旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

アオヤンマというトンボ-その2

2022年10月31日 | ヤンマ科
本種はとにかく食いしん坊(獰猛)な性格のトンボで、大型のクモも狩りの対象としていることはとても有名な話です。
かつての多産地ではクモ類はもちろん、中型の甲虫や共食い、ヨツボシトンボやオオトラフトンボを襲って食べている場面を何度も観察しました。
ここ数年通っている日高の生息地は個体数はそこそこ多いものの、沿岸に広がる広大なヨシ原なので、その中から本種を見つけて撮影するのは至難の業です。
過去の多産地が、また以前のような個体数に戻ってくれることを祈るばかりです。


成熟♂


未熟♂


未熟♀(シオカラトンボのテネラル個体を捕食中)
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アオヤンマというトンボ-その1

2022年10月30日 | ヤンマ科
アオヤンマというトンボをご存じでしょうか?
本種はヨシ原を好む中型のヤンマで北海道では希少種とされており、全国的にも珍しい部類に入るトンボです。十数年前、札幌近郊で大発生して以降
近隣地域のあちこちで発見されましたが、ここ数年はすっかり個体数も落ち着き、かつての多産地とされた場所ではまともに写真撮影ができないほど
数が減ってしまいました。特に環境が変わってしまったという印象はないので、なぜ個体数が激減してしまったのか?その理由は今でも謎のままです。


交尾


成熟♂


未熟♀

全て過去、同場所で撮影した写真。
この生息地は発見当初、多くの個体が発生していましたが、非常に小規模な造成池だったため、現在は環境悪化によりトンボ自体、
生息できない環境になってしまったと聞きました。
コメント (2)
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今シーズン最後の遠征

2022年10月16日 | 観察記録・日記
今年最後の遠征は、先週に引き続き道北へ飛来種調査に行ってきました。
期待した飛来種には出会えず、生き残ったトンボもほぼタイリクアカネばかりでした。今シーズンももう終わりですね。
あと3週間もすれば北海道は雪の季節がやってきます・・・・


タイリクアカネ♂


タイリクアカネ交尾


タイリクアカネ♂×アキアカネ♀(異種間連結)


コメント (4)
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オナガアカネ♂-その2

2022年10月13日 | 飛来種
この日発見できた飛来種はマンシュウアカネ♂1頭、オナガアカネ♂1頭の計2頭のみ。
しかし、お初となるマンシュウアカネと数年ぶりのオナガアカネが撮影できて非常に満足のいく1日となりました。


飛翔(ピンボケ)


静止♂

全て同一個体



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オナガアカネ♂-その1

2022年10月12日 | 飛来種
午後には更にオナガアカネ♂を追加。遠目でも額面が白く目立つので簡単に判別できますね。
両種とも先週末の調査(2回目調査)では発見できなかったので、ここ1週間で飛来した可能性が高いと思われます。数年ぶりに本種の撮影にも成功しました。
成熟♂は額面が白く複眼も独特な色合いをしているので、国産アカネとは違った魅力があります。


オナガアカネ♂


オナガアカネ♂(獲物を物色中)


オナガアカネ♂複眼部

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マンシュウアカネ♂-その2

2022年10月11日 | 飛来種
「イソアカネ」の極東亜種とされるマンシュウアカネ。(学名上はイソアカネ:Sympetrum vulgatumで統一されているようですが)
タイリクアカネとそっくりでほとんど見分けがつきませんが、本種は手足の側面に橙褐色味を帯びる点で見分けられます。しかし、かなり注視しなければ判断できない
レベルなので、タイリクアカネと思って撮影した個体が実はマンシュウだったという事例も少なくないようです。実際、私には全く判別できませんでした。
今回の観察では、腹部の黒色斑紋も良い判別材料となることが分かりました。タイリクアカネには腹部側面にはっきりとした黒色斑紋の出る個体が多いのに対し、
本種ではほとんど確認できません。


成熟♂

タイリクアカネ♂とマンシュウアカネ♂の比較(下:タイリクアカネ)


タイリクアカネ♂は手足がほぼ黒く見え、腹部の側面にはっきりとした黒色斑紋の出る個体が多い。
こうして並べて見るとその違いは明らかなのですが、ただでさえ飛来しているかどうかも分からない本種を多くのタイリクアカネの中から
目視で見出すのは非常に困難です。


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マンシュウアカネ♂-その1

2022年10月10日 | 飛来種
午前中、Yさんが見事にマンシュウアカネ♂を発見しました。流石です!!逃げられないよう、膝を付きジリジリと距離を詰めて撮影。
既に9月25日にYさんが同所で本種♂を撮影済みなのですが、この個体がその時の同一個体なのか、それとも新たに飛来した個体なのか?
判断はできませんでした。私的には後者の可能性が高いと感じています。
とにかく私にとっては初見のトンボ。私の目には全てタイリクアカネにしか見えなかったので、見つけてくれたYさんに感謝です。


マンシュウアカネ♂


上同一個体
胸に何やら白い異物が認められます。飛来過程で付着してしまったのでしょうか?
拡大して見てみると劣化して白くなった蜘蛛の糸のようにも見えますし、人工物の繊維のようにも感じましたが・・・さて何でしょうね。
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道北の飛来種調査3回目

2022年10月09日 | 観察記録・日記
本日、沼田町のYさんと再び道北方面へ飛来種調査に行ってきました。
ここ1週間、急激に気温が下がってしまったのでトンボの出が心配でしたが、果たして目的のトンボを見つけることはできるのか??


タイリクアカネ♂


タイリクアカネ♀


タイリクアカネ♂


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道北の飛来種調査2回目

2022年10月03日 | 観察記録・日記
昨日も道北へ飛来種を探しに行ってきました。しかし、特に成果は無く在来種の撮影に終わりました。恐らく次の3連休が最後となりそうです。


コノシメトンボ♂


アキアカネ♂


アキアカネ交尾


タイリクアカネ交尾


タイリクアカネ♀(極小個体)


マダラヤンマ♂


アジアイトトンボ♀
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