つぶやき、遊び・仕事・日常

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一生懸命やったので成功しなかった もある

2020-04-01 07:38:03 | 日記
室町時代の剣客塚原卜伝は、修行の心得をこう教えていた。
一生懸命修行してはいけない。
寝食を忘れて修行してはいけない。
まして、死に物狂いで修行しては、なおいけない。
その心は、「良い加減」で修行継続せよ、ということらしい。

◆続けることが何より大事で、無理をすれば続かないものだ
 普通は、一生懸命やったけれど成功しなかった、が正しい文章だろう。
 しかし、一生懸命やったので成功しなかった、もあり得るということだ。
 スポーツに例えるとわかりやすいかも知れない。
 スポーツは、一生懸命やりすぎるとケガをすることがある。
 緊張しすぎると力を発揮できない。
 物事には、「緊張と緩和」のさじ加減が重要という事で、これは国や時代を問わず普遍性を持っているようだ。

 イソップ物語にもこんな寓話がある。
 エジプト王朝のアマシス王は、午前中は仕事に精を出すが、その後は酒を飲んでふざけて過ごしていた。
 見かねた廷臣がいさめたところ、アマシス王はこう答えたという。
 「弓を所持するものは、これを用いる必要のあるときは引き絞るが、使い終わればゆるめておくものじゃ。
  弓というものは、いつも張ったままにしておけば折れてしまい、肝心な時に物の役に立たなくなる。
  人間の在り方もこれと同じことじゃ。」

 これはいい!!
 おいらに都合よく解釈すれば、いつも張ったままにしておくと(努力し続けると)折れてしまう。
 だからと言って、いつも緩めていては(遊び惚けていては)宝の持ち腐れである。
 適度な強さで張り、時々はゆるめてやろう。これが正しい修行の道だと信じて・・