♀の産卵は午前中から日中にかけても見られますが非常に少なく、産卵がピークを迎えるのは午後4時~5時半にかけての夕方の時間帯です。これは日中までに交尾を済ませた♀が、やや時間をおいて水辺に現れるためだと考えられ、♂は卵塊を作った♀に対して強引に連結することはありません。
黒化したオオトラフトンボ♂。こうして見ると、色合いはチャイロスズメバチのトンボ版といったところでしょうか(笑)。北海道ではオオトラフはごく普通に見られるトンボなので、我々の間ではこのような個体を「汚くなった個体」と、つい表現してしまいます。
写真:トリミング
写真:トリミング
下写真と同一個体。まだ虎斑模様がはっきりと分かる、比較的若い個体です。オオトラフはヒシなどの浮葉植物の豊富な池沼を好むので、この角度からではどうしても背景がうるさくなってしまいますね。
写真:縦トリミング
写真:縦トリミング
今年もオオトラフの飛翔写真に挑戦です。自分的には未だに苦手意識の強いトンボですが、やはり画面いっぱいに写し込むには今のレンズでは太刀打ちできません。とにかくトリミング前提で、精度の高いピントを狙います。もっと腕を上げなければ!
トンボ♂の多くは主に晴れている時間帯に活動しますので、エゾ属のトンボは太陽に雲がかかると周辺の雑草地で休む個体を多く目にします。ギンヤンマなどもよく雑草地で休んでいますね。(見つけ難いですけど・・・・・・・・・)
産卵休憩中の♀個体。♂に見つからないように、低い位置で隠れるようにして静止しています。カオジロトンボ同様、今シーズンは最盛期が雨でことごとく潰れてしまったので、こちらも例年に比べると個体数が少ない印象です。