った。

ただ、敵がそういうところに惹かれた経緯ってのが、
映画を観るだけではわからなかったから、
そこだけちょっと引っ掛かってはいるんだよね。
とはいえ、そういう気になる部分をカバーするぐらいの
勢いとテンポのよさがあって、
非常に観やすい作品だと思った。

しかもね、その敵役を演じた渡邊圭祐がかっこよすぎるのよ。
『仮面ライダージオウ』で、
仮面ライダーウォズ役をやってるときから思ってたんだけど、
中二病が憧れるような、
二次元感ある雰囲気を持ったイケメンってのが刺さる(笑)
生まれ変わったら渡邊圭祐になりたい。

映画『ブレイブ -群青戦記-』公式サイト

大ヒット上映中!突如、戦国時代に放り込まれた高校生たちが、部活のスキルを駆使して、織田信長や徳川家康と戦うことに!?桶狭間の戦乱の中で、仲間...

映画『ブレイブ -群青戦記-』公式サイト

 

韓国映画にしてはめずらしい淡々さと黙々さがあった『野球少女』

2021年03月10日 21時09分40秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:24/43
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
韓国映画
ヒューマンドラマ
スポーツ
野球

【あらすじ】
青春の日々をすべて野球に捧げ、
〈天才野球少女〉と称えられてきたチュ・スイン(イ・ジュヨン)。
高校卒業を控えたスインは、
プロ野球選手になる夢を叶えようとするが、
〈女子〉という理由でテストさえ受けさせてもらえない。

母や友だち、野球部の監督からも、
夢をあきらめて現実を見るようにと忠告されてしまう。

「私にもわからないらない私の未来が、なぜ他人にわかるのか」。

自分を信じて突き進むスインの姿に、
新しく就任したコーチ、チェ・ジンテ(イ・ジュニョク)が心を動かされる。

同じくプロになる夢に破れたジンテは、
スインをスカウトの目に留まらせるための作戦を練り、
特訓を開始する。

次々と立ちふさがる壁を乗り越えたスインは、
遂にテストを受けるチャンスを掴むのだが──。

【感想】
日本でも大人気の『梨泰院クラス』(僕はまだ観てないけどw)のイ・ジュヨン主演で、
実在した韓国の女性野球選手をモデルにした映画。
これは僕がこれまで観てきた韓国映画において、
2つの点でめずらしいなと思ったよ。

まず、スポーツモノってところ。
日本で公開される韓国映画の多くは、
アクションかラブストーリー。
そこでまさかの野球っていう。

もうひとつ、これは大きいのだけど、
メッチャ淡々としてるなって。
アクション映画のように派手なバトルも、
恋愛映画のように振り切ったキャラクターもいない。
ただひたすら、野球のトレーニングを日々積み重ねているのだ。

逆にそこが、個人的にはハマるところだった。
野球が題材となってはいるけど、
よくあるような仲間との協調性やチームプレーの大切さなんて一切ないから。

あくまでも、スインがプロになるまでの過程で感じた
悔しさ、理不尽さに苛まれながらも、
やれることをひたすらやるという、
その一点のみ。
そこが、野球という集団競技の中で"個を描く"という
新しい切り口につながっているなーって感じた。

むしろ、陸上や水泳などの個人競技を経験した人の方が、
この黙々とやる感じは共感しやすいかもしれない。

話としてはね、「努力は必ず報われる」という方向性ではあるんだ。
けれど、綺麗にトントン拍子に進んでいくのではなく、
逆に「これ、夢破れる話なのかな。。。」
って思うぐらいに辛く厳しい現実を突きつけられる。
だからこそ、決してあきらめずに
ただ前だけを見つめて進んでいくスインの姿に引き込まれる。

野球をやっている人からしたら、
男子と女子が同じ土俵で戦うこと自体に
現実離れしていると感じるかもしれないけど、
主人公が黙々とやれることをやり続けるというのが、
これまで観てきた韓国映画とはずいぶん違う雰囲気で面白かった。

ちなみに、主人公のモデル自体は実在しているけれど、
その人は自身の実力が認められる形で、
男子と共に公式戦に出たわけではなく、
大人の事情で出ただけとのこと。

映画『野球少女』公式サイト

「梨泰院クラス」イ・ジュヨン主演最新作。プロになる夢をあきらめない〈天才野球少女〉一人のコーチと出会い、彼女は突き進む────。わたしの未来...

映画『野球少女』公式サイト

 

正直、邦画のアクションに期待していなかったけど、これはすごい『太陽は動かない』

2021年03月09日 23時44分20秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:24/42
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
スパイ
カーチェイス
銃撃戦
タイムリミット

【あらすじ】
胸に爆弾を埋め込まれた、
冷静沈着な鷹野(藤原竜也)と相棒の田岡(竹内涼真)。
彼らは、24時間ごとに秘密組織:AN通信へ定期連絡しなければ、
爆死するという宿命を負ったエージェントだ。

全人類の未来を決める次世代エネルギーの極秘情報を巡り、
世界各国のエージェントたちによる争奪戦に巻き込まれる2人。

命がけのミッションが今始まる!

【感想】
この時期に観ると
『青のSP』と『君と世界が終わる日に』が
コラボしているようにも見えてしまう映画(笑)

原作は未読だし、
WOWOWのドラマも観てないけれど、
映像は邦画とは思えないほどの迫力で興奮した!

ロケ地が日本じゃないからだろうか、
冒頭の『ターミネーター2』を
彷彿とさせるカーチェイスシーンや、
走る列車内での肉弾戦など、
洋画さながらのアクションは見もの!
ここに関してはかなり期待を上回るものだった。

ただ、ストーリーはちょっとテンポが悪かったかなーという印象。
オーソドックスなスパイモノではあるけれど、
途中から鷹野の過去と入れ替わりで展開していくから、
時系列が2つ並行して進んでいく。
ここがテンポが落ちてしまうところ。

その分、鷹野の人物像はわかるんだけど、
それが現代に直結しているかと言うと、
映画ではあまり感じられなかったし、
むしろオチがやや見えてしまうという点で、
個人的には"現代パート"のみの方が好きだったかも。

『ミッション・インポッシブル』も『007』も、
主人公の過去や人となりに焦点を当てたドラマパートは少なくて、
とにかくアクションてんこ盛りで進んでいくから、
そういう違いはあるかな。

藤原竜也が胸に爆弾を埋め込まれて、
条件を満たさないと爆発するっていうのが、
ちょっと『バトル・ロワイアル』の首輪を思い出すね。

あと、AYAKO(ハン・ヒョジュ)の峰不二子感がハンパないのと、
デイビッド・キム(ピョン・ヨハン)の詰めの甘さは
エージェントとして致命的な気がして笑った(笑)

これ、続編あった方がいい気がする。
続編がないと、鷹野の過去に関わるところが謎のままなので。

大ヒット上映中!映画『太陽は動かない』公式サイト。 http://taiyomovie.jp

大ヒット上映中!映画『太陽は動かない』公式サイト。藤原竜也×竹内涼真初共演で贈る極限のノンストップ・サスペンス!

ワーナー・ブラザース映画