道北方面では珍しいタイリクアカネ♀の赤化型も発見しました。とは言っても腹部が完全に赤いわけではなく、局部的にちょい赤って感じですけど・・・・・・・・・・・そもそも、道内での赤化型♀の発生率ってどれくらいなのでしょうか?ほとんど見たことが無いような気もしますが。
この日は気温が高かったせいか?先週とは違い、タイリクアカネも活発に活動していました。
テリを張る♂個体はとにかく敏捷で、なかなか近づくことが出来ずに苦戦しました。先週は木道上での写真ばかりで背景がいまいちだったので、今回はもう少しましな写真を狙ったつもりです。
テリを張る♂個体はとにかく敏捷で、なかなか近づくことが出来ずに苦戦しました。先週は木道上での写真ばかりで背景がいまいちだったので、今回はもう少しましな写真を狙ったつもりです。
どうも、この個体はテリトリーを張っていたようで、マユタテアカネとしばしばバトルになっていました。また、マユタテ♀にちょっかいをかけてみたり、頭上を横切るアカネ類に対してスクランブルをしかけてみたりと、小型種の割にはけっこう縄張り意識は強いようです。
去年は同地で♀を3頭見つけていたので、「今年こそは♂が見たい!」という願いが天に届いたのか?いきなりの♂登場で、興奮度は一気にMAX状態に。成熟した♂は額面が白くなるので、小型種ながら良く目立ちます。ヒメアカネにもなんとなく似ていますね。
正午近くになった頃、再び木道上を歩くと、多数のマユタテアカネに混じって見慣れない小型のアカネを発見・・・・・・・・・・よっしゃ!! 今回の大本命、大陸からの密入国者(笑)オナガアカネです。先週は見つけることが出来なかったのですが、やっぱり今年も来ていました。
ウスバキトンボの姿もいくつか見られました。ここは稚内にほど近い場所なので、この個体にとってはここが最終着地となるのかもしれません。翅もボロく、もう長距離を移動するだけの体力は残っていないようでしたが、こんなにすすけた体色になるまで生き抜いてきたのです。たとえここが終着駅であっても、彼女には悔いは無いでしょう。
オオルリボシヤンマもまだ結構な数が残っていました。しかし、皆お疲れモード全開で(笑)飛んでもすぐに止まってしまいます。縄張り行動もほとんど見られませんでしたので、彼等はとっくに引退して、静かな隠居生活を送っているのでしょう。
木道を進むと、前方にヤンマらしき大きなトンボが”落ちている”のが見えました。
きっとオオルリボシかマダラヤンマが朝の冷え込みに耐え切れず、絶命しているのだろうと思い近づいてみると・・・・・・・・・・・・・・・・・なんと、アキアカネ♀を喰らうマダラ♂でした。それにしても、なんて横着な奴なんでしょうか!普通、獲物を捕らえたら樹上や雑草地に移動するものなんですけどねぇ。この貪欲さといったら、正にアオヤンマ並みです。
きっとオオルリボシかマダラヤンマが朝の冷え込みに耐え切れず、絶命しているのだろうと思い近づいてみると・・・・・・・・・・・・・・・・・なんと、アキアカネ♀を喰らうマダラ♂でした。それにしても、なんて横着な奴なんでしょうか!普通、獲物を捕らえたら樹上や雑草地に移動するものなんですけどねぇ。この貪欲さといったら、正にアオヤンマ並みです。
道北方面は今時期になってしまうと朝晩の冷え込みが激しく、アカネ類や一部の北方系のトンボしか活動できないくらい、気候的に厳しくなってしまいます。しかし、このアジアイトは寒さにも強いらしく、なお盛んに生殖活動を行っていました。意外とアキアカネやキトンボ並の耐寒性をもっているのかも知れません。
道内でのアジアイトトンボの出現期間は主に5月下旬~10月中旬までで、これは北海道に生息するトンボの中では最も長い出現期間だと考えられます。本州の関東以南では1シーズンに2化することが知られていますが、道内の個体はどうなのでしょうか?きっと寒い地域では幼虫の成長速度にばらつきがあり、羽化のタイミングも皆ばらばらなので、結果的に長期間に渡って見られるのだと思います。
週末の連休は再び飛来種を探しに遠征してきました。
天気も良く気温も比較的高めだったので、とりあえず、まだまだ個体数の多いアジアイトトンボを狙ってみることにしました。
恐らく、道内では最も遅くまで見ることのできるイトトンボだと思われます。
天気も良く気温も比較的高めだったので、とりあえず、まだまだ個体数の多いアジアイトトンボを狙ってみることにしました。
恐らく、道内では最も遅くまで見ることのできるイトトンボだと思われます。
さすがにこの日は朝から気温が低く、太陽もあまり顔を出さないという状況だったので、既に午後3時を回った時点で、ほとんどのトンボが活動を休止してしまいました。せめてピーカンだったらもう少しトンボの出方も変わっていたのかもしれませんが・・・・・・・・・・結局、お目当ての飛来種は見つけることが出来ませんでした。
こちらも運悪くマダラヤンマに捕まってしまった哀れなマユタテ♂。
マダラヤンマは本当に綺麗なトンボなのですが、容姿に似合わずかなり獰猛な性格の持ち主のようです。この個体は食事に夢中で、全く逃げる気配がありませんでした。しかし、獲物を捕らえたのはいいですが、ここまで人を近づかせてしまう無警戒さはなんともお粗末(笑)。
マダラヤンマは本当に綺麗なトンボなのですが、容姿に似合わずかなり獰猛な性格の持ち主のようです。この個体は食事に夢中で、全く逃げる気配がありませんでした。しかし、獲物を捕らえたのはいいですが、ここまで人を近づかせてしまう無警戒さはなんともお粗末(笑)。
やはりここでも、マユタテアカネはマダラヤンマの捕食のターゲットにされていました(涙)。
腹端から大量の卵が排出されていますね。下は沼地なので、運が良ければ食べ残された卵が水中に落ちるはずです。捕食されても尚、子孫を残そうという♀の本能には頭が下がる思いです。
腹端から大量の卵が排出されていますね。下は沼地なので、運が良ければ食べ残された卵が水中に落ちるはずです。捕食されても尚、子孫を残そうという♀の本能には頭が下がる思いです。