全国的にはどちらが有名なのだろうか、格安うな重の「うなぎの成瀬」と、宮島未奈さん著作中の「成瀬あかり」。
おいらはどちらも好きで、諸氏が成瀬中毒になる気持ちもよくわかるつもりだ。
だが今日は、うなぎは脇において「成瀬あかり」の方について。
◆諦めずに楽しい人生を送る
前作の「成瀬は天下を取りに行く」には、衝撃を受けた。
久しぶりに痛快な小説?だったと思う。
待ちかねた今回は、「成瀬は信じた道をいく」だ。
あいかわらず滋賀県のローカルなスポットというか、話題というかがちりばめられていてそれらも興味深い。
膳所(ぜぜ)駅だとか、ミシガンクルーズとか、琵琶湖親善大使とか、ゼゼカラ(膳所から世界へ)とかだ。
あかりは独特の生き方・考え方のようだ、マイペースと言ってもいいのかもしれない。
そんな行動は、すぐには理解できない人も多いのかもしれないな。
それでも、次々とやりたいこと=楽しいこと=目標をみつけてあきらめずに行動する。
そんなあかりの行動力に、思わず引き込まれてしまうのはおいらだけではないだろう。
豆知識も得られた。
京都や滋賀の人には常識なのかもしれませんが、京の都に近い琵琶湖は近江(おうみ)、
対して都から遠い浜名湖は遠江(とおとうみ)と言うのだそうだ。
別にお勧めはしませんが、読めば面白く痛快なことは請け合います。