「自分にないものは求めなくていい」と教えてくれるのは、ヘア・メイクアップアーティストの藤原美智子氏だ。
その道の第一人者の、ありがたそうなアドバイスなのだが、それだけではよくわからないので、もう少し詳しく聞いてみた。
◆ないもの以外はすべてあります
はじめてヘア・メイクアップアーティストに依頼する顧客は、高揚しながらこう言うそうだ。
「女優の〇〇さん風に仕上げてほしい。」
「アナウンサーの●●さんみたいな感じがいいです。」
女史は軽くうなずきながら、自らの仕事を進めます。
ファッションとかモードとかは、各個々人のものだからです。
他人を模倣するのではなく、顧客がそれぞれ輝くべきということ。
そして、他の誰とも違う、顧客だけのヘアメイクが完成します。
それは、他の誰とも異なる顧客オリジナルのファッションなのです。
唐突だが、讃岐うどんはコシがあっておいしい。
では伊勢うどんはどうですか、コシはまったくないが、それでもやはりおいしい。
だから、うどんはうどん、あなたはあなたとして特徴的に存在すればいいということだ。
天皇家に伝わる三種の神器、「鏡」、「勾玉」、「剣」、その共通点は、すべて磨くものらしい。
同様に人も、自分にないものを嘆くのではなく、自分にあるものを磨いていくものらしい。
→三種の神器はちょっとこじつけのような気もしますが、自分にあるものを磨くというくだりにはおいらも同意します。
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