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節(ふし)を考えてみる

2022-11-24 06:43:07 | 日記
樹木にはふつう節(ふし)がある。
それが材木となると、節のあるものとないものがある。
一般的には、節ありは普及品で、節なしは高級品のようだ。
だが、こんな話を聞いた。

◆自然には逆らわないでその恩恵にあずかる生き方がある
 宮大工の故西岡常一氏の語りだ。
 奈良の法隆寺は檜づくりで、世界最古の木造建築です。
 607年築ですからもう1400年以上経過しているのにいまだにびくともしていません。
 対して同じ檜づくりでも、日光東照宮は1617年の建物です。
 建築後まだ400年ですが、もうがたがたで先年大修理を行いました。
 同じ檜づくりなのにどうしてこんなにも差があるのか調べてみました。

 すると、東照宮の柱や梁はまっすぐな檜の節のない良材ばかりを用いてぜいたくにつくってありました。
 それに比べて法隆寺の柱や梁は、山から切り出してきたそのままの(乾燥はさせるが)節だらけの檜なんです。
 木には節があります。
 節があるからこそ、そこから枝が出て葉が茂り木が成長するのです。
 その節を活かして使うか、使わないかで千年も耐久力が違ってきたのです。
 優れた大工は、材木を用いるときに、まっすぐな木は曲げずに、曲がった木はその木が必要な場所に使うのです。
 これは人でも同様なようです。
 人には節があってあたりまえ、その節に逆らわないような用い方をすべきです。

 →なるほど適材適所というやつですね。でもそんな見極めをする立派な宮大工さんはなかなかねぇ・・・
 

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