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コメの直播(ちょくは)

2020-09-20 07:16:07 | 日記
もうずっと昔から、日本の農業は生産性が低いのではないかと言われ続けてきたはずだ。
かってウルグアイラウンド対策とかで、大規模化に向けて国費をずいぶんと投入したこともある。
普通に考えればコメは芸術作品ではなく、ごく一般的な汎用品なのだろう。
だったら、品質を高めたり、単位当たり(反収)生産量を上げたりするために、過剰な労働力を投入するのは経済原則に反する。
そんなもやもやを感じていたが、日経MJの記事でこんな動きを知った。

◆田植え(移植栽培)から直播(ちょくは)へ
 水田に、ハウスで育苗する苗を田植えするのが「移植栽培」だ。
 家族総出で田植えをするのは昔からの農風景だし、地域での共同作業もよく見かける。
 だが、これでは人手がかかりすぎて、生産性という視点では疑問だらけだ。

 これに対し、乾いた田に種を蒔くのが乾田直蒔だ。
 育苗なし、しろかきなし、田植えなしで済む。
 これによりコメ60kg当たりの生産費は、12,000円から7,000円程度まで低下するという。
 また反当たりの労働時間は、24.5時間から5.4時間まで下げられるという。
 良いことだらけだが、収量が落ちるという懸念から過去過剰なまでの労働力が投入され続けてきたようだ。
 だが時代の変化はまったなしだ。
 農業の担い手の絶対数が激減しているし、大規模化しなければ諸外国との価格競争に勝てるはずもない。
 敵は(諸外国)、ヘリコプターまで使った直播なのだから。

 そして農研機構東北農業研究センターの栽培研究では、移植栽培の90%以上の反収が確保できるようになったそうだ。
 なんとか研究を進め、日本の伝統的な食文化を守り続けていただきたいものです。
  

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