次に向かったのはヨツボシトンボの生息地です。まず目に入ったのが水面上を飛ぶ多数の成熟成虫でした。ずっと低温続きだったのですが、やはりヨツボシは発生が早いですね。撮影はできませんでしたが、カラカネトンボも成熟成虫が1頭だけ飛んでいました。
しばらくオツネントンボを追った後、先ほどの羽化個体を確認すると、腹部もしっかり色付いていました。成虫の寿命は決して長いものではありませんが、トンボにとってはここからが第二の人生の始まりです。この個体が再び水辺に戻ってこられることを願うばかりです。
ここ1週間、北海道は昨日までの間、低温続きで5月下旬とは思えない陽気でした。今日の旭川は朝から天気が良く気温も上がるということだったので、朝8時半に出動。トンボの羽化状況を見に地元を回りました。
遂に旭川にもトンボシーズン到来です!岸辺で待っていると次々にヤゴが上陸し、羽化を始めました。やっとですね!!
遂に旭川にもトンボシーズン到来です!岸辺で待っていると次々にヤゴが上陸し、羽化を始めました。やっとですね!!
去年の7月に♀から採卵して孵化させ、飼育していた個体です。道内では通常、自然下で2~3年かけて成虫になるトンボですが、室内飼育をしていたのであっという間に成長してくれました。同属のコエゾ、ハネビロエゾ幼虫とよく似ていますが、背棘の長さ/角度で同定できます。
道内では希少種とされていますが、最近の調査では北空知管内から留萌管内、天塩管内にかけての広い範囲で新生息地が次々と見つかっています。終齢幼虫の比較では同属(クロイトトンボ属)幼虫とよく似ており紛らわしいですが、尾鰓の褐色斑紋は薄く中央分節は比較的明瞭、先端が尖ることで見分けられます。
今回見つけられたのは、この個体一頭のみ。越冬を終えたばかりの綺麗な個体でしたが、良く見てみると後翅が少し欠けていますね。飛び立つとかなり目立つのか?周辺でテリトリーを張る他のタテハ達の標的になっていました(彼も全く負けてはいませんでしたが)。
春にだけ姿を現すスギタニルリシジミの姿も見られました。ルリシジミと良く似ているため見分けるのが難しいですが、翅裏の黒い斑紋の配列でなんとか区別することができます。この個体は通常個体と比べて黒斑が薄く感じますね~。