The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

「いろは」の「い」が怪しくなっているニッポン!!!。

2022-09-19 10:06:59 | 日記
痛ましい園児バス放置事故。信者の家庭を不幸に陥れた団体の結果的にはお墨付きを与えていた政治家。正式な手続きを踏まないで挙行する国葬儀、等々ほんの一例。死まで至らなくともマスコミ等に載らない事故・事件のケースは、政治の世界から職場、市井の生活まで結構多いと推測する。これらの原因は唯一つで、通底している。

 ここで思い出すのはハインリッシュの法則、通称300-29-1の法則である。日頃の300のヒャリとする事柄、時々の29のハットした出来事。この過程で何かの改善の手を打っておかなければ、大きな事故・事件が起きることを経験則から導き出した考え。

 それゆえに、防御策は、簡単明瞭。「基礎に戻ってやり直し」である。バスの運転手さんが安全を指差し確認で行っている。これである。国民の平均年齢が50歳にならんとする日本で、AIが隅々まで普及するまでは「いろは」の基礎に戻り自己点検を常に意識し、そして「相互に点検指摘確認し合う体制の継続強化徹底」である。コロナ禍のなかマスク着用で言葉による意思疎通がおろそかになり勝ちであるが、自己点検と相互点検の風通しを良くすることでヒューマンエラーが減り、しかも仕事の効率が上がることを確信できる。


未解決の課題が社会のあちこちで歪みとなり、報道される事件や事故などが現出

2022-07-21 13:51:08 | 日記
 昨年になるが、オリンピックの開会式と閉会式をテレビで視聴して、その企画内容や演出などから日本衰退の現実の一面に出合つた観があり、心を強く痛めていた。日本人は優秀な民族で、地球の八大文明の一つを担っている日本文化。「あれは日本の最強軍団の企画・演出で文句なしの出来栄えである」と、胸を張って語れるだろうか?。
 
 国の優秀な人財を結集しての開閉会式である。それらを担う優秀な人財を在野から拾い上げるシステムの欠陥か?。はたまた人財を見出す側の眼力の欠如か?。それとも担う人材選定の基準作りをせずに人脈等で決めてしまったのか?。このことの総括をされていない(?)と思われるが、オリンピックの開閉会式の姿が、今の日本衰退を象徴的に表出されていたように捉えることができる。
 
 「大丈夫か日本」。このことを強く脳裏に刻まれたオリンピックでした。
 
 世界が大きな転換期の真っ只中に現在あり、日本は今まで国内問題の課題解決を後回しを繰り返した結果、それこそ課題が各方面で莫大な状況になっている。その未解決の課題が社会のあちこちで歪みとなり、報道される事件や事故などを出現しているといえる。
 これは課題解決をサボってきた政治家の怠慢といっても過言ではない。700名以上もいる国会議員が国民から歳費泥棒と言われないように、国会議員の正義と叡智と努力と頑張りを結集して諸課題の解決に一つずつ着手して欲しい。国レベルの課題解決はまずは国会議員の仕事である。

 「民主的自由の基礎は、他の人が自分より賢いかもしれないと考える心の用意です」(英国首相クレメント・アトリー)。議論は大事であるが、独善的にならないで良いところを取り入れて判断し決断して実行に移すことが諸課題解決の近道になる。


目からうろこです。・・・他国の歴史を知る

2022-06-03 12:37:35 | 日記
 ウクライナへのロシア侵攻問題で、何ゆえに至ったかの背景が気になっていたところ、ロシア革命の発端になった1925年制作映画「戦艦ポチョムキンの反乱」が見つかった。既に著者権が切れているためユーチューブで視聴可能。この反乱は1905年に黒海艦隊の船上で起こり、1917年のボリシェヴィキ革命(ロシア革命・ソビエト革命)に発展していくトリガーの事件。「ボリシェヴィキ」とはロシア語で多数派を意味する。                                                           無声映画で、もちろん白黒。水兵たちがウジ虫入りスープを食べさせられていることが反乱の主因で、「これでは日本人の捕虜より待遇が悪い」などの日本語訳字幕が画面にあらわれ、誤植でなく日露戦争の最中で納得できた次第。                                     この映画は「オデッサの階段」が特に有名。皇帝が反抗する市民に対して銃を向けさせ発砲を命令し、結果女性や子供まで死傷者が多数出ます。その当時ロマノフ朝の帝政ロシアは現在のバルト三国、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナを含んでいたようです。この事件より十数年でロマノフ朝は滅びます。                                     第一次大戦後に戦勝国であり中立国である日本が公正な国境を確定に努め、ベラルーシ、ウクライナ、ポーランドの国境線と独立を助けたようです。国際連盟の五大国に入る日本でしたから、今より数段国際的な地位があったのでしょう。皮肉にも「第二次大戦後アジアの諸国を開放することに貢献した日本が、今は『新植民地』になっている」とアメリカの学者が書いていました。                                        コロナパンデミック、ロシア侵攻、次は何が起こるやら。20世紀初頭もそうでしたが、21世紀初頭も世界的に騒がしくなっていますね。

