夢うつつの中で
少女の声が響いた。
「あ、ユニコーン!!」
少女がユニコーンを見つけた様だった。
だが、すぐに少女の声が凍り付いた。
「怖い!!」
少女の姿もユニコーンの姿も
夢うつつの中に現れず
なぜ、少女が怖いと思ったのか、
それも判らず
ただ、酷くおびえているのは判った。
ユニコーン?
その少女を慕ってユニコーンが現れたのだろう。
なのに、少女を脅かすユニコーンの姿があったということだろう。
なぜ、ユニコーンが現れたのか?
少女は誰なのか?
なぜ夢の中に現れたのか?
なぜ、恐ろしいと少女が叫んだのだろう。
そんな思いがぐるぐると渦巻いているうちに
気が付いた。
あんなに、しんどかったのに
気分は爽快。
死に目かと思ったほどの
苦しさが一切なくなっていた。
どういうことだろう。
だいたいユニコーンなんて・・・
いるものだろうか?
スピリチュアルの中では
5次元に居るということも聞いたことがある。
仮に本当に居るんだとして・・・・
なぜ、何のために現れたのか?
判らない事はネットで探してみるのが
早いと思った。
もしかして、現れた理由が判るかもしれない。
そして、ベッドの横にあるパソコンに向かい
調べてみた。
ユニコーンは処女(おとめ)に懐く。
すると、ユニコーンを導くために
なにものか、が、あの少女を夢の中に置いたのかもしれない。
実際、12~13才くらいに感じたが
そんな年齢に該当する女の子など
現実世界にはいなかった。
ユニコーンを来させるため
少女が夢の中におかれたとしても
なぜ、ユニコーンを越させる必要が有ったのだろう?
その疑問の答えもネットに出ていた。
ユニコーンは
「魔」「邪悪」「毒」なものを
あの角で浄化する。
その浄化力は強力なものである。
自分は
夢で見た車の下の血だまりの主に
あるいは、その思いに
汚染されたのではなかろうか?
今までを振り返っても
不思議と
妙なものに憑りつかれたときや
危険な状態に成った時
誰かや何かが助けに来てくれていた。
時に神道の人がふっとよって来たり
霊能力者の人だったり
あるいは、父親だったり
夫だったり
何かの教えだったり
ふと、我に返って事なきを得るということがあった。
でも、今回は
死に目に会うような毒気をあてられていても
夫はきがついていないし
自分も気が付いてなかった。
どうにもならないとなって
誰か?なにか?が、
ユニコーンを差し向けようと画策したと思われた。
おそらく・・・
少女が怖いと叫んだのは
私の毒気を浄化するときの
ユニコーンの姿が
いつも少女に懐く姿とかけ離れたものだったからではないだろうか?
そんなことを勝手に考えたくなるほど
非常に気分も体調も
打って変わってすっきりしたせいであった。
だが・・・・
自分が被った毒は浄化されたのだろうけど
車の下の血だまりの主・・あるいはその思いは
浄化されていなかった。
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