今日は市内の池を4箇所ほど見て回ったのですが、マユタテアカネの雄姿はこの1頭のみでした。縄張り私有をしていましたが、張り合う相手もいない状態なので、なんだか寂しそうです。さすがにルリボシヤンマの姿はもう無いですね~。
今年の北海道は7~9月にかけて、例年よりもかなり暑い日が続き、旭川市では10年に1度聞くか聞かないかと思われる、超レアなミンミンゼミやアブラゼミの声を何度も耳にしましたし、更にツクツクボウシの声まで(2度だけですが・・・・・)聞くことができました。しかし、10月に入ってからは急激に気温が下がってしまい、先週は2日連続で季節外れな雪も降りました。トンボ仲間の情報では、今年は大陸系の飛来種が全く見つかっていないということで、北海道のトンボシーズンももう終わりなのだとここにきて実感しました。しかし、なんと言っても今シーズン、北海道のトンボ屋を熱くさせてくれたのは「スナアカネ」でした。今年は台風が多かったせいか?全国的に飛来した個体が多かったようですが、来年も沢山のスナアカネが飛来してくれることを願っています。
昨日はせっかくの休みだったのですが終始薄曇で、太陽こそ出ているものの、なんともはっきりしない天候でした。既に生き残っているトンボはオツネンを除くとアキアカネのみとなってしまい、いよいよ寂しくなってきました。 写真:夕暮れ時、ひっそりと眠りにつくルリボシヤンマ♂(10月10日撮影分)
ルリボシヤンマも観察していると、結構面白いですね。さすがにホバリングは疲れるのか?ちょっとホバったらすぐに探雌飛翔に切り替え、♀が産卵にやって来そうな場所を見つけると、その周辺にベタっと止まってしまいます。おそらく「静止型」の縄張り私有だと思われ、まるでマダラヤンマのようでした。



湿地ではルリボシヤンマがまだ元気に活動していました。しかし時期的なものでしょうか、縄張り飛翔をする♂個体は少なく、探雌飛翔と静止を繰り返しています。気温がグッと下がったので明るい場所に出てきてくれたのはいいのですが、すぐに止まってしまうので、飛翔写真は撮影できませんでした。やはり皆お疲れのようです。 写真:全て別個体
今日は午後から時間が空いたので、地元を回ってみました。今日見たトンボはアキアカネ、ノシメトンボ、マユタテアカネ、アオイトトンボ、ルリボシヤンマの5種だけ。オオルリボシヤンマの姿は無く、彼等の活動時期は静かに幕を下ろしたのでした。秋ですね~。
1日目、最後の最後でスナアカネの♂が連結したのを見て急いで追ってみると、連結したのはアキアカネの♀でした。他種の♀に連結するということは、彼等もかなり焦っている証拠です。いったい♀は何処に行ってしまったのでしょうか?
写真:縦トリミング
写真:縦トリミング
遠征1日目は午後から雲ってしまったのですが、この日は朝から気温が高かったせいか?雲ってもスナアカネは池に留まって、15時頃まで縄張り私有していました。そこで広角撮影を試みたのですが、午後になっても敏捷でなかなか近づけません。なんとか撮影はできましたが、やはり晴れていないとダメですね。
旭川市内では既に最低気温が10℃を下回っています。最高気温も20℃届くか届かないかといったところ。いや~すっかり寒くなってしまいました!今時期はホバー率も高く、落ち着いて飛んでくれますが、本種の元気な姿も道内ではあと2週間といったところでしょうか。大型種が見られなくなると、いよいよ寂しくなってきますね。
やはり旭川市内のルリボシヤンマは曇ると一気に活性が上がります。晴れていても飛びますが、なぜか?晴天時は決まって日陰を選択して飛びます。意外と根暗な性格なんですね(笑)。せめて、もう少し明るい場所に出てきて欲しいですね。日陰で寒くないのかな~?
オオルリボシとは対照的にまだまだ元気なのがルリボシヤンマ。ルリボシヤンマの生息地に到着すると、草叢からバサバサとトンボの暴れる音が聞こえてきたので良く見てみると、♀に連結した♂個体でした。しかし、♀はこれを完全拒否!草に掴まって離れようとしません。数十秒後、根負けした♂は連結を解いて離れていきました。♀の粘り勝ちです(笑)。
こちらは浴水後に休憩をとる♂。なんだか腹部が重そうに感じられます。個体数が極端に少なくなった分、焦った♂が♀に連結することを期待したのですが、結局♀を見つけても追い回すばかりで連結/交尾には至りませんでした。オオルリボシの交尾のタイミングは未だに謎ですね。