価値観のたち戻る軸をより確かに、紐帯を太くしたい

2021-12-08 12:04:42 | 日記
「ノブレス・オブリージュ」は武士道につながる
 戦争を経験していない私が大口を叩くことを憚らなければいけないと肝に銘じつつ、でも書いておきたい。
 1945年の終戦から現在76年間を経ている。私の高校時代は戦後20年ほど経過した頃だが「既に戦後は終わった」と巷間言われていた。高校生であった私はその言葉の意味を理解できなかった。社会科は日本史、世界史、倫理社会等全必修であり、日本史の教科書は2㎝程の分厚さであった。その教科書の五分の二程を残して学期末を迎えていた。試験範囲が狭くてラッキーと当時は喜んでいたが、学校教育で近代史を学んだ記憶がない。近代史の生徒への指導を意図的に避けていたと卒業後何年か経て覚知した次第。

 敗戦後サンフランシスコ講和条約を締結するまでの6年間あまりの日本は連合国(アメリカ)により占領されていた。日本は独立国として国際社会に復帰できたのは1951年9月ことである。その間に作られた戦後の制度は様々なところで歪みや綻びが見え始め、特に21世紀に入っていろいろなところで顕在化しているように感じる。
 
 想像するとその頃は、食べることさえもままならない時であり、敗戦という虚脱感に襲われ国のかたちをじっくり議論してそれらを自ら構築されたとは考えられない。連合国の指導や命令の下、どさくさの中で見切り発車的に作られたものと推察される。制度同様、道徳性のあやふやさや風俗としきたりなどの社会規範等も大きく変化してきている。

 法律を改定したり作成したりする仕事はご存じの通り国会であり、政治家の重要な任務である。大志を持ち公に徹し大局観を備えた人財の政治家が希求されることは、国の行く末を握っているからである。さらに私欲を捨てて国民のために仕事をしていくことによって国民の協力を得て世の中がより良くなっていく。個々の担っている分野の仕事を分担して社会全体が信頼で成り立っているが、いまそれが極めて怪しくなっている。多忙な生活をしている中でも、気になることや疑問なこと、不明なことなどは発信し、納得や解決することによって信頼感や紐帯が太くなり、国力が増幅し豊かになる。

 ここで思い出される言葉は、「ノブレス・オブリージュ」。フランス語で直訳すると「高貴なる者の義務」。身分の高い者はそれに応じて果たさねばならない社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もともとはフランスにおける貴族に課せられた義務を意味する言葉のようである。当時の貴族には多くの特権が与えられていたものの、いざ戦争となれば率先して戦う義務も課せられていた。日本の武士道精神にもつながる。

「質問に対する回答は、どのように応えたら良いのでしょうか?。瞬時に質問の主旨を捉えること。」

2021-07-31 13:21:30 | 日記
2021年07月30日夕刻の緊急事態宣言対象拡大首相記者会見の一部分を例にして考察を試みる。
【ジャーナリスト江川紹子氏の質問内容】
「ワクチンについて菅首相は常に目標を明確にあげてこられたと思います。ただ、当面はワクチンが行き渡るまで人の接触や移動の機会を減らしていくしかないわけで。先ほどさらに人流を減らすようにとおっしゃいましたが、それをしていくための具体的な目標とそれを実現するための方法が示されていません。具体的にはどれくらいの人を減らす、あるいは人と人との接触の機会を減らすことが目標としてあるのか。そのためには具体的に何をしていくのか。先ほどテレビ観戦を勧められましたがそれだけで目標が到達できるのかをおうかがしたい」。  
※質問の骨子は人流を減らすために、具体的に何をしていくかを聞いている。数値目標も期待しているか。

【菅義偉首相の回答内容】
「これ、東京大会ですね、開催が決定してから、その東京都内におけるこれ、東京都内に圧倒的にオリンピックの会場ありますから。そのなかで東京に集中…集中する人流を防ぐための対策ちゅうを当時から考えて行ってきていますから。それが車の乗り入れ3割減だとか、あるいはテレワークによって…たしか5割くらいだったと思いますけど。東京都と連携してそうしたことを対応してきていることも事実であります。そして、結果的に新たに、これ、人流、…無観客、定員、定数、観客入れての時でも30万は…首都圏の人流を少なくする。そうした対策を練っていましたので、そうしたものに基づいて行っているということであります。ですから大会に集中する人それよりも、少なくするということです。ですからそこはできていると思っています」。

※ 直近連日首都圏では感染者が増えていることを踏まえての質問。急激な感染者増加前、すなわちオリンピック開催に向けての対策のみに応えていて、直近の感染爆発における感染者抑制の方策は語られていない。
質問内容に対してはその主旨を即座に捉え、具体的な内容を盛り込むことで質問者に説得と納得を計ることができる。更に補助的な回答を付け加えることで一層深まる。このケースの質問は国民の聴きたいことを記者が代表して行っているので、国民の説得と納得にもつながるが、果たして達成されていたのであろうか。