前記した通り、アカメイトトンボとクロイトトンボの♀は瓜二つで、混棲地ではほぼ判別できません。そこで、判別ポイントとなる箇所を示しました。
しかし、ただでさえ小さいイトトンボ科の仲間です。私のようにとにかくトンボが好き!という方でない限り、その判別は困難でしょう。
過去撮りためた数十枚の写真から判別すると、アカメイト♀の縁紋(翅先にある小さな黒い斑紋)はクロイト♀よりも白っぽくなります。胸側面の黒条
にも若干の違いが見られ、またアカメイト♀は手足が黒いですが、クロイト♀はやや白く(粉を吹く?)なる傾向があるようです。
上がアカメイトトンボ成熟♀
実は、♂個体も複眼以外はクロイトトンボと良く似ています。生態写真撮影では、どちらも水面すれすれを早いスピードで飛ぶので意外と判別が難しく、
アカメイト♂と思って近づいてみると「あれ?クロイトだった」ということもしばしば。
アカメイトトンボ成熟♂
いや~、それにしても本当に恰好いいトンボです。
本種とカラフトイトトンボは、正に北海道を代表するイトトンボの1つですが、近年の温暖化の影響?により絶滅に瀕している事実は、非常に残念と
言わざるを得ません。