次の日は 夫の仕事も休み。
朝から やっぱり車を触っていた。
ガレージまで、朝食を伝えに行って
一端、朝食を食べてから
夫はガレージに戻っていった。
皿を洗い、洗濯・掃除を終えて
ガレージに出向いたとき
昨夜の夢が、なおさら 自分をおびえさせていた。
どうしても、車に触れない。
触りたくない。
だけど・・・
あの夢の事を思うと
なにか、解決しないと・・・
もしかしたら夫に災難が降りかかる?
夢の中に出てこなかった血を流した人物が
夫になるかもしれない。
そんな恐ろしい「何か」が車にまとわりついている。
それを感じ取って、触ることが出来ない。
だけど、夫に何かあったら・・・
と、思うと
覚悟を決めるしかなかった。
何をどうすれば良いのか判らないまま
ー判った。私が浄化するー
浄化でいいのか、さえ判らなければ
どうすれば浄化できるのかさえ判らないまま
車に自分の決心を念じながら
触ってみた。
その途端だった。
心臓が圧迫されるような息苦しさ
その場に居られず
逃げるように、2階の自室に戻っていった。
とにかく、体を休めよう。
しばらく横になっていれば治る。
と、考え
階段を上がり始めたが
まさに息たえだえ・・・
布団に横になりながら
自分の口をついてきた言葉を聞いていた。
ーふ~~ 死に目にあったー
確かにそれは自分の様子だったが
なぜか、はっきりと
車の下の血だまりの主の「思い」だと思った。
そして、ますます、苦しくなっていき
意識が薄れていった。
眠りに入り込んだのか
意識が遠のいたか判らないまま
少女の声で目が覚めた。
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