今回撮影場所に選んだルリボシヤンマの飛ぶ湿地です。今はすごくいい環境でトンボの数も多いですが、この場所はおそらくもってあと2年程度でしょう。悲しいですが、このまま放置が続けば雑草がはびこり、ただの荒地と化す運命です。
トンボの種類の多い場所では稀に見られる異種間連結。写真は何を勘違いしたのか?オニヤンマ♀に連結をせまるルリボシヤンマの♂。この体格差でなぜ気付かない!?(笑) しばらく頑張っていましたが、途中で諦めて離れていきました。
時間と心に余裕があるので、納得ゆくまで何回でもチャレンジできます。(普通種なので「何時でも撮れるや!」という妙な安心感もある)・・・・・・・・限界と思える距離まで近づいての撮影。遠征先でもこれぐらい余裕が持てればいいのですが、なかなかそうもいきませんね(笑)。
地元撮影の強みは何と言っても軽装で済むこと。知り尽くしたフィールドなのでウェーダーを履くことも無く、気軽に撮影が楽しめます。で、こういった天候下でいつも悩むのがストロボを使用するかどうか。私は多くの場合、カメラにストロボを装着して撮影に望むのですが、ほとんど使うことはありません。結局、今回も使用しませんでした。
結局、天候が回復する兆しが無いので、週末は飛翔写真の練習も兼ねて、地元でゆっくり普通種を狙うことにしました。オオルリボシヤンマは基本的に曇天時は飛ばないトンボですが、こう曇り/雨が続くと、多少の悪天候下でも条件さえ合えば出て来ます。まずは産卵シーンを至近距離から。
最後にもう一度エゾトンボの交尾を狙ってみたのですが、やはり高い場所へ移動してしまいました。同じエゾトンボの仲間でも性質はずいぶん違うものですね。今回はコエゾトンボが非常に少なく、♂を2頭見ただけでした。 写真:縦トリミング
こちらのカップルは足元の非常に低い場所に止まっていました。しかもこの時、雲がかなり厚く空を覆っていたので、ほぼフリーズ状態。すかさずレンズを交換し広角撮影してみました。指で触っても逃げなかったので、交尾したままで休止状態となっていたようです。それにしてもエゾトンボもそうですが、この日は縄張り飛翔する♂が少ないのに、なぜか?交尾体は多い!不思議ですね。
しばらくエゾトンボを狙って立ち木の多い場所で粘っていたのですが、あまり成果が上がらなかった為、広い湿原の方へ移動することにしました。すると、これが大ビンゴ!今回の遠征の目的でもあったホソミモリトンボの交尾体があちこちに止まっています!