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ものごとの認識は通常五感でキャッチする。観察力を育てることは極めて重要である所以でもある。授業で観察力を鍛え、活用させることは、脳の活性化になる。それらは事物・現象の観察であり、写真や絵などから読み取ることも五感を活用している。文章を読むことも、もちろん目から言葉である記号を脳でイメージし、意味づけすることも同様である。
図化したものを説明する。
起床後「外を眺めて曇っている」ことを視覚的に認識したとする。その際瞬時に脳にしまってある既有の知識・情報や経験・技能等を引き出し精査する。すなわちそれらと「比較したり、関係(結び)づけたり、因果関係で考えたり」と思考するわけである(思考力)。
「これから外出する。曇っているから雨が降りそうだ」。「傘を持っていくか、持っていかないか」を思案する。「雨に濡れるのはいやだ。傘が必要」と判断する(判断力)。
「だから傘を持参しよう」。話したり、書いたり、行動に移したりなどを表現と呼ぶ(表現力)。
これら一連の過程より、「曇っていたら雨が降りそうで、傘を持って外出すると濡れない」ことの知識・技能が強化される。
であるから、授業では子どもたちの既有の「思考力・判断力・表現力等」を引き出し、学びの対象とスパークさせたり、かけ算させたりする指導が教師には強く求められている。その結果として「知識・技能」や「経験・体験」が定着していくのである。
AI等の深化で脳の外側に脳を持てる時代に入った。知識はもちろん大切であるが、それらの多寡よりは思考できる頭を、これからの子どもたちには育てたい